「使ってみたら最高だった…」名門工具メーカーが作った意外なギア。ドアストライカーに装着するだけでOK! 車内換気にも使える[KTC・ドアストッパー AP902A]│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

「使ってみたら最高だった…」名門工具メーカーが作った意外なギア。ドアストライカーに装着するだけでOK! 車内換気にも使える[KTC・ドアストッパー AP902A]

「使ってみたら最高だった…」名門工具メーカーが作った意外なギア。ドアストライカーに装着するだけでOK! 車内換気にも使える[KTC・ドアストッパー AP902A]

涼しい時期のちょっとした休憩や車中泊、真夏の車内の高温防止など、いろいろな場面で役に立つアイテム。車内に積んでおけば思わぬタイミングで出番がありそうだ。正直、そこまで高い商品ではないのに、効果は抜群。車中泊やカーキャンプ、営業まわりやロングドライブなど、車で休むことが多い方はぜひ使ってほしいアイテムである。
※一部適合しない車種がある可能性があるので、購入前の際はメーカーサイト等で確認して下さい

●写真/文:月刊自家用車編集部

秋冬のドライブでも気になる車内の空気。休憩中に換気したいことも

秋も深まり、朝晩は肌寒さを感じる日が増えてきた。夏のような厳しい暑さからは解放されたものの、クルマの中で過ごしていると、空気のこもりや湿気が気になることはないだろうか。

筆者は仕事柄、取材で長距離を移動することが多い。さらに、趣味の釣りでもクルマを頻繁に利用するため、移動中の休憩はもちろん、目的地に早く到着した際などに車内で仮眠を取る機会も少なくない。

ロングドライブが多いため、定期的な休憩は必須となる。

そんなとき、状況によっては車内の空気を入れ替えたくなることがある。特に、これから本格的な冬を迎えると、車内外の温度差などによって窓ガラスが結露しやすくなる。また、雨に濡れた釣具やアウトドア用品を車内に積み込んだ際にも、湿気やニオイがこもりがちだ。

もちろん、窓を開ければ換気はできる。しかし、風の強い日や天候が不安定なときには、開け方に気を使うこともあるだろう。

そこで見つけたのが、ドアを少し開いた状態で固定できるという、ちょっと変わったカーアイテムだ。実はこれ、一般的なカー用品メーカーではなく、プロ用工具を数多く手がけるKTCが販売している製品なのである。

「こんな道具があったのか!」工具の名門KTCが手がける意外な便利ギア

今回、実際に購入してみたのが、京都機械工具(KTC)の「ドアストッパー AP902A」だ。

ドアストッパー AP902A[京都機械工具(KTC)]

KTCといえば、国内を代表するハンドツールメーカーのひとつ。自動車整備の現場でもおなじみの存在で、プロのメカニックからDIYを楽しむユーザーまで、幅広い層に支持されているブランドである。

そんな工具メーカーが販売するドアストッパーだが、実物を手にして最初に感じるのは、その独特な形状だ。金属製のボディは緩やかにねじれたような構造で、先端にはフック状のパーツを備える。全長は約19cm。まるで栓抜きのようにも見えるが、初めて目にした人には、その用途がすぐにはわからないかもしれない。

ボディ側のドアストライカーに装着するフック。

本来は、自動車の板金作業や部品交換の際に、ドアをわずかに開いた状態で保持するための専用工具だ。

ドアのロック機構と、車体側に設けられたストライカーと呼ばれる金具を利用して固定するという仕組みで、複雑な機構を備えているわけではない。

ところが、実際に使用してみると、このシンプルな構造がなかなか合理的。ドアを大きく開けずに一定の隙間を確保できるため、車内に外気を取り込みたいときにも活用できるのだ。

手のひらに収まりそうなくらいコンパクト。クルマに積んでおいても邪魔にならなさそうだ。

ただし、換気や車中泊はメーカーが案内する本来の用途ではない。使用する際は、車両との適合性や周囲の安全を十分に確認する必要がある。

装着作業は驚くほど簡単! ドアを少し開けた状態で固定できる

実際に愛車へ取り付けてみることにした。

作業そのものは非常にシンプル。まず、ドア側のロック部分にドアストッパーを差し込む。続いて、ドアをゆっくり動かしながら、車体側に設けられたストライカーへフック部分を掛けて固定する。

最後に、ドア側のロックとストライカー側のフックが確実に掛かっていることを確認すれば装着完了だ。

ドア側のロック部分にドアストッパーの輪になっている方を差し込み、ドアをギリギリまで締めてフックをストライカーに掛けるだけで設置完了!

