
「免許を返納したら、近所の買い出しも不便になった」――そんな親世代の声を聞いたことがある人は少なくないはずだ。高齢化やクルマ価格の上昇が進むなか、クルマを手放した後の移動手段や荷物運びをどうするかは、多くの家庭にとって身近なテーマになりつつある。
そんななか、クルマに代わる近距離の移動・運搬手段として注目されそうなのが、株式会社ブレイズの4輪電動モビリティ「ブレイズ イーカーゴ(BLAZE e-CARGO)」だ。
●文:月刊自家用車編集部 ●外部リンク:株式会社ブレイズ
免許不要で乗れる!? 荷物も積める新発想の4輪EV
ブレイズ イーカーゴは、同社初となる4輪タイプの電動モビリティ。最大の特徴は、「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」に分類されることだ。この区分では16歳以上であれば運転免許不要で利用でき、自動車のような車検制度の対象外となる(ナンバー取得と自賠責加入は必要)。
最高速度は20km/hで、歩道モードでは6km/hに制御される。
BLAZE e-CARGO(ブレイズ イーカーゴ)。16歳以上免許不要の車両区分「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」に対応する4輪電動バイク。
軽トラほどいらない…そんな用途にちょうどいい?
車体サイズは全長1900mm×全幅600mm。一般的な軽トラックと比べて大幅にコンパクトで、乗用車1台分のスペースに4台が収まる設計となっている。
荷台はしっかり確保されており、買い物かご2個分相当、最大30kgまでの積載が可能。家庭菜園の収穫物の運搬、近所への買い出し、施設内移動、小規模配送など、日常の”ちょっと運びたい”用途を想定している。一方で荷台はしっかり確保されており、買い物かご2個分相当、最大30kgまでの積載が可能だ。
自転車以上の積載量で買い物も便利に。
最大30㎏まで積載可能。お米を買っても大丈夫!
家庭菜園の収穫物の運搬、近所への買い出し、施設内移動、小規模配送など、日常の“ちょっと運びたい”用途を想定しているが、それだけではない。
例えば農業分野では、ビニールハウス内や果樹園など軽トラックでは入りにくい狭い通路で、肥料や収穫コンテナ、農具を運ぶ用途も想定されている。全幅600mmというコンパクトさを生かし、これまで手押し車で行っていた移動や運搬を電動化できる可能性がある。
また、工場や倉庫では構内の資材運搬やスタッフ移動、施設管理現場では備品運搬なども活用シーンとして想定される。狭い通路での取り回しや、4輪ならではの安定性を活かした運用を見込むという。
動力には500Wモーターを採用。バッテリー1本で約50km走行でき、追加バッテリー使用時は最大約100kmまで走行可能とされる。家庭用100Vコンセントで充電できる点も手軽だ。バック機能や4輪構造により、狭い場所での切り返しや走行安定性にも配慮されている。
収穫物の運搬や田んぼや畑の見回りに。
倉庫内での移動や小口配送に。
免許返納後の”困った”を解決する存在になれるか
もちろん、軽トラックや軽自動車の代わりになる乗り物ではない。最高速度20km/h、積載30kgという性格上、長距離移動や大量輸送には向かない。
一方で、「近所だけ移動したい」「重い荷物だけ運びたい」「クルマを維持するほどではない」という人にとっては、新しい選択肢になる可能性がある。車検不要・免許不要という維持のしやすさは、クルマを手放した後の生活を考えるうえで、無視できないポイントになりそうだ。
価格(消費税込)は54万7800円。
免許を返納した親を持つ人、あるいは将来の自分自身のこととして考えると、この乗り物の見え方は少し変わるかもしれない。54万7800円という価格も、そういう視点で眺めると悪くない数字に思えてくる。
なお、ブレイズは2026年7月3日(金)・4日(土)の2日間、福井県敦賀市で開催される「夏の体験&展示会」に出展予定。ブレイズ イーカーゴを含む全5車種の展示・試乗体験を実施。購入前にサイズ感や使い勝手を確認したい人は、こうした展示イベントや今後予定される試乗会を待つという選択もありそうだ。
免許返納後の移動手段にぴったり!
園内の見回りに。
荷台には買い物カゴが二つのる。
アイデア次第で色んな使い方ができそう。
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