
全国各地で開催されたキャンピングカーショーやアウトドアイベントには注目車両が多数展示されている。しかし、イベントに直接参加できない方も多いのではないだろうか。そこで今回はフィアット・デュカトがベースのキャンピングカーを紹介しよう。
●文:月刊自家用車編集部
ベース車両はフィアット デュカト
デュカトの最大の特徴は、その広大な室内空間にある。ボディサイズはハイエースやキャラバンよりも大きく、余裕のある居住スペースを確保できるため、本格的なキャンピングカーのベースとして最適だ。天井が高く、立って移動できるほどの高さがあるため、車内での生活の快適さは抜群だろう。
フィアット・デュカトがベースのキャンピングカー。
フィアット・デュカトは、広い車内空間、高い燃費性能、キャンピングカー向けの設計など、多くの魅力を兼ね備えた車両だ。欧州ではすでに多くのキャンピングカービルダーが採用しており、日本でも本格的なキャンピングカーを作るベース車両として注目されている。広さと快適性を重視したキャンピングカーを作りたいなら、デュカトは最適な選択肢のひとつとなるだろう。
フィアット・デュカトのインパネまわり。
運転感覚は乗用車に近いものとなっている。フルデジタル・コックピットにより、多彩な情報や警告を明確かつ即座に表示することが可能。10.1インチ・タッチスクリーンを備えた先進のUconnectインターフェイス、ナビゲーションシステム、Apple CarPlay/Android Autoなどにも対応している。
電動昇降式のベッドもあるぞ
車内前部はボックスシートとなっている。1列目のシートは回転する仕組みで、新幹線のように「あっという間」に回転することで、車内スペースを無駄なく活用できる。一度使うと「回転シート良いよね」と、使う前には戻れなくなってしまう。また、テーブルは取り外し可能で、用途に応じてレイアウト変更できる。
対面式のテーブルソファ。
そして驚きなのが家庭用エアコンを完備していること。さらにキャブコンで培った知識と技を詰め込んだ「ウルトラ断熱システム」を採用することで四季を通じて快適空間を実現。これはもはや家だ…
シンク付きのカウンターには冷蔵庫が埋め込まれているので、車内では本格的な料理をすることができる。アウトドア環境で作る食事は、どうしても疎かになりがちだが、このキャンピングカーなら野外で作った料理に舌鼓を打つのも良いだろう。
スライドドアから入って右には、シンクや冷蔵庫が埋め込まれたキッチンカウンターが設置されている。
大人が立っても問題がない高さを誇る車内の上部空間には、収納スペースが豊富に設けられているので、荷物が多くなりがちな旅でも問題ない。
後部に設置されたボックスシートには4人が腰掛けることができる。クッション性も問題なく座っていることに対するストレスは限りなく低い。バックドアを開いたまま外の景色を楽しみつつコーヒー片手に談笑するのも良いだろう。
後部には2つ目のボックスシートが設置されている。
テーブルも大きすぎて邪魔になることもなく、足元のスペースも広いので荷物置き場として利用するのもひとつの手。長物を置いておくこともできるのはありがたい。
驚きなのが電動で昇降するベッドが配置されている点。パワーリフトベッドはボタンひとつで1200mmの範囲で自由に高さをセットできるので、上下空間を利用する方にあわせてジャスト配置することが可能だ。
ベッドは電動で昇降する仕組み。使用しないときは天井に張り付くようになるので、車内スペースを有効に活用できる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(大人気商品)
知らない間に進行してしまうヘッドライトの曇り。原因は紫外線 「最近、なんかヘッドライトが暗いな…」「光が拡散しているような気が…」。愛車のヘッドライトの光量について、このように感じたことはないだろうか[…]
ネジがナメてしまうトラブルを未然に防止するドライバー ネジを外そうと力を込めてドライバーを回すと、ビス山(ネジの十字の部分)から工具の先端部分が外れ、ビス山が潰れてしまう「ネジがナメた」と呼ばれる現象[…]
春から初夏の車内での休憩にぴったりのアイテム ドライブの合間のちょっとした休憩、車の中でちょっと睡眠をとりたくなることはよくある。筆者は取材などでロングドライブすることも少なくなく、さらに趣味が釣りな[…]
自力ではほぼ無理? 拭き取りにくいフロントガラスの奥の方問題 車種によって異なるが、例えばプリウスのように、フロントガラスが極端に寝かされたデザインだと、奥の方まで手が入りにくく、洗車の際や窓が曇った[…]
コンパクトなサイズのディスプレイ。取り付けは超カンタン どうしても必要というワケではないが、なんとなく気になるグッズやアイテム、皆さんもあるのではないだろうか? 今回紹介するのは、自車の車速や方角など[…]
人気記事ランキング(全体)
熱い期待を受けて登場したスバル360の後継モデル 1969年8月にデビューした「R-2」のキャッチコピーは「ハードミニ」。やわらかい丸みを帯びたデザインは当時の軽自動車市場の中にあっても個性を感じさせ[…]
サイドソファとスライドベッドがもたらす“ゆとりの居住空間” 「BASE CAMP Cross」のインテリアでまず印象的なのは、左側に設けられたL字型のサイドソファと、そのソファと組み合わせるように設計[…]
ベッド展開不要の快適な生活空間 全長5380mm、全幅1880mm、全高2380mmという大型バンコンでありながら、その中身は大人二人、あるいは二人+ペットでの旅にフォーカスされている。7名乗車・大人[…]
初代レパードは、日本国内向けの高級GTとして誕生 1986年に発売された「F31系」のレパードは、「レパード」としては2代目のモデルになります。 初代の「レパード」は、北米市場向けモデルの「マキシマ」[…]
快適性を追求した軽キャンの完成形 「ミニチュアクルーズ ATRAI」は、岡モータースが長年にわたり築き上げてきた軽キャンパー製作のノウハウを、現行アトレーのボディに惜しみなく注ぎ込んだ一台である。全長[…]
最新の投稿記事(全体)
温もりと強さを両立したリアルウッドの家具 2010年に登場したファーストモデルから数えて十数年。ユーザーの声を反映しながら細部を改良し続け、今やシリーズの中でもひときわ特別な存在となっているのが、この[…]
40年というこれまでの実績をフルに反映した「バカンチェス ダイネット40」 バカンチェスシリーズなど、人気のキャンピングカーを手掛けるリンエイプロダクトが、40周年を記念したモデルをリリース。「ふたり[…]
魂動デザインの進化に加え、装備機能の充実ぶりも期待できそう 現行型のCX-5は2017年に発売され、すでに8年が経過している。すでに国内でも次期型の登場は噂になっており、編集部が販売店に取材したところ[…]
初代レパードは、日本国内向けの高級GTとして誕生 1986年に発売された「F31系」のレパードは、「レパード」としては2代目のモデルになります。 初代の「レパード」は、北米市場向けモデルの「マキシマ」[…]
人気のメーカーオプションが一部グレードで標準装備化 今回の改良では、人気のメーカーオプションが一部グレードで標準装備化されることで、商品力を強化。 具体的には、Xグレードを除く全グレードにETC2.0[…]