特別な工具を用意する必要もなく、構造を理解してしまえば脱着は難しくない。ドアのロック機構を利用するというアイデアには、なるほどと感心させられた。

装着すると、ドアは完全に閉じきることなく、一定の隙間を残した状態で保持される。ドアが不用意に大きく開くことを抑えられるのも、この製品ならではの特徴だ。

装着完了。握りこぶし1つ分ほどの隙間を確保できる。

この状態なら、窓を開ける以外にも外気を取り込む方法が増える。秋のドライブ中にひと息つきたいときや、湿気のこもった車内を短時間換気したい場合など、使いどころはいろいろ考えられそうだ。

ただし、ドアを完全に閉めて施錠した状態とは異なり、防犯性能を確保できるものではない。また、雨風や冷気が入り込む場合もあるため、使用する場所や状況には注意したい。

もちろん、左右どちらのドアにも装着可能だが、スライドドアには使用できない。

なお、取り外す際には手順にも気を配る必要がある。メーカーの説明書では、まずストライカー側のフックを指で倒して取り外し、その後、ドアハンドルを操作してロックを解除するよう案内されている。

不用意に取り外して金属製の本体を車体にぶつけてしまわないよう、慎重に作業したいところだ。

金属製だけにボディへの接触が心配。そんなときに使えるゴム製カバー

AP902Aを使う際に、少し気になったのが金属製の本体だ。

頑丈そうな構造には安心感があるものの、ドアの周辺で扱う道具だけに、うっかりボディに接触させてしまうと傷がつく可能性がある。

そこで、接触部分の保護を考える際に気になるのが、カーボーイの「グリップゴム ドアレバー」という製品だ。

グリップゴム ドアレバー[カーボーイ]

こちらは本来、住宅などのドアレバーに装着して使用するゴム製カバー。柔らかな発泡ゴム素材を採用しており、サイズは外径約38mm、長さ約150mmとなっている。

こうしたカバーを利用すれば、金属部分が周囲に直接触れることを抑えられる可能性がある。必要に応じてカバーの長さを調整するなど、工夫の余地もありそうだ。

グリップゴムが少し長かったので、ひと節分をカットするとピッタリだった。KTCが推奨する使い方ではないので留意しておきた。

ただし、これはAP902A専用のアクセサリーではなく、KTCが適合や安全性を保証している組み合わせでもない。実際に併用する場合には、ドアのロック機構やフックの動作を妨げないか、十分に確認する必要がある。

グリップゴムを装着しても、干渉することはなく、無事使用できた。

リアハッチにも使える? 適合条件を確認しておきたいポイント

ドアを少し開けた状態で固定できるなら、リアハッチでも活用できるのではないか。そんなことを考える人もいるだろう。

特に、車中泊やアウトドアでクルマを利用する人にとって、荷室側から外気を取り込めるというのは魅力的に感じられるはずだ。そこで、テスト的として、ミニバンのリアハッチで試しててみた。すると、問題なく装着でき、隙間を作ることができた。

ミニバンのリアのドアにも使用できた。ただし、自動ロック機構付きのドアには使用できないので要注意。

ただし、ここは注意しておきたい部分でもある。AP902Aの取扱説明書では、自動ロック機構付きのスライドドアやバックドアには使用しないよう明記されている。オートクロージャーなどを装備したドアでの使用はNGとなる。

どうしてもリアゲートを開いた状態で固定したい場合は、専用工具として、KTCでは別途「ゲートストッパー AP902B」もラインナップしているので、そちらの使用を検討した方がいいだろう。

リアハッチへの使用を考える場合は、車両側のロック機構やストライカーの形状、製品の適合条件を必ず確認しておきたい。

さらに、ドアやリアハッチを開いた状態では、車種によって室内灯やラゲッジランプが点灯し続ける場合もある。長時間の使用でバッテリーに負担がかからないよう、こちらも事前にチェックしておこう。

一度使ってみると納得! 車内に備えておきたくなる便利な工具

今回、KTCのドアストッパー AP902Aを実際に手に取り、愛車に取り付けてみたが、そのシンプルさと扱いやすさには感心した。

本来は整備作業をサポートするための専用工具だが、ドアを少し開けた状態で保持できるという機能は、車内換気にも応用できる可能性がある。

特に秋冬は、夏とは違った意味で車内環境が気になる季節。雨に濡れた荷物を積んだ後や、湿気がこもった車内の空気を入れ替えたいときなど、使い方を考えるのも楽しい。

もちろん、ドアを開けた状態にする以上、防犯面や天候への配慮は欠かせない。車中泊での使用も含め、メーカーの指定用途とは異なる使い方には十分な注意が必要だ。

それでも、こうした製品の存在を知っておくだけで、クルマとの付き合い方に新しい選択肢が生まれる。

工具メーカーならではの着眼点が光る、なかなか興味深いアイテムだった。

KTC ドアストッパー AP902A 主な仕様

KTC ドアストッパー AP902A

  • メーカー:京都機械工具(KTC)
  • 製品名:ドアストッパー
  • 品 番:AP902A
  • 全 長:190mm(メーカー公称値)
  • 重 量:約200g
  • 最大使用荷重:250N
  • 適合ストライカー:指定形状で軸径10mm以下
  • 主な用途:板金作業や部品交換時のドアの固定
  • 注意事項:自動ロック機構付きスライドドア・バックドアには使用不可。装着した状態での車両移動・走行は禁止

※車種やドアの構造によっては使用できない場合があります。購入・使用前にメーカーの適合条件と取扱説明書を確認してください。

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。