●文:月刊自家用車編集部
N-WGN:モデル概要
N-WGNは、ホンダが発売する軽ハイトワゴンだ。初代が2013年に発売され、現行モデルで2代目となる。N-BOXと共通の、燃料タンクを前席の下に収め、室内空間を最大限に確保するセンタータンクレイアウトを採用し、小柄なボディながらも実用性の高いモデルだ。また、ホンダセンシングなどの先進機能も搭載している。
ラインナップは、標準系のエントリーグレード「N-WGN G」と装備を充実させた「N-WGN L」、デザインをスポーティで精悍な印象に仕立てたカスタム系である「N-WGN Custom (カスタム) L」にターボを搭載した「N-WGN Custom L・ターボ」が用意される。
N-WGN:スタイリング&パッケージ
N-WGNのスタイリングは、「暮らしに馴染む」がコンセプトとなっており、フロントからリヤまでなめらかな面で構成されている。丸目のヘッドライトとシンプルな短形グリルで親しみやすさを表現。センタータンクレイアウトにより、フロア面は低く配置されている。
一方、カスタムは標準系のデザインをベースに、前後に存在感を強調する大き目のバンパーを装着。ヘッドライトは丸目からスクエアを意識しきたフォルムに変更され、精悍かつスポーティな印象となっている。
N-WGN:インパネ内装&シート
中央に大型ディスプレイを配置するシンプルなインパネまわり。ピラー部が細く、しっかりと前方視界が確保されている。また、ポケット類も充実しており、実用性重視のレイアウトとなっている。
センタータンクレイアウトのおかげで、後席の居住性も十分。標準系はブラウンを基調とし、シート表皮はアイボリーを採用している。
カスタムは、ブラックを基調としたインテリアデザインで、ワンランク上の上質さを感じる空間となっている。
N-WGN:パワートレーン
N-WGNのパワートレーンがN-BOXと共通。標準系は658ccのNAのみで、カスタムには64PS/10.6kg・mを発揮するターボエンジンが用意される。
NAエンジンは、日常生活での用途をメインに想定されており、燃費性能が23.2km/L(WLTCモード)とかなり優秀。ターボエンジンは、高速巡行時でもストレスフリーな力強い走りを実現している。
N-WGN:モデル変遷
【2019年7月:初期型】2代目となるN-WGNが登場
センタータンクレイアウトなどの先代の魅力はそのままに、ホンダセンシングなどの先進機能を搭載し登場。エクステリアやインテリアも日常生活に馴染みやすいデザインに変更された。
【2022年9月:一部改良】急アクセル抑制機能を採用するとともに、新色と特別仕様車「N-WGN L STYLE+ BITTER」を追加
N-WGNにホンダ初となる「急アクセル抑制機能」を採用。また、標準系にフィヨルドミスト・パール、カスタムにはミッドナイトブルービーム・メタリックのボディカラーを新たに追加した。
さらに、特別仕様車「STYLE+ BITTER」を追加。N-WGNのシンプルなデザインはそのままに、グレーメタリック&ブラックの専用カラーリングで仕上げたホイールキャップなどを採用し、より落ち着いた大人なデザインとなっている。
【2023年6月:価格改定】原材料価格などの高騰に伴い、価格改定を実施
原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い、N-WGN含む6車種の価格が改訂された。N-WGNは各グレードにつき約2~3万円ほどの値上がりとなった。
【2024年6月:最新型】原材料価格などの高騰に伴い、2度目の価格改定を実施
原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い、N-WGN含む4車種の価格が改訂された。N-WGNは各グレードにつき約2~5万円ほどの値上がりとなった。
●N-WGN グレードバリエーション&価格 | ||
パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【FF/4WD】 |
658cc直3DOHC(58ps/6.6kgf・m) | N-WGN G【CVT】 | 134万4200円/147万7300円 |
N-WGN L【CVT】 | 144万7600円/158万700円 | |
N-WGN L 特別仕様車 STYLE+BITTER【CVT】 | 160万1600円/173万4700円 | |
N-WGN Custom L【CVT】 | 173万6900円/187万円 | |
658cc直3DOHCターボ(64ps/10.6kgf・m) | N-WGN Custom L・ターボ【CVT】 | 183万7000円/197万100円 |
N-WGN:最新値引き&納期情報(2024年10月現在)
- 車両本体目標値引き額:14万円
- 納期の目安:1~2か月
- リセール予想:C
