
以前から気になってはいたものの、絶対に必要というワケでもないので後回しにしていたカーグッズ、それが今回の紹介する「車速表示ディスプレイ」だ。なくても困らないが、あると意外と楽しめるかも? ということで、実際に購入して装着。その使用感をレポートしよう。
●写真/文:月刊自家用車編集部
コンパクトなサイズのディスプレイ。取り付けは超カンタン
どうしても必要というワケではないが、なんとなく気になるグッズやアイテム、皆さんもあるのではないだろうか? 今回紹介するのは、自車の車速や方角などを表示してくれるコンパクトなディスプレイだ。
スピードメーターなら、どんなクルマにも標準で搭載されているのだから、それを見れば良いのだが、たとえばアナログメーターしかないクルマをお持ちの方などは、デジタルで車速を表示してくれるというのは案外重宝するかもしれない。
wiiyii(何と読むかは不明)というメーカーのG11という製品を購入。ヘッドアップディスプレイなどを製造、販売しているブランドのようだ。
また、このディスプレイは何と、GPS受信機能を搭載しているため、車速信号の取り出しなどの煩わしい取り付け作業が不要なのもありがたい。筆者は普段、車内にはとくに装飾したりはせず、ダッシュボードまわりは比較的簡素。たまには何かガジェットを付けて、新鮮な気持ちでドライブをしたい場合にも、ちょっとしたアクセントになっていいかもしれない。
GPS搭載により、用途の幅が広がる
先にも書いたが、このディスプレイはGPSを利用して自動で速度を表示してくれる。そのため速度だけでなく、より正確な時刻表示や走行時間、走行距離、そして高度や経度・緯度、自車の方角など、様々な情報を表示する機能を搭載。さらに、ユニークなのが持続100kmまでの加速時間の計測といった機能も実装する。他にも、スピード違反警告や疲労運転警告といった機能もあるようだ。
スピードメーターG11パッケージ内容。これに説明書が付く。
早速、Amazonで商品を購入、今や遅しと到着を待つことなく、次の日には実物が配達された。すぐに梱包を解いて、中身を取り出す。内容物はかなりシンプルで、ディスプレイ本体と取り付け用の吸盤タイプの取り付けブラケット、接着シート、電源コードの4つ。あとは紙の取説も付属する。
電源は車内のUSBプラグに挿して使用するタイプだ。本体は幅が20cmほどとコンパクトで、持った感じはとても軽量である。ちょっと厚みのあるスマートフォンといった感じだ。
中身は本体と台座と滑り止めマット、ケーブル、そして説明書。台座を本体に固定し、ケーブルを差せば準備完了。固定するのは吸盤タイプのブラケットで360度回転可能。コンソールやガラス面など、車内の好きな場所に設置することが可能だ。
カラフルで見やすいデジタル表示。日中も夜も視認性は抜群
では実際に車内に取り付けてみる。配線も設置も、不慣れな人でも簡単にできるレベル。電源は、USBにケーブルを差し込むだけ。エンジンをかけると、本体が自動でスイッチオン。発色の良い水色や赤などで数字などが表示される。昼間でもよく見えるし、デザイン性もバッチリ。カラフルなデジタル表示で車内が一気に華やかになる印象。
車を発進させると、自動でスピードを測定して表示してくれる。表示される車速は、実車のスピードメーターとほぼ変わらず、遅延も感じない。割り切ったデザインで表示がシンプルなので、運転中もとても見やすい印象だ。
右下の13という数字は受信できている衛星の数で、右上は移動時間などを表示する(任意で変更可能)。
物理スイッチで表示情報を変更可能
本体上部にダイヤルボタンがあり、ここを押したり左右に押したりすることで表示の切り替えが可能。速度以外には、高度や方位も確認できるので、山間部などに行った時にこういった情報がすぐに確認できるのは嬉しい。また、休憩アラームがついており、ロングドライブの時には休憩を促してくれる。
クルマのスピードメーターと比較してもほぼ同じ数値を表示。遅延も感じない。
※同乗者が撮影
速度はkmのほかにマイル表示に切り替えることも可能。たまには速度をマイル表示にし、アメリカンな気持ちになってみるのも楽しいかもしれない。
シンプルだけど便利な機能盛りだくさん
車内のスピードメーターよりも見やすい場所に設置すれば、運転中にスピードメーターに目線を落とさずに速度などを確認できるのはいい点だ。まっすぐ前を見ながら運転できるのは、安全運転の観点からみても便利な点だ。
視線移動の少ない場所に設置することで、運転中の情報確認をスムーズに行える。
また、車のスピードメーターがでデジタル表記じゃない場合も、この製品をセットして併用すれば速度が一目でわかりやすい。助手席に取り付けて、助手席に座った人がスピードを見たいという場面にも活躍する。
停止状態から、速度が100kmに達するまでの時間を計測するモードも搭載。サーキットなどで簡易的に0-100km/hを計測するような使い方もできるだろう。
気になったのは、GPSの電波を拾えないトンネル内などでは機能が停止するところ。ただ、これは仕方のない点だし、トンネルを抜ければまたすぐに機能を開始するので大きな問題には感じなかった。
ただ、1つだけ気になったのは、パネル全面が表示領域ではなく、数字やゲージなど必要な部分のみの表示で、他はブラックアウトされており何も表示されてないので、そこは注意が必要だろう。
真夏の高温などでも問題なく使用できるかなど、耐久性も気になるところだが、値段も手頃だし、表示は見やすくて本体はコンパクト。全体的には満足のいく製品と言えるだろう。まだまだ確認しきれていない機能があるので、これからじっくりと使ってみていきたい。
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