
昭和歌謡をはじめ古き良き昭和レトロブームが若者を中心に盛り上がりをみせるが、その流れがキャンピングカーにもスプレッド。昭和のド派手なバニングカーをオマージュしたキャンピングカーがジャパンキャンピングカーショー2025でベールを脱いだ。内装はまさに走る昭和のスナック。そこに令和の最先端の機能を搭載したキャンピングカーを紹介しよう。
●写真/文:月刊自家用車編集部
バブル世代懐かしのバニングカーが最新の機能を搭載し令和によみがえる!
今回、紹介するキャンピングカーはハイファールーフ フュージョン。長野県長野市に本社を構え、キャンピングカーなどの特殊車両の製作をしているかーいんてりあ高橋が販売する。
展示車はパープル系のボディカラーが目を引くが、これは昭和の時代に流行ったバニングカーをオマージュしている証し。
バニングカーとは和製英語で、バンをド派手に改装する車が1980年代を中心に流行。派手な色使いや巨大なエアロパーツなど過剰なデザインが、今となっては刺激的でおしゃれに見える。
この昭和のバニングカーに令和の最新の機能を融合させたのがハイファールーフ フュージョンだ。
ハイファールーフ フュージョンは、昭和のバニングカーと令和のキャンピングカーテクノロジーのフュージョンによって誕生。
ベース車はトヨタ•ハイエース スーパーロングキャンパー特装で、かーいんてりあ高橋オリジナルのハイファールーフに改装。全高はベース車オリジナルより約20cm高く、車内スペースが拡張されている。
ボディと同色にカラーリングされたモデリスタのリップスポイラーがバニングカー感を高めている。
ベース車は トヨタ•ハイエース キャンパー特装。乗車定員8名。就寝定員3名に設定されている。
フルモケットにふとん張りにシャンデリア! 昭和感満載のインテリア
車内はまさに昭和歌謡が似合うスナックのような雰囲気だ。
車内の壁、天井はボタン留めのふとん張りで随所にミラーがあしらわれている。生地はモケットを採用。肌触りが良く、耐久性が高いためソファや高級車、電車、バスのシートなどにも用いられている素材だ。
過剰なインテリアでありながらノスタルジーを感じさせる昭和レトロを見事に表現。移動スナックとして営業できそうなくらい豪華な内装だ。
ゴージャスな車内はフルモケットのふとん張りで昭和のバニングカーを再現。
ハイファールーフ フュージョンは玄関(助手席側スライドドア)を開けた瞬間からすごい。
すぐ左にあるのがシューズボックス。収納庫などの扉もふとん張りでデザインが統一されている。
運転席後部にはシンクや冷蔵庫などキッチン周りの設備をレイアウト。これまでのバンコンバージョンづくりで培われてきた機能性を踏襲し、素材や色使い、デザインでバニングカーらしさを表現する。
冷凍•冷蔵庫は49L。電気関係の集中スイッチパネルなども配置。見た目は昭和レトロだが機能性は令和の最先端のキッチン設備だ。
すごいのはキッチンとリビングの間にミラーとモケットを交互にあしらったアーチ形状の仕切りを設置。シンク横にはお酒のビンをライトアップするボトルラックまである。この無駄とも思える装飾は、昭和アイドルのフリフリの衣装や過剰な振り付けに通ずるものがありレトロ感を漂わせる。
シンクの天板はピカピカのマーブル調。キッチンとリビングの間にあるミラーがムーディな雰囲気を演出。
昭和に振り切ったゴージャスな内装だがキャンピングカーとしてもしっかり機能!
デザインは運転席まで統一され、バイザーまでモケット張りという手の込みよう。運転席、助手席もふとん張りに張り替えら、同じくふとん張りのかーいんてりあ高橋オリジナルのセンターコンソールを架装。
ここまでやるか! という内装は令和だからこそインパクト大。車内は一体感が高く、デザイン的に浮いてしまうパーツもほとんどない。
車内に目を向ければ3つのシャンデリアがムーディな空間を演出。中央にはリンゴ型の大きなシャンデリアが設置されているが、ハイファールーフは車内高が1900mmあり、圧迫感は感じられない。大人が立てるほど天井は高い。
ふとん張りの天井には天井エアコンを設置。エアコンも違和感のないカラーリングが施されている。
天井は大人でも立てる高さ。シャンデリアとルーフエアコンが設置され、ムーディで快適な空間が作り出せる。
車体は隅々までオリジナルカラーで塗られ、リアゲートを開けてもベース車の色は見当たらない。
床は大判の白と黒の菱模様でゴージャスさを損なわずに車内の雰囲気を引き締めている。
リアゲートもゴージャス。パープルのフットライトなど車内各所にバブリーな雰囲気を醸し出す照明も設置されている。
もちろんキャンピングカーとしても機能し、リビングのソファーを展開すれば就寝定員3名のフラットなベッドスペースが生まれる。
癒しや憩いを求める現在主流のキャンピングカーからみると、令和では考えられないコンプライアンス感覚の昭和のバラエティのように自由で大胆なキャンパーだが、この自由さや良い意味での自分勝手さが、昭和レトロに引かれる理由でもある。
そして令和のバニングカーには200Ahのリチウムイオンバッテリーや1500Wインバーター、240Wソーラーパネルなど最新の機能も標準装備。
よみがえる昭和のバニングと令和のフル装備の融合。バニングカーに憧れていた昭和の少年の夢が大人になった令和に実現できる。
展示車の価格は1320万円(税込•諸費用等別途)。
主要装備(標準装備)
- リチウムイオンバッテリー200Ah
- インバーター1500W
- ソーラーパネル240W
- べパストFFヒーター
- ルーフエアコン
- 後部TVモニター
- CTEX昇圧充電走行システム
- 冷蔵庫49L(べパスト)
- 調理器具(電磁調理器)
- 給•排水タンク各12L
- 外部電源
- カーテン(遮光タイプ) など
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(キャンピングカー)
レガンスが導き出した「6人乗りキャンパー」という答え 「キャンパースタイル・ツー」は、レガンスが長年培ってきたカスタムの思想を、そのままキャンピングカーへと落とし込んだモデルだ。ベースとなる考え方は明[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
セレナという選択肢を、旅仕様へと引き上げたP-SVの立ち位置 ベース車にセレナを選んだ意味は大きい。ミニバンとしての完成度が高く、走り、静粛性、使い勝手のバランスが取れているモデルだからこそ、車中泊仕[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
週末の遊びも日常の足も、どちらも成立させる軽キャンパー LUANAの魅力は、キャンピングカーでありながら日常使いを強く意識している点にある。ベース車両はスズキ・エブリイ。取り回しの良いボディサイズと軽[…]
人気記事ランキング(全体)
レガンスが導き出した「6人乗りキャンパー」という答え 「キャンパースタイル・ツー」は、レガンスが長年培ってきたカスタムの思想を、そのままキャンピングカーへと落とし込んだモデルだ。ベースとなる考え方は明[…]
“万能軽四駆”という企画は、一発逆転を目指した弱小メーカーから生まれた クルマの開発には大金がかかる。たった1枚のドアを開発するだけで、そのコストは億単位になるという。いかに自動車メーカーが大企業でも[…]
セレナという選択肢を、旅仕様へと引き上げたP-SVの立ち位置 ベース車にセレナを選んだ意味は大きい。ミニバンとしての完成度が高く、走り、静粛性、使い勝手のバランスが取れているモデルだからこそ、車中泊仕[…]
工具不要、取り付け1分。超お手軽カスタムパーツ 愛車のカスタムと言うと、派手なパーツの装着やプロに作業をお願いする必要があるなどのイメージを持ちがちだが、実は、特別な知識や工具なども必要なく、簡単に装[…]
ノアという日常車を、最初から「泊まれる仕様」に仕立てる発想 ベースとなるのは、扱いやすさと室内空間で定評のあるトヨタ・ノア。その中でもXグレードに限定し、装備の方向性を明確に定めたのがこの車中泊快適パ[…]
最新の投稿記事(全体)
知名度はこれから? まずは「知ってもらう」提案から すごいことが起こっている。大幅な改良が行われて2025年10月に発売となった新しいbZ4X(ビーズィーフォーエックス)が、たった2か月あまりで受注台[…]
まずは基本を解説。ねじ径に対応した適切なサイズを選択 ドライバーには使う目的や使用する場所に応じた形状や長さ、ねじ径に対応したサイズと種類がある。 たとえば、ドライバーで回すねじサイズは通常8mm以下[…]
クラスを超えた航続距離と効率性 量産型BEVのパイオニアとして、初代リーフが2009年に誕生した。そして、その技術を応用してハイブリッドモデルのeパワーシリーズも登場し、ノートやセレナ、エクストレイ[…]
ユーザーに選ばれる「盤石のサポート体制」 自信を持って勧められる電気自動車(BEV)を本気で提供する。そのためにはクルマそのものを良くするだけでなく、生活の中で使いやすいサポート体制を構築する必要があ[…]
“万能軽四駆”という企画は、一発逆転を目指した弱小メーカーから生まれた クルマの開発には大金がかかる。たった1枚のドアを開発するだけで、そのコストは億単位になるという。いかに自動車メーカーが大企業でも[…]
- 1
- 2






