車両本体価格のみで10万円程度は簡単に値引きできるが、経営の違うホンダ販売店同士の争いに持ち込むと効果的。付属品含めての合計が20万円前後になった例も。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(N-WGN)
乗ったのは ホンダ「N-WGN」 お借りしたのはホンダ「N-WGN」のL Honda SENSING、つまり標準モデルです。子犬の顔にも見えちゃうような可愛らしいデザインと、660cc自然吸気・駆動方[…]
「N-WGN(エヌワゴン)」 「N-ONE(エヌワン)」 「N-VAN(エヌバン)」 「FIT(フィット)」 「VEZEL(ヴェゼル)」 「CIVIC(シビック)」 この記事の写真をまとめて見る ※写[…]
3つのエクステリアコーディネートを設定 今回のマイナーモデルチェンジでは、Honda SENSINGの新機能となる「急アクセル抑制機能」をホンダ車として初採用するなど注目を集めているN-WGN。 そん[…]
N-WGNに「急アクセル抑制機能」を搭載 N-WGNは、通勤・通学や買い物といった日々の生活シーンで快適にクルマを使うために必要な、安心・安全性能や使い勝手を追求したモデル。全タイプに標準装備とした先[…]
N-WGN Custom ダーククロームメッキ仕上げのハニカムグリルなどスタイリッシュに進化する「N-WGN Custom」 初代モデルは2013年デビュー、現行型は2019年に登場している「N-WG[…]
最新の関連記事(新車カタログ(国産車) | ホンダ)
フィット:モデル概要 フィットの初代は2001年に誕生。ホンダの「人間のためのスペースは最大に、機械のためのスペースは最小限に」というM・M思想(マン・マキシマム/メカ・マキシマム)のもと、広い室内空[…]
ヴェゼル:モデル概要 ホンダのコンパクトSUVとして登場したヴェゼル。現行のモデルで2代目となる。ホンダ独自の「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想)」によるセンタータンクレイアウトは先代[…]
ステップワゴン:モデル概要 ステップワゴンは、ホンダが発売する最大8名が乗車できるミニバンだ。現行のモデルで6代目となる。シンプルなデザインを追求した「AIR(エアー)」と、重厚なグリルなどを採用した[…]
ZR-V:モデル概要 ZR-Vは、ホンダの上級SUVとして登場。クーペのような美しいスタイリングに、SUVらしからぬ走りの質の高さが魅力のモデルだ。 駆動方式はFFとAWDの2タイプで、パワートレーン[…]
フリード:モデル概要 2024年6月に発売されたフリード。現行のモデルで3代目となる。先代モデルから好評だったコンパクトなボディに3列シートというスタイルは継承されながら、パワートレーンにe:HEVを[…]
人気記事ランキング(全体)
ベース車両はダイハツのアトレー ベースとなる車両はダイハツのアトレー。燃費が良く小回りの効く軽自動車でありながら、車内スペースが広く、多くの荷物も積み込める人気の車。キャンピングカーイベントではベース[…]
アルファードがベースのキャンピングカー(グランドモーター) ベースとなる車両は広々とした高級感あふれるミニバン・アルファード。キャンピングカーとしてだけでなく、世間でよく見かける超人気車種だ。サイズが[…]
ベース車両は遊びの王様トヨタ・ハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の[…]
ETC利用率は90%を超え、広く普及 ETCとは、エレクトロニック・トール・コレクション・システムの略称となり、日本語では電子料金収受システムとなる。高速道路や有料道路の料金所などに設置され、ノンスト[…]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
最新の投稿記事(全体)
クラウンクロスオーバーの人気ホイールに交換できるカスタマイズサービスがスタート 今回提供が始まった「ホイールデザインカスタマイズ」の対象モデルは、24年に一部改良したモデルのCROSSOVER RSお[…]
ナビメーカーが本気で作ったナビアプリ、質の高いルート検索&音声案内で人気 「COCCHi」は、パイオニアがカーナビメーカーとして培ってきた技術やノウハウを活用したスマートフォン専用カーナビアプリ。道路[…]
TV-CMでも大好評のいかつさアップの定番パーツが1位を獲得 (第1位)アクティブフェイスパッケージ 最も注目を浴びたのは、TVCMなどにも登場した「アクティブフェイスパッケージ」。フロントグリルとL[…]
オーテックオーナーが一同に会する名物イベント 11月16日(土曜)に開催された「AOG(AUTECH OWNERS GROUP)湘南里帰りミーティング2024」は、2004年にメーカー主催によるオーナ[…]
タイヤに被せるだけの簡単取り付け 降雪地帯やアウトドアレジャー好きの方であれば、スタッドレスタイヤは当然用意するもの。しかし「稀に雪に見舞われる」程度の地域であれば、場所をとり、交換の手間がある上に”[…]
- 1
- 2