
BYD Auto Japan(BAJ)が「Japan Mobility Show 2025」において、新型SUV「BYD SEALION 6(ビーワイディー シーライオン シックス)」を日本で初公開した。これは、BAJが日本市場に初めて導入するプラグインハイブリッド(PHEV)モデルでもある。
●文:月刊自家用車編集部
●先進のプラグインハイブリッドシステムを採用
「SEALION 6」の最大の特徴は、BYDが独自に開発した高効率プラグインハイブリッドシステム「DM-i(デュアル・モード・インテリジェンス)」を搭載している点だ。BAJは、この独自のPHEV技術を際立たせるため、本モデルを「スーパーハイブリッド」と表現している。
「DM-i」システムはモーターと高効率エンジンを精密に協調させる。これにより、EV(電気自動車)が持つ特有の静粛性や、スムーズで力強い加速性能を実現しながら、長距離走行における優れた燃費性能も両立させている。
具体的には、市街地などの低速領域ではモーターを利用し、一定速度を保った高速巡航ではエンジンをトランスミッションに直結させて動力源とするシリーズパラレル方式となる。
この「スーパーハイブリッド」技術により、「SEALION 6」は日常の多くの移動シーンを電気のみで走行(EV航続距離100km)できる。週末の長距離ドライブや充電インフラが整っていない地域への移動時には、エンジンを併用したハイブリッド走行が可能となり、充電の心配をすることなく安心して使用できる。
今回導入が発表された前輪駆動モデル「BYD SEALION 6 DM-i」の主要諸元は、全長4,775mm、全幅1,890mm、全高1,670mm、ホイールベースは2,765mm。システム出力は1.5Lエンジン(72kW/122Nm)とフロントモーター(145kW/300Nm)の組み合わせ。0-100km/h加速時間は8.5秒と公表されている。
さらに、2026年春頃には四輪駆動モデル「BYD SEALION 6 DM-i AWD」の発売も予定されており、ラインナップが拡充される予定だ。
●正式発表は12月1日。先行予約がスタートしている
「SEALION 6」の正式発表は2025年12月1日(月)に予定されている。それに先立ち、2025年11月1日(土)から11月30日(日)までの期間、全国のBYD正規ディーラーおよび特設サイトにて先行予約の受付が開始された。
先行予約には特典が用意されている。受付期間中に予約申込を行い、2026年1月31日(土)までに成約、かつ2026年3月31日(月)までに登録を完了した顧客は、総額30万円相当のアクセサリー特典を受けることができる。特典は「BYD Wall box EV用壁掛式AC充電ボックス3kW用」「ETC車載器」「ドライブレコーダー」「フロアマット」の4種類から1つを選択できる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
車内には、活用できる部分が意外と多い カーグッズに対して、特に意識を払うことがない人でも、車内を見渡せば、何かしらのグッズが1つ2つは設置されているのではないだろうか。特に、現代では欠かすことができな[…]
家族のミニバンが、心地よい旅グルマへ 「フリード+ MV」は、ホンダのコンパクトミニバン「フリード+」をベースにしたキャンピング仕様。もともと使い勝手の良い車内空間をベースに、旅にも日常にもフィットす[…]
ホンダの電動スポーツは「プレリュード」だけじゃない Super-ONE Prototypeは、「e: Dash BOOSTER」をグランドコンセプトに、日常の移動を刺激的で高揚感あふれる体験へと進化さ[…]
薄型キャビンながら広い室内空間を実現 この「Honda 0 Alpha」は、都市と自然の両方に美しく調和し、あらゆる場面で人びとに寄り添うことを目指したSUV。2025年1月のCES 2025で発表さ[…]
ブラック加飾でスポーティ感を演出した、日本専用の上級グレードを投入 2022年より海外で展開している6代目CR-Vは、国内向けモデルとしてFCEV(燃料電池車)が投入されているが、今回、e:HEVを搭[…]
最新の投稿記事(全体)
●先進のプラグインハイブリッドシステムを採用 「SEALION 6」の最大の特徴は、BYDが独自に開発した高効率プラグインハイブリッドシステム「DM-i(デュアル・モード・インテリジェンス)」を搭載し[…]
●SUVの「死角」を減らす注目アイテム 人気のSUVだが、その車高の高さやボディサイズがもたらす「死角」は、ドライバーにとって常に付きまとう課題だ。カローラクロスも例外ではなく、運転席から遠い左前輪付[…]
ホンダの電動スポーツは「プレリュード」だけじゃない Super-ONE Prototypeは、「e: Dash BOOSTER」をグランドコンセプトに、日常の移動を刺激的で高揚感あふれる体験へと進化さ[…]
薄型キャビンながら広い室内空間を実現 この「Honda 0 Alpha」は、都市と自然の両方に美しく調和し、あらゆる場面で人びとに寄り添うことを目指したSUV。2025年1月のCES 2025で発表さ[…]
上質なコンパクトカーに新たな選択肢 プジョー208は、優れた取り回しと洗練されたデザインが評価されているハッチバックモデル。現行モデルは、独自設計のi-Cockpitの採用や、運転支援機能が強化された[…]
- 1
- 2
















