「金食い虫のパーツを共有…」「非効率な殿様商売はしていられない」1970年代にコストダウンもしっかり考えていた驚きの日本車。

PX33型軍用車は、陸軍自動車学校からの依頼で試作された野戦指揮官用の全輪駆動乗用車(日本初のフルタイム4WD)。軍制式X型エンジンを積むPX33は4台製造されたが量産はされなかった。

三菱再統合の象徴的なモデルだったコルトシリーズ。コルト1000は従来のコルト600の上位モデルで、三菱初の4ドアセダンでもあった。エンジンは977cc直列4気筒OHVで51PS/7.3kg-mを発揮。

コルト1500は、”1500”の数字からも想像できるようにエンジン排気量をパワーアップ。ホイールベースも延長された上級モデルという位置づけで1498cc直列4気筒OHVは70PS/11.5kg-mを発揮。

コルトギャランは、アドバイザーにジウジアーロを迎え生み出された美しいフォルムで人気。若者を中心に大きな人気を集めたことでも知られている。当時の三菱車にスポーティというイメージを決定づけた功労車でもある。

ギャランハードトップは三菱初のハードトップモデル。さらにスポーティなイメージを強めたピレーレス構造が採用されたことも特徴のひとつ。

ギャランGTOは、スポーティさを強めた高性能モデルという位置づけ。撮影車のMRは、DOHCエンジンを搭載するホットバージョンで、1597cc直列4気筒DOHCは125PS/14.5kg-mを発揮する。

ギャランFTOは、ドアはギャランと共通ながらホイールベースを短くすることで、よりキビキビとした走りを狙った一台。エンジンは1597cc水冷直列4気筒で110PS/14.2kg-mを発揮(1600GSR)。