
手からこぼれ落ちた小銭やミントがシートの隙間にコロコロ…と吸い込まれ、見つからずそのまま放置…。車を利用する人なら、誰もが1度は経験することではないだろうか? シートの隙間はさながらブラックホール…小物をどんどん吸い込み、行方不明にしてしまう。「何とかならない?」という声にお答えして、対策品を実際に購入しインプレしていこう。
●文:月刊自家用車編集部
シートサイドのスペースを有効活用できるUSB付きポケット
車のシートサイドや、シートとコンソールにある隙間などはデッドスペースになっていることが多い。小銭などの小物を落としてしまうことも多く、一度落としてしまうと、億劫でなかなか拾えないし、実際に探してもなかなか見つからないということもよくある。この厄介な隙間を封じつつ、なんとか有効活用できないものか?
滑って落とした小銭やお菓子などを吸い込む、シートの隙間。
そこで、Amazonで対策品をチェックしていると、こんな商品を見つけたので早速購入。それが、USBスキマポケット 本革調 EH-193(EXEA)だ。
パッケージの一部に小窓になっており、本体の質感を触って確認することができる親切仕様。表面はグレーステッチで皮のような風合いになっている。箱の裏や横面に使用方法や使用イメージが載っており、ひと目で使い方を把握することができる。
パッケージには具体的な商品解説写真が掲載されいてる。
また、LEDライト機能を搭載したUSBポートやスペーサーが付属しており、シートのスキマに応じて幅を調整できるようになっているようだ。これなら、車種を問わずある程度フィットさせることができるだろう。
箱から出してすぐに使用することができる
では、商品をパッケージから取り出してみよう。出てきたのは一見、本皮のバッグのような本体。白いステッチがアクセントになっている。これを、シートとコンソールの隙間にはめ込んで収納スペースとして活用する。
本皮調の表面にホワイトのステッチがアクセントになっている製品本体。
手に持てば、なんとなくサイズ感がわかってもらえるだろうか?
ボックス内には本体とUSB、スペーサーと落下防止ボード、そして取扱説明書が入っていた。USBポートは専用の取り付け器具に両面テープで貼り付け、本体に差し込むように固定。特に難しいセッティングなどは要らず、箱から取り出してすぐに使用することが可能だ。
スペーサーは3種類あり、用途に合わせて幅を調節することができる。スペーサーは上から差し込むだけ。必要なければ取り外せば薄い状態のまま使うことができる。
本体と付属品を並べた状態。
3サイズのスペーサーが付属しているので、隙間の幅に応じてセットできる。
自由にレイアウトできる拡張性のあるポケット
では車内に取り付けてみる。車種はトヨタのカローラーフィールダーだ。車格的に、それほど広い隙間があるわけではない。果たして、ちゃんと入るのか? 恐る恐るセットしてみると、なんとジャストフィット! ただ、そのままだと隙間が狭すぎるので、一番小さいスペーサーをセットしてみる。
セットできたら、次は車のUSBにケーブルを繋ぐ。USBポートにはポケット内を照らす白色LED照明が搭載されており、薄暗い車内を照らしてくれる。夜間でもポケット内のものを取り出しやすいようになっている。
LEDライトが点灯するので、夜間でも収納したものを探しやすい。ちょうどいい明るさなので、運転の邪魔にならなさそうだ。
個人的に一番気に入ったのが、ポケット内に設置されているゴムベルト。ここにガソリンスタンドなどのポイントカード類を入れておけば忘れることはない。他にも駐車券、またボールペンなどを収納しておくのにも便利だ。
他にもちょっとした雑誌や冊子、地図、パンフレット、スマホ、鍵、タバコやライター、ポケットティッシュなど、いろいろなものを入れておける。ドライブ中でも、ちょっと手を伸ばせばすぐに取り出せるので、このアイテムはとても重宝しそうだ。
USBポートが2つあるのでスマホなどの充電に便利だ。
USBポートはふたつあり、スマホの充電などに活用できる。運転席と助手席のふたつ分用意されているのは嬉しいところ。
高さを調節できる落下防止ボード
落下防止ボードはベルクロで装着することができ、本体が隙間に落ち込むのを防いでくれる。車種によっては狭くて深いコンソールの脇に入れることもあるので、この機能があると便利そうだ。
隙間が深い場合は、付属のボードで高さを調節できる。
ボードで高さ調整をした状態。
※カローラーフィールダーではありません
サイドスペースやコンソールの隙間で使用するアイテムは様々なタイプがリリースされている。中には1万円ほどするような高級品も。今回は、お試しということもありかなりリーズナブルなタイプを選択した。
車内に置いておくといつの間にか紛失してしまいがちな小物をスッキリ収納できるのは嬉しい。
結果としてはかなり満足度の高い製品で、隙間の悩みを解消しながら、デッドスペースを収納として利用できるという、一石二鳥のアイテムだった。1つ気になったのは、シートを前後に動かした際に少しズレてしまう可能性がある、という点だ。それ以外は、ほぼ欠点がないレベル。
車種専用品も多くある中で、今回紹介した製品は汎用品となっている。車種を選ばず設置するための様々な工夫がなされているのも好感が持てる。車内のブラックホールでお困りの方は、検討してみる価値はあるだろう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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