
ミニバンとSUVの美点を併せ持つデリカD:5は、まさに個性の塊といっていいいクルマ。唯一無二の魅力が評価され、多くの愛好家から愛されている一台だ。そんなデリカD:5だが、まもなくマイナーチェンジが実施される。大胆なフェイスリフトとパワートレーンが刷新された2019年の大改良から数えても6年ぶりのビックチェンジとなるだけに、改良新型がどのように進化を遂げるのか? 気になっているユーザーは多いはずだ。
●文:竹野由志雄(月刊自家用車編集部)
ミニバンとSUVの要素を兼ね備えたオールラウンドモデルへ
JMS2025でお披露目された改良新型は、従来のミニバンとSUVの高いレベルで融合させたコンセプトをさらに深化させる。
外装は、フロントマスクとフェンダーの大幅な意匠変更を含むフェイスリフトを敢行。特にブラック基調のグリルや新デザインの18インチアルミホイール、ホイールアーチモールを採用することで、現行モデルより一層力強いクロスカントリーテイストを強調したスタイリングを獲得する。
フロントマスクのイメージチェンジを実施。フロントグリルとフロントバンパーをシンプルで立体感のある力強いデザインに変更される。
リヤもバンパー形状が変更され、「DELICA」ロゴをガーニッシュ内へ取込むことで、リヤゲートパネルをよりシンプルでプレミアム感のあるデザインにした。
内装は外装ほど大きなものではないが、機能装備がジャンプアップ。従来のクラシカルなアナログメーターに代わり、先進的な8インチフルカラー液晶メーターを新採用することで、視認性と先進感を向上。この新しいメーターには、後述するS-AWCの制御状態などがリアルタイムで表示され、ドライバーの操る楽しさを高める設計となっている。
新たにデジタルディスプレイメーターを搭載。視認性の強化も改良新型の見どころのひとつになる。
3列目シートは標準的な左右跳ね上げ式。
S-AWCの搭載で、走行性能の大幅底上げが確実
そして今回のマイナーチェンジの最大の注目点といえるのが、三菱が誇る電子制御四輪駆動システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」が搭載されることだ。
このシステムは、三菱の4WDモデルで培われた技術を応用することで、従来のAWCシステムをさらに進化。AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)を含むブレーキ・駆動力のすべてを統合制御することで、舗装路、未舗装路、雪道といったあらゆる路面状況での卓越した走行安定性と走破性を実現する。
このS-AWCの採用に伴い、ドライブモードもNORMAL、ECOに加え、未舗装路に対応するGRAVEL、雪道に対応するSNOWの4モードが選択可能となり、従来モデル以上にオールラウンドミニバンとしてのキャラが強まっている。
頑強なシャシー性能もデリカD:5の魅力のひとつ。改良新型では四輪を自在に制御することで車両運動性能を飛躍的に向上させる「S-AWC」に進化することで、走破安定性の強化も見込まれる。
4つのドライブモード(NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW)と、下り坂でも車速を一定に保つヒルディセントコントロールを採用することで、従来以上に路面状況に応じた最適な走行を選択できるようになる。
ほかにも安全装備のe-Assistの機能強化に加え、高精細化されたマルチアラウンドモニターや移動物検知機能付き3Dビューの新採用などで、駐車時などの安全性も向上。伝統のデリカの最終進化モデルとしてふさわしい内容になるようだ。
すでにディーラーでは予約受注が開始されており、試乗車の導入は年明けからとなる見込み。最新の販売店情報によると、納期は最短で2か月以上と見込まれている。デリカは熱烈なファンを持つため、乗り換えの需要も多いこともあって、発売直後はさらに納期が伸びる可能性も高そうだ。
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