
クルマのシートとセンターコンソールの間にある、わずかな隙間。小銭やカード、ペンなどをうっかり落としてしまうと、拾い上げるのが意外と面倒だ。そんな“魔の隙間”を埋めながら、小物を置ける収納スペースまで作ってくれるアイテムを発見。実際に愛車へ装着して、使い勝手や気になったところをチェックしてみた。
●写真/文:月刊自家用車編集部
シート脇への落とし物をなんとかしたい!
運転席や助手席とセンターコンソールの間には、車種によって多少の違いはあるものの、どうしてもわずかな隙間ができる。
ここに小銭やカード、ペンなどを落としてしまうと厄介だ。何とか拾おうと手を差し込むと、さらに奥へと落ちていき、姿を消してしまったペンや小銭にイライラした経験は誰しもあるだろう。手を伸ばしても簡単には届かず、場合によってはシートを動かして拾わなければならないこともある。
今回使用したトヨタの車両の場合、隙間の奥にはリブが設けられているため、落としたものが床まで完全に入り込んでしまうわけではない。それでも、狭い場所に手を入れて拾い上げるのは面倒である。
何かいい解決策はないものかとネットでカーグッズを探していたところ、見つけたのが「シート隙間埋めクッション」と呼ばれるアイテムだった。
“クッション”という名前から柔らかい素材を想像していたのだが、実物はクッションとはかなり違う。硬質な樹脂製で、隙間を埋めるだけでなく、小物を入れられるポケットが設けられている。
実際に購入した、シートサイドの隙間を埋めるクッション(2個セット)
選択したのは車種専用設計となっていて、アマゾンなどで検索すると、各車種に合わせたものがリリースされているようだ。汎用品だと「サイズが合わずグラグラするのでは?」という心配もあるため、今回は愛車に適合するタイプを選んで購入してみた。
隙間に差し込むだけ! フィット感は予想以上
届いた商品は、運転席用と助手席用の2個セット。表面にはカーボン調の柄が施されており、写真で見るとそれなりに高級感がある。
ただし、実際に手に取ってみると樹脂らしさはかなり強い。質感だけを見れば、正直なところ少々プラスチッキーな印象である。
とはいえ、取り付け方法は非常に簡単だ。
シートとセンターコンソールの間に差し込むだけで、特別な工具や固定作業は一切必要ない。車種専用品だけあってフィット感も良好で、隙間にぴったり収まった。
隙間に差し込むだけでセット完了。専用品だからぴったりハマる。
シートの位置が多少前後していても問題なく装着でき、取り付けてしまえば、それまで空いていた隙間がほぼ完全に塞がれる。これなら小銭やカードなどをうっかり落としてしまう心配はかなり減りそうだ。
装着後の見た目も想像以上に自然な印象。
実物単体では少し安っぽく感じたものの、実際にはシートとセンターコンソールの間に大部分が隠れる。そのため、運転席に座った状態ではほとんど目立たない。
せっかく施されているカーボン調の柄も、装着するとほぼ見えなくなってしまうので、その点ではあまり意味がない気もする。しかし逆にいえば、言われなければ装着していることに気づかないほど存在感が薄く、車内の雰囲気を崩さないのはメリットだ。
また、シートベルトのバックル部分を避ける形状になっているため、ベルトの着脱にも干渉しない。日常的な操作を邪魔せず使える点も安心感がある。
シートベルトを避けるようなデザインなので、ベルトの脱着も問題なく行える。
なお、装着したままシートを前後に動かしてみても、今回試した範囲ではセンターコンソールにキズが付くようなことはなかった。ただし、製品自体が硬い樹脂製なので、頻繁にシート位置を大きく動かす場合は、一度取り外してから操作したほうが無難だろう。
“隙間埋め”だけじゃない! 小物収納として想像以上に便利
使ってみて感じたのは、このアイテムの魅力は単に「物が落ちなくなる」ことだけではない、ということだ。
本体には複数の小物用スペースがあり、キーやカードなどを一時的に置いておくことができる。
筆者の場合、特に便利だったのがクルマのキーと電動ガレージのリモコンキーの置き場所だ。使用頻度の高いものをここに入れておけば、必要になったときにサッと取り出せる。
センターコンソール内部などに収納してしまうと、フタを開けて探すひと手間が発生する。その点、このポケットなら運転席から手を伸ばすだけで取れるので、日常的に使うものの定位置として意外なほど便利だった。
また、一番前側のポケットには底面に穴が設けられている。
ここからスマートフォンの充電ケーブルを通せるため、ケーブルをポケット内へ引き込み、そのままスマートフォンを置いて充電することもできる。車内でケーブルがゴチャゴチャしにくくなるのは、地味ながら使い勝手のいい工夫だ。
助手席側にも同じものを装着できるので、同乗者がスマートフォンや小物を一時的に置く場所としても使える。
助手席側にセットした状態。
クルマによっては、助手席周辺に「ちょっと物を置きたい」と思ったときにちょうどいいスペースがないことも多い。そんな不満を解消する収納としても役立ちそうだ。
実際に使ってみると、コンパクトなスペースながら「とりあえずここに置いておく」という用途には非常に便利だった。
もちろん、質感については好みが分かれるだろう。手に取った状態では樹脂感が強く、もう少し上質な仕上げなら申し分ないと感じる。
しかし、一度取り付けてしまえば大部分が隠れるため、筆者はそれほど気にならなかった。
シート脇への落とし物を防ぎながら、デッドスペースだった場所を小物収納に変えられる。さらに、スマートフォンの充電ケーブルを通せる穴まで備えるなど、実際に使ってみると細かな部分までよく考えられている。
デッドスペースを有効活用できるため、実用性の高い内装パーツだった。
特にガレージのリモコンキーなど、頻繁に使うものの置き場所としてはかなり便利だった。見た目の質感には多少割り切りが必要だが、「シートの隙間に物を落としたくない」「手の届く場所にちょっとした収納がほしい」という人には、実用性の高いアイテムだと感じた。
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