
スマイルファクトリーが手掛ける「LUANA」は、アウトドアで遊んだあとにそのまま泊まれる自由さを与えてくれるキャンピングカー。ベースはスズキ・エブリイで、ポップアップルーフを採用し大人が立てる開放感を実現。就寝定員は大人4人とファミリーにも十分。普段使いとキャンプを両立できる作り込みが特徴で、週末の過ごし方を大きく変えてくれる一台といえる。
●文:月刊自家用車編集部
家族で楽しむ週末に寄り添うキャンピングカー
LUANAが目指したのは、日常とアウトドアをシームレスにつなぐ存在。平日は街乗りに便利なバンとして使え、週末になればそのままキャンピングカーへと姿を変える。ベース車両のスズキ・エブリイが持つ取り回しやすいサイズ感に、ポップアップルーフを組み合わせることで車中泊時の居住性が飛躍的に向上している。釣りや登山といったアクティビティのあとにそのまま泊まり、朝を迎えられる自由さは、家族で過ごす時間の質を一段上げてくれる。
大人が立てるポップアップルーフの解放感
キャンピングカーで大きな課題となるのが室内の高さ。LUANAはポップアップルーフを備えることで、大人が立って着替えられるほどの天井高を実現している。下ベッドからの高さは約2メートルあり、圧迫感とは無縁の空間が広がる。就寝時には1800ミリ×1200ミリのマットを展開でき、大人4人がしっかり休めるレイアウトを確保。狭さを感じさせない工夫が詰め込まれており、家族全員で快適に過ごせる構造が魅力だ。
快適性を支える充実の電装システム
アウトドアで過ごす時間を支えるのが電源まわりの充実度。LUANAには100Vと12VのUSBコンセントが設けられ、さまざまな機器を車内で活用できる。さらに1500Wのインバーターやヒーター付きリチウムイオンバッテリーを搭載し、冷暖房や家電の使用も可能。電流・電圧計といった管理機能も揃い、安心して長時間の車中泊が楽しめる。停電を気にせず、まるで小さな家のような感覚で過ごせる点が、ファミリー層に大きな安心感を与えるだろう。
普段使いを犠牲にしない設計
キャンピングカーというと週末専用というイメージが強いが、LUANAは日常の使いやすさを重視している。全長3395ミリ、全幅1475ミリというコンパクトなサイズは街中でも扱いやすく、普段の買い物や通勤にも十分対応できる。収納家具やカウンターテーブルなどは必要に応じて使えるよう設計され、常に車内がキャンプ仕様である必要はない。使い手の生活に自然に溶け込む設計思想が、他のキャンピングカーとの差別化ポイントとなっている。
豊富なカスタマイズで個性を表現
LUANAの楽しみは、キャンプ体験だけではない。シート生地は12種類、家具は4種類のバリエーションから選択可能で、自分好みのインテリアを作り上げられる。落ち着いた色合いで統一すればシックな雰囲気になり、明るいトーンを選べば開放感あるリビングのような空間に変わる。ファミリーごとのライフスタイルに合わせた仕様を実現できる点は、所有する喜びを大きく高める要素といえる。
アウトドア体験を支える実用装備
LUANAはキャンプやアクティビティの拠点となるよう設計されている。シンクやカウンターテーブルを備え、調理やちょっとした作業もこなせる。下部収納は150リットルと大容量で、荷物が多くなるファミリーキャンプでも安心。断熱材施工も施されており、夏場や冬場でも車内環境を快適に保てる。こうした細やかな装備は、単なる車中泊ではなく、暮らしを持ち運ぶ感覚を提供している。
購入からメンテナンスまでの安心サポート
キャンピングカーを所有するうえで不安となるのがメンテナンスや購入後のサポート。LUANAはスズキのディーラーで点検を受けられるほか、JRVA加盟店でも対応可能。本社は島根県にあるが、メールや郵送での契約にも対応しており、全国から購入できる体制が整っている。納車も陸送で自宅まで届けることができ、遠方ユーザーでも安心。こうした柔軟な対応が、キャンピングカー購入のハードルを下げている。
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