
トヨタは、電気自動車(BEV)「bZ4X」を一部改良し、10月9日に発売する。改良モデルの価格は480〜600万円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
BEV本格普及に向けて、本気モデルが発売開始
今回の改良では、BEVをより身近な選択肢とするため、「使いやすさの改善」「BEVならではの楽しさの追求」「内外装デザインの変更」を柱とした変更が実施される。
一充電航続距離は最大746kmを達成、急速充電の時間も短縮化
使いやすさの改善については、航続距離が大幅に延長され、Z(FWD)で最大746km(WLTCモード)を達成、これは従来モデル比で約25%の向上となる。また、急速充電時間は最短約28分に短縮された(駆動用電池容量約10%から約80%まで。150kW/350Aの急速充電器の場合)。
ほかには寒冷地での利便性向上のため、急速充電時に電池温度を温め、低温時の充電速度を改善するバッテリープレコンディショニングを搭載。さらに、トヨタ純正の6kW普通充電器(ホワイト、ブラックの2色)を販売店装着オプションとして新たに設定し、充電機器の充実も図られている。
Z(4WD・メーカーオプション装着車)
内装イメージ(内装色 : ブラック・メーカーオプション装着車)
Z(4WD)の0-100km/h加速は5.1秒。走りの質を高める改良も実施
楽しさの追求については、eAxle(トランスアクスル、モーター、インバーターを一体化した駆動システム)の小型化・形状最適化などにより出力を大幅に向上。Z(4WD)では0-100km/h加速5.1秒(社内測定値)を実現している。
さらに電動パワーステアリングのギアボックスをボディに直結することで、ステアリングのダイレクト感を強化したほか、サスペンションやアブソーバーなどのチューニングにより、乗り心地と操縦安定性も向上させている。
回生ブレーキの減速度を4段階で調整できるパドルシフトにより操る楽しさを加えたほか、4WD車は走行制御・4輪駆動制御のレベルアップにより、走破性を高められている。キャビン空間も、フロントドアにアコースティックガラス(高遮音性ガラス)を採用することで、室内静粛性を向上させている。
BZ4X走行イメージ
ハンマーヘッドをモチーフとしたフロントマスクにイメージチェンジ
内外装デザインは、フロントマスクをハンマーヘッドをモチーフとしたデザインに改良し、LEDヘッドランプなどを装備。ボディカラーはモノトーンの「アティチュードブラックマイカ」と、ツートーンの「アティチュードブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ」「アティチュードブラックマイカ×プレシャスメタル」を新色として追加(合計で5色を展開)。アルミホイールは18インチ(Z、Gに標準装備)と20インチ(Zにメーカーオプション)が用意される。
LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)+LEDクリアランスランプ(LEDデイライト機能付)+LEDフロントターンランプ+ヘッドランプクリーナー
235/50R20タイヤ&20×7.5Jアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装/エアロホイールカバー/センターオーナメント付)
235/60R18タイヤ&18×7.5Jアルミホイール(エアロホイールカバー(グレー塗装+ブラック塗装)/センターオーナメント付)
ボディ色:アティチュードブラックマイカ
ボディ色:アティチュードブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ
ボディ色:アティチュードブラックマイカ×プレシャスメタル
ディスプレイオーディオは、最新のコネクティッドナビにも対応
インパネは、インストルメントパネルを水平基調で薄くシンプルな形状に変更。ディスプレイオーディオは最新のコネクティッドナビに対応した14インチに拡大した。また、センターコンソールの形状変更により足元の開放感を向上させ、おくだけ充電(運転席用・助手席用2台分)を搭載することで使い勝手も高めている。Zにはパノラマムーンルーフが標準装備され、より開放感のある室内空間を実現した。
グレードは、ベーシック仕様の「G」(FWD)と上級仕様「Z」(FWD/4WD)の2グレードが設定される。
パドルスイッチ(回生ブレーキ調整機能付)
14インチフルHDディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus
おくだけ充電(2台分)
パノラマムーンルーフ(電動サンシェード/挟み込み防止機能付)
トヨタ純正6kW充電器(ホワイト、ブラック・販売店装着オプション)
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