次世代BMWの「大本命」がワールドプレミア! 次期3シリーズの進化点、そして見どころを解説│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

次世代BMWの「大本命」がワールドプレミア! 次期3シリーズの進化点、そして見どころを解説

次世代BMWの「大本命」がワールドプレミア! 次期3シリーズの進化点、そして見どころを解説

BMWは、ブランドの中核を担うスポーツセダン「3シリーズ」の新型モデルを世界初公開した。今回のモデルチェンジでは、次世代プラットフォーム群「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の設計思想を導入するほか、電気自動車(BEV)から伝統のガソリンエンジン車まで多角的なパワートレーンを展開する。歴代モデルが積み上げてきた走行性能と最新のデジタル技術を融合させた新型モデルの進化のポイントをお教えしよう。

●文:月刊自家用車編集部

50年の歴史を背負う中核セダンが「ノイエ・クラッセ」の時代へ

BMW3シリーズは1975年の初代誕生以来、Dセグメントセダンの世界的な基準として市場を牽引してきた。今回の新型では電動化とデジタル化を進めた「ノイエ・クラッセ」思想を全面的に取り入れたことで、次世代の車両パッケージングに刷新を果たしている。

新型で特徴的なのが、同社が推進する「マルチ・パワートレーン戦略」の徹底ぶりだ。

新世代の完全電気自動車「i3」をラインアップの軸に据えつつ、48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた高効率ガソリンエンジンモデルも同時設定。さらに追ってプラグインハイブリッド(PHEV)も予告されており、ユーザーの利用環境に応じた最適なパワートレーンを選択できる構成になっている。

豊かな面構成による美しい光の陰影が際立つシルエット。360度どこから見てもスポーティなイメージを堪能できる。

伝統のプロポーションに未来感を融合したエクステリアデザイン

スタイリングは直線的で引き締まったデザイン言語を採用しつつも、歴代3シリーズ独自のプロポーションを明確に継承。サイドビューではロングホイールベースとショートオーバーハング、張り出したホイールハウスが安定感のあるシルエットを構築している。解錠時に自動で出没するフラッシュドアハンドルも採用されることで、空力性能の向上も意識したパッケージとなっている。

フロントフェイスでは象徴的なキドニーグリルとダブルヘッドライトを一体化し、横幅を強調する先進的なライトサインとして再解釈。Mパフォーマンスモデルにはモータースポーツ由来のイエローライト(M Yellow Lights)が施されるなど、明確な差別化が図られる。

サイドシルエットは、1960年代にブランドの危機を救いモダンセダンの礎となった初代ノイエ・クラッセ(1500)の軽快なプロポーションを彷彿させるもの。

先進のIT機能が宿る、新世代のドライバーズコックピット

インテリアは不要なアナログ要素を整理し、デジタル技術と人間工学を融合。物理スイッチ類を最小限に抑え、すっきりとした造形と高い視界を確保した。

最大の進化といえるのが、新開発された「BMW Panoramic iDrive」の導入だ。

内容としては、フロントガラス下端の全幅に情報を映す「BMW Panoramic Vision」や、17.9インチの大型センターディスプレイ、新設計ステアリングを統合したシステムで、これによりドライバーは最小限の視線移動で直感的に情報を把握できるようになるという。システムOSには「BMW Operating System X」を採用され、Amazon Alexa+のAI技術を組み込んだ自然な対話型音声操作にも対応するという。

ブルーのアンビエントライトが先進性とスパルタンな空間を美しく演出するコックピット。パノラミック・ビジョンや画面に表示されるMロゴがスポーツ走行への意欲を掻き立ててくれる。

電動モデル「i3」の航続距離は最大912km

電気自動車(BEV)の「i3」には、丸型バッテリーセルや800V高電圧システムの採用により、駆動効率と充電能力が向上した最新の第6世代(Gen6)BMW eDriveテクノロジーが初搭載された。

