
学校法人ホンダ学園(以下、ホンダ学園)は、2026年に創立50周年を迎えることを記念したチャレンジの第一弾として、2026年2月に欧州で開催される「第28回ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」へ出場することを発表した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
学生が蘇らせたシビックRSが「ラリー・モンテカルロ」に参戦
今回のチャレンジは、「技術の伝承」と「挑戦文化の醸成」を目的とした「50周年記念チャレンジ企画」の第一弾であり、ホンダ学園の理念を体現する取り組みとなる。ホンダ学園は、1976年にホンダの創業者であり初代校長の本田宗一郎氏の「技術だけでなく、世界に歓迎される人間を作りたい」という志のもとに創設。現在の教育理念は「チャレンジ精神に溢れ、人に愛され信頼される技術者を育成する」になる。
具体的なチャレンジの内容としては、レーシングドライバーの佐藤琢磨氏がアンバサダー兼ドライバーとして参加し、ホンダ学園の学生約30名とともに「第28回ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」に挑む。
参戦車両として選ばれたのは、2台の1975年式の初代シビックRSで、学生たちはレストアから整備、部品調達、さらには欧州現地での運営支援やナビゲーターまでを担う。
学生有志は、創立50周年を記念して開催される「第28回ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」への参戦に向けて、シビックRSが復活するためのレストア整備や部品調達を行っている。これは、マニュアルや部品がない中で課題を乗り越え、技術者として成長するための「答えのない実習」のひとつでもあるという。
「第28回ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」は、Automobile Club de Monaco (ACM)が主催するレースで、2026年2月1日から2月7日まで開催される予定。
レースは、モナコを起点に、南仏アルプス山岳地帯を中心とする複数都市(フランス、イタリアなど)で開催され、規定の平均速度で約2000〜3000kmを正確に走行するレギュラリティラリー形式が採用され、スピードではなく、精度と対応力が競われる競技となる。
参加車両は、1911年から1986年1月までの「ラリー・モンテカルロ」に参加実績のある車種、または同等仕様のヒストリックカーでなければならないとされており、ホンダ車では初代CIVICが唯一これに該当するモデルになる。
このプロジェクトでは、学生たちが1975年式の初代シビックRS2台のレストアから整備、さらには欧州現地での運営支援までを担い、佐藤選手はアンバサダー兼ドライバーとして彼らと共に国際ラリーレースに挑戦する。
ホンダ学園は、「技術の伝承」と「挑戦文化の醸成」を目的とする「50周年記念チャレンジ企画」の第一弾としており、技術革新が加速する現代においても、「変わるものと変えてはならないものを見極め、本質的な価値を次世代へ継承していく」という企画のコンセプトのもと、ホンダ学園の理念を体現する取り組みを進めていくとのこと。
なお、日本全国を巡る「Cubチャレンジ」など、第二弾・第三弾となる記念企画の展開を予定していることも発表された。
ホンダ学園は、ホンダ直営の自動車大学校。現在は関東の「ホンダ テクニカル カレッジ 関東」と関西の「ホンダ テクニカル カレッジ 関西」の2拠点を運営している。学校過程としては、サービスエンジニア学科(昼間・2年)、一級自動車整備学科(昼間・4年)、研究開発学科(昼間・4年)の3過程を設けており、技術力と人間力の両方を兼ね備えた人材の育成を目指し、50年にわたり実践を重視した教育と「挑戦する姿勢」を軸に人づくりに取り組んでいる。
学校法人ホンダ学園 常務理事 中嶋歩氏のコメント
「ホンダ学園が創立50周年を迎えるにあたり、学生たちが佐藤琢磨選手と共に『ラリー・モンテカルロ・ヒストリック』へ挑戦できることを大変うれしく思います。日々、学生たちが取り組んでいるヒストリックカーのレストアは、マニュアルも部品もない“答えのない実習”であり、まさに逆境への挑戦です。仲間と共に課題を乗り越え、技術者として、そして人として大きく成長してくれることを願っています」
モンテカルロ・ヒストリック・チャレンジ アンバサダー兼ドライバー 佐藤琢磨氏のコメント
「ホンダ学園の皆さんとはこれまでも多くの交流を重ねてきましたが、今回は50周年を記念したプロジェクトを通じて、共に世界に挑戦できることを大変光栄に思います。学生の皆さんが“挑戦のスピリット”と“あきらめない姿勢”を存分に発揮し、仲間と共に成長していく姿を見るのが、今からとても楽しみです。私自身、現役でINDY500に参戦を続ける一方で、若手ドライバーの育成にも力を入れていますが、今回のプロジェクトでは、世界で活躍できるエンジニアの育成にもつながるのではないかと、大いに期待しています。この大きな挑戦を、学生の皆さんと共に楽しみながら、全力で取り組んでいきたいと思います」
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