●文:月刊自家用車編集部
シビック:モデル概要
シビックはホンダのロングセラーモデル。初代は1972年に登場し、現行のモデルで11代目となる。ボディタイプは5ドアハッチバックで、広いキャビン空間とクラストップレベルの荷室容量が確保されている。また、基本性能の高さから、走りを楽しめる「RS(ロードセーリング)」と徹底的な速さを追求した「タイプR」が派生モデルとしてラインナップされている。
パワートレーンは、2.0Lエンジンに走行用と発電用モーターを組み合わせたe:HEV、1.5Lターボエンジンのガソリンモデルが用意される。駆動方式は全タイプFFのみ。
シビック:スタイリング&パッケージ
低重心・直線基調のプロポーションで、クーペのような美しい流れるフォルムとなっている。キャビン空間をしっかりと確保しながらも、上下に薄いフロントマスクやリヤコンビネーションライトの低いレイアウトなどから、エクステリアのスポーティな印象はRSやタイプRでなくともかなり強い。
シビック:インパネ内装&シート
無駄なものをそぎ落としたシンプルで水平基調のインパネデザイン。フロントガラスも大きく開けた視界を確保してくれるため、酔いにくく、運転もストレスフリーだ。また、全グレードに運転席&助手席のシートヒーターが標準装備される。後席は、先代よりもホイールベースを35mm延長し、前席との距離を35mm拡大したことにより、高い居住性が確保されている。
後席シートは可倒式となっており、買い物などの普段使いから、ゴルフバッグなどの大きな荷物も積載可能。使い勝手のよい荷室空間となっている。
シビック:パワートレーン
パワートレーンはe:HEVとガソリンの2タイプ設定。e:HEVは2.0Lエンジンに走行用と発電用のモーターを組み合わせ、静かでスムーズな走り出しと力強い加速が高い次元で両立されている。WLTC総合燃費も24.2km/Lとガソリンモデルよりも10km/L弱高い。
ガソリンモデルは、1.5L VTECターボエンジンを搭載。ターボエンジンながらも高回転まで回り、リニアな加速フィールが実現されている。エンジンサウンドとの一体感もドライバーの気分を高揚させる。
シビック:モデル変遷
【2021年8月:初期型】11代目となるハッチバックスタイルの新型シビック登場
2021年6月に世界初公開をした新型シビックが登場。セダンタイプはラインナップされず、5ドアハッチバックのみ。パワートレーンもガソリンのみの設定。月間販売計画台数は1000台。
【2022年6月:一部改良】e:HEVモデルを追加
2021年に発売されたモデルの基本性能はそのままに、新開発の2.0L直噴エンジンとハイブリッドユニットを組み合わせたスポーツe:HEVを搭載。e:HEV特有の高い走行性能と燃費性能を手に入れた。月間販売計画台数は300台。
【2024年9月:最新型】フロントフェイスのデザイン変更と軽快な走りを楽しめるRS(ロードセーリング)を設定
2021年に発売した11代目シビックのフロントフェイスをさらに精悍にするデザイン変更を実施。さらに、軽快な走りとクルマを操る楽しさを感じられるRSグレードを追加。RSグレードは、1.5L VTECターボエンジンに6速MTのみの設定となった。月間販売計画台数は500台。
●シビック グレードバリエーション&価格 | ||
パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【FF】 |
1993cc直4 DOHC(141ps/18.6kgf・m)+モーター(135kW/32.1N・m) | e:HEV LX 【CVT】 | 399万8500円 |
e:HEV EX【CVT】 | 430万7600円 | |
1496cc直4DOHCターボ(182PS/24.5kgf・m) | LX【CVT】 | 344万8500円 |
EX【CVT/6MT】 | 379万8300円 | |
RS 【6MT】 | 419万8700円 |
シビック:最新値引き&納期情報(2024年9月現在)
- 車両本体目標値引き額:15万円
- 納期の目安:1~4か月
- リセール予想:C+
9月のマイナーチェンジにより、値引きが厳しめに。基本は5万円という販売店が多いが、上乗せは可能。レヴォーグを競合に出しながら、最終的には経営の違うホンダ販売店同士の争いに。付属品含めて20万円前後が取れれば特上クラス。
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