
アウトドアやスポーツを趣味に持つ人にとって、旅と遊びを両立できるキャンピングカーは理想的な存在だ。しかし、海辺や雪山で遊んだ後の濡れたウェットスーツや泥の付いた道具を車内に持ち込むと、砂や汚れがシートに付着したり、湿気や臭いが室内にこもってしまったりという不満やイライラを抱える人は非常に多い。運転しやすいサイズを維持しながら、一歩車内に入るとまるで高級マンションのワンルームのように洗練された、圧倒的な快適性を誇る本格的なキャンピングカーが存在する。日常の扱いやすさとラグジュアリーな居住空間、そして温水シャワーも使える防水ルームを融合させ、大人の贅沢な余暇を完璧にエスコートしてくれる魔法のような一台の全貌に迫ろう。
●文:西川智介
一般乗用車と同じ車幅で取り回しに優れたベース車両
キャンピングカーとしての優れた居住性と、日本の道路事情における扱いやすさを両立させるために、ベース車両選びは極めて重要である。高い利便性と優れた機動性を兼ね備えるベース車両として採用されているのが、日本のビジネスやレジャーを支え続ける日産のキャラバンのスーパーロング特装車だ。
紹介するモデルは、熟練の職人技によるキャンピングカー製造で名高いビルダー、レクビィが手がける本格バンコンバージョンの「イゾラ(ISOLA)」である。イゾラのボディサイズは、全長5080mm、全幅1695mm、全高2400mmという、標準幅のハイルーフ仕様をベースにしている。
全幅は一般的なミニバンや5ナンバー乗用車と同じ1695mmに抑えられている。狭い路地でのすれ違いや都市部のコインパーキングでも、車体感覚を掴みやすくスムーズに運転できるのが最大のアドバンテージだ。
乗車定員は6名、就寝定員は3名が確保されている。平日は大容量のファミリーカーとして日常使いに重宝し、休日になれば最高の相棒として未知のフィールドへ駆け出せる素晴らしいパッケージングが施されている。
濡れたギアを車内へ持ち込んで直接洗える、唯一無二の防水フリールーム
イゾラを唯一無二の存在たらしめている最大の特徴が、車両後部にスマートに配置された防水フリールームの存在である。レクビィ独自のアイデアであり、実用新案登録も完了している画期的なマルチ空間だ。
ダイビングやサーフィンで濡れたウェットスーツをはじめ、スキーやスノーボードの板、泥の付いた登山靴や釣り道具、さらにはペットとの旅で汚れた足回りなど。汚れやすいアイテムをリビングスペースに触れさせることなく収納・洗浄できる空間は、旅の快適性を劇的に引き上げてくれる。
防水フリールームには、引き出し式のシャワーヘッドやシャワーカーテン、専用の換気扇、清水19リットルと排水19リットルの給排水タンクが最初から標準で装備されている。
アクティビティを楽しんだ後に汚れた身体や手足をサッと洗い流せるため、簡易的なシャワールームとしても十二分に機能してくれる。ペットとのドライブ旅の途中で汚れた足回りを洗うシーンでも大活躍する設計だ。
オプションを選択すれば温水設備や防水仕様 of 100Vコンセントを追加することも可能であり、お湯で快適に洗い流すといった贅沢な使い方も実現できる。
まるで動くリビング。温かみのあるインテリアとウォークスルー
イゾラのスライドドアを開けて車内に足を踏み入れると、明るく落ち着いた木目調の高級家具で統一された、極上のくつろぎ空間が広がる。車内を前から後ろまで遮るものなく移動できる「ウォークスルー構造」が採用されている点も大きなアドバンテージだ。
フロントシートから最後部の防水フリールームまでスムーズに歩いて移動できるため、雨の日であっても車外へ出ることなく、快適に荷物の整理や着替え、就寝の準備をこなすことができる。
居住空間の右側には横向きの3人掛けソファベッド、左側には前向きの1人掛けFASPシートが対面するように配置されている。中央には脱着式のテーブルが標準装備されており、美味しい食事を味わったり、お酒を片手に談笑したりと、まるで自宅のリビングルームにいるかのような深い安らぎの時間をもたらしてくれる。
大人3人がゆったり眠れるフラットベッドと画期的な収納設計
夕食や団らんを楽しんだ後のシートアレンジも非常にシンプルで、軽い力で簡単に変化させることができる。シートを展開すれば、奥行183cm、幅150cmという、大人3名が肩を並めて足をしっかりと伸ばせるフラットなベッドスペースが完成する。
ベッドマットには高品質なクッション素材が使用されており、車中泊特有 of 段差による身体の痛みや底付き感を完全にシャットアウトし、朝まで深い眠りを約束してくれる。
さらに、限られたスペースを最大限に活かしきるために、収納スペースの設計にも独自の工夫が凝らされている。運転席の上部デッドスペースを有効活用した、レクビィオンリーの装備である「ドライバーズシートアッパーシェルフ」を標準装備。鳥肌ものの便利機能だ。
アッパーシェルフには、かさばる寝袋や家族全員分の着替えなどをスマートに片付けておくことができるため、居住空間を常にスッキリと保つことができる。オーバーヘッドシェルフやベッド下の大型収納、機能的なシューズボックスも完備されており、長期にわたる旅でも荷物の整理に困ることは一切ない。
300Ahリチウムイオンバッテリーとエアコン空調を標準装備
電化された快適な車中泊旅を裏から強力に支えるのが、イゾラの誇る非常に強力な電装システムだ。標準装備として、300Ah相当という圧倒的な大容量を誇るリチウムイオンバッテリーを搭載している。
薄型310W相当のソーラーパネルシステムや、40Aの走行充電装置、50Aの外部AC充電装置がワンパッケージで組み込まれている。大容量バッテリーの電力を2000Wの正弦波インバーターを介して家庭用コンセントと同じように出力できるため、電子レンジや49リットル電気冷蔵庫、19型テレビモニターといった高出力の家電製品を、エンジンを停止した静寂の環境でもバッテリー残量の心配をすることなく同時に使用可能だ。
季節を問わず、一年中いつでも極上の車中泊を満喫するための空調設備も完璧な布陣を誇っている。夏の厳しい猛暑を涼しく乗り切るための「家庭用ホームエアコン(室外機床下設置)」と、冬場の厳しい寒さの中でエンジンをかけずに車内を春の暖かさにキープする「FFヒーター」をダブルで標準装備。
天井には、室内の空気循環をスマートにコントロールするマックスファンベンチレーターも標準で装着されており、結露の発生を効果的に防止する。
乗用車並みに運転しやすいコンパクトな車体サイズを維持しながら、防水シャワールーム、大容量リチウム電装、エアコン、電子レンジまでをすべて最初から標準で詰め込んだイゾラ。週末のたびに、お気に入りのアクティビティ道具を積み込んで、プライベートホテルとともに新しい景色を求めて走り出す、自由で新しい大人のカーライフを手に入れてみてはいかがだろうか。
写真ギャラリー
ベースの車両は日産のキャラバン。
日産・キャラバンのインパネ周り。
車内はシートとテーブルを組み合わせたレイアウト。
運転席の後ろには電子レンジと冷蔵庫が埋め込まれた棚を設置。
下部にはベンチ型のシートを配置。
上部にはエアコンと収納スペースが設けられている。
後部はセパレートされたスペースとなっている。
後部のスペースは防水仕様のマルチルームなので、シャワールームろして使うことができる。
後部左側にはシャワーとシンクを備えた棚を設置。
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