トップグレードの「i3 50 xDrive」は、システム出力345kW(469PS)を発揮。0-100km/h加速は4.7秒。108.7kWhの大容量バッテリーによりWLTP航続距離は最大912kmに達し、最大400kWのDC急速充電では10分間で最大423km分のエネルギーを補給できるとのこと。その下の「i3 40 xDrive」でも最大710kmの航続距離を確保される。

走行性能面では、約10倍の処理スピードを持つ統合制御システム「Heart of Joy」が搭載されたことで、駆動力とシャシー制御を一元管理。これにより前世代を超える素早い応答性と自然な車両姿勢を両立させている。

i3 50 xDriveは、超高速制御「Heart of Joy」により軽快で意のままのハンドリングを実現する。前後2モーターの四輪駆動システムが、コーナー出口でもブレのない力強い旋回性能を発揮する。

コックピットからは、広々とした前方視界と直感的に操作できるデジタルディスプレイが一望できる。AI技術や最新OSがドライバーに寄り添い、新時代のプレミアムな運転体験を提供する。

BMW Panoramic iDriveを象徴する、フロントガラス下端のパノラミック・ビジョンと17.9インチ大型画面が目を引く。

補強ブレースを配した高剛性ボディや電子制御ダンパーなど、BMW自慢のシャシー技術も投入される。床下バッテリーによる低重心構造も見どころのひとつ。

直6ツインターボ「M350 xDrive」は、スポーツセダンとして正常進化

内燃機関(ICE)モデルのフラッグシップとして、直列6気筒エンジンを積む「BMW M350 xDrive」も設定される。3.0L直6ツインターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせることで、最高出力326kW(443PS)、0-100km/h加速4.1秒という俊足ぶりを発揮する。

さらに、駆動力を意図的に100%後輪側へ固定できる新機能「Drift Moment」も採用。クローズドコースなどでFR特有のダイナミックなコントロール性を引き出すことが可能となった。

市場導入時には、フラッグシップの直6モデルに加え、最新のBMWツインパワーターボ技術を採用した直列4気筒ガソリンエンジン搭載モデルも用意される。効率性とBMWらしい軽快な走りを両立したエントリーモデルとして、幅広いユーザーのニーズに応える構成となっている。

M350 xDriveは、内燃機+モーターのハイブリッドモデル。駆動力を完全後輪固定にできる「Drift Moment」を備えるなど、FR特有のダイナミックな旋回を楽しめるスポーツセダンに仕立てられる。

ドアトリムからインパネへとシームレスに繋がるラインも印象的。シートは急激なGにも耐えるバケット形状を採用する。

直6エンジンや電子制御ディファレンシャル、4WDシステムなど、ハイパワーを路面へ確実に伝えるメカニズムを採用。徹底した走りのパッケージングであることも見どころ。

段階的な導入スケジュールと今後のラインアップ拡充計画も公開

2026年秋からの導入時には、BEVの「i3 50 xDrive」「i3 40 xDrive」、内燃機関モデルの「M350 xDrive」、および直4ガソリンモデル「320」「318」が展開される。

翌2027年にはPHEVモデルやハイパフォーマンス電動モデル「i3 M60 xDrive」が追加される予定。

特別外装色「BMW Individual」の設定や、都市部での自動運転機能など、ソフトウェアとハードウェアの両面から順次機能の拡充が進められるという。

新型3シリーズは、BEVの「i3」と直6エンジンを積む「M350 xDrive」を軸に明確なキャラクター分けがなされた。

走りの醍醐味を損なうことなく新時代の要求へ適応させた新型3シリーズは、プレミアムセダンの新たな基準を指し示す一台になりそうだ。

ドイツ本国では、主要モデルの「BMW 320」が5万4000ユーロ(約983万円)から、BEVの「BMW i3 40 xDrive」が6万5900ユーロ(約1072万円)からと設定されている。英国同様にBEVモデルが先行して2026年秋より納車がスタートし、ガソリンエンジン搭載車は2027年1月からの展開予定となっている。

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