トヨタ ノア(2022/01-)〈いま新車で買えるクルマカタログ〉走りも装備も大きくパワーアップした、ミドルミニバンの傑作車

トヨタ ノア(2022/01-)〈いま新車で買えるクルマカタログ〉

●文:月刊自家用車編集部

ノア:最新値引き額/納期情報(2024年7月)

  • 車両本体目標値引き額:27万円
  • 納期の目安:8か月以上
  • リセール予