最強エンタメキャンパーは、大画面モニター+本格スピーカー搭載の「動く映画館」。キャンプの現場で真価を発揮するこだわりポイントを解説│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

最強エンタメキャンパーは、大画面モニター+本格スピーカー搭載の「動く映画館」。キャンプの現場で真価を発揮するこだわりポイントを解説

最強エンタメキャンパーは、大画面モニター+本格スピーカー搭載の「動く映画館」。キャンプの現場で真価を発揮するこだわりポイントを解説

三菱デリカD:5は、ミニバンの快適性とSUVの走破性を併せ持つ唯一無二の存在。そのポテンシャルを極限まで高めたコンプリートカーが、群馬のカスタムビルダー「ATV群馬」が手掛ける「デリカD:5サイバースペース」だ。圧倒的な存在感を放つ外装から、移動時間を最高のエンターテインメント空間に変える内装の秘密まで、新しいカーライフを提案する「走る基地」の魅力に迫る。

●文/写真:月刊自家用車編集部

デリカD:5が自分だけのシアターに

数あるカスタムビルダーの中でも、群馬県に拠点を置く「ATV群馬」は、デリカD:5やハイエースといった人気車種をベースに、明確なコンセプトを宿したコンプリートカーを製作することで知られている。

同社が提案する数々のモデルの中でも、特に「デリカD:5サイバースペース」は単なる見た目の変化や性能向上に留まらない、未来のカーライフのあり方を示唆する一台として注目に値する。

「サイバースペース」の強烈な第一印象を決定づけるのは、ノーマル車両とは一線を画す力強くアグレッシブなエクステリア。そのスタイルは単に見た目の格好良さを追求した結果ではない。悪路での走破性を高めるという、機能的な要求に裏打ちされた「機能美」の結晶だ。

大胆なリフトアップと、それに合わせて装着された大径のオフロードタイヤにより、最低地上高が物理的に高まって荒れた路面や深い雪道での走破性が格段に向上する。同時にその威風堂々とした佇まいは圧倒的な迫力を生み出し、このクルマが「ただのミニバンではない」ことを無言のうちに物語る。

デリカD:5をベースにATV群馬が制作したバンコンタイプのキャンピングカー「デリカD:5サイバースペース」。インテリアのキャンピングカー仕様はもちろん、オートフラッグスやIPF、ジャオスなどのカスタパーツを施工したエクステリアの見栄えも群を抜いていた。

未来的な雰囲気が織りなす、無二の存在感

東京キャンピングカーショー 2025に展示された「デリカD:5サイバースペース」では、オートフラッグスのGOQBUTO-RⅢ(フロントバンパーガード)にスキッドプレート、IPFのグリルマーカー、ジャオスのマッドガードなど、デリカカスタムで定番のパーツ類を装備。

タフなイメージを決定づけながら「サイバースペース」という名にふさわしいモニターアームを用いた32インチモニターの搭載など、未来的な雰囲気をも醸し出している。

これらのカスタムパーツが、個別に主張しながらも絶妙なバランスで組み合わさることによって、「サイバースペース」はどこへでも行けるという機能的な頼もしさと、誰もが思わず振り返るスタイリッシュさを両立した唯一無二の存在へと昇華した。

サン自動車工業のヒッチメンバーを装着。室内に施工された大型の32インチモニターは、室内だけでなく車外に向けて映し出すことも可能で、キャンプ場などで焚き火を囲みながらTVを見るといったシチュエーションも実現できる。

退屈という言葉を忘れる究極の同乗者空間

椅子及びベッド、カロッツェリア製7インチワイドの楽ナビは標準装備。好みや用途に応じてサイバーナビをオプションで選択するのアリだし、オーダーで様々なカスタムに応えてくれる。

展示車両の「サイバースペース」の車内でもっとも目を惹いたのは、モニターアームと共に装着された可動式32インチモニターだろう。

多関節のモニターアームによる自由度は高く、車内はもちろんテールゲートを跳ね上げれば車外から動画やTVを視聴できる。こうしたオプションカスタムもATV群馬ならお手のものだ。

他にもオーディオマニアが唸る音響プランも多数オプション設定。カロッツェリアのアドベンチャーシリーズサテライトスピーカー&パワードサブウーファーやSONOSのサウンドバーほか、さらに高音質なスピーカーシステムを搭載するグレードアッププランも用意されている。

32インチモニターをモニターアームで展開・収納するカスタムが展示車両には施されていた。多関節のモニターアームは柔軟な視聴環境を実現し、テールゲートを開けば車外から見ることもできる。展示車はカロッツェリアとSONOSのサウンドシステムを搭載。

ユーザビリティを高める、オプション装備にも注目

乗り込んだ瞬間から特別な空間であることを感じさせる細やかな演出も魅力だ。天井にはオプションでLEDの間接照明を装備可能で、気分に合わせて車内の雰囲気をムーディーに演出できる。同時に使い勝手の良い天井照明スイッチや電源システムの壁面設置もオプションで用意。

さらに注目すべきは「取り外し式のベッド台座」。ベッドモードからマットをアレンジしてリビングモードへ移行する際、純正のセカンドシートを使うとマットの位置が高くなって天井が近くなってしまうが、ベッドの台座を取り外すことでローグラウンドのリビングが誕生し、頭上空間が開けて開放感の高い車内を利用できる。

ベッド台座にはジャクリのポータブル電源2000Newが2個収納可能になるほか、工夫次第でマルチに使える収納スペースはユーザビリティに優れる存在だ。

フルフラットのベッドは1900×1200mmの快適な就寝を約束するサイズ感。ベッドの台座は取り外してローグラウンドのシートとして利用可能だ。オプションのカーペットや背もたれは高級感の演出に寄与する。

新しいカーライフの地平を拓く、野心的な一台

ATV群馬の「デリカD:5サイバースペース」は、単にパーツを組み付けただけのカスタムカーではない。それはデリカD:5というクルマが持つ「どこへでも行ける」という魅力を極限まで高め、さらに「移動時間を最高のエンターテインメント時間に変える」という価値を付与した、究極のコンプリートキャンピングカーに仕上げられている。

アウトドアやレジャーが好きで、目的地へ向かう道中も家族や仲間とのかけがえのない思い出の時間にしたい。そう願うアクティブな人々にとって、この「サイバースペース」は最高の相棒となるに違いない。

自動車はもはや、単なる移動手段ではない。「走る秘密基地」を手に入れ、まだ見ぬ景色と、かつてない興奮を味わう冒険へと出発する。そんな未来のカーライフを、この一台は力強く提案している。

●ATV群馬 デリカD:5サイバースペース 販売価格(税込み)
・デリカD:5 Pベース:553万3000円〜
※ベッド&椅子/楽ナビ7インチワイドを標準装備。5人乗車仕様。写真のデモカーはオプション装備多数で販売価格は768万4600円。

オプションで天井照明を用意。同じくオプションで天井の防音断熱施工をオーダーすることも可能だ。車載12Vエアコンもオプション設定だが、デリカD:5のインテリアに違和感なくビルトインされているのが好印象。

ポータブル電源回路・外部入力のオプション価格は22万円(税込み)。ナビはカロッツェリアの楽ナビ7インチワイドを標準装備とし、サイバーナビがオプションで選べる。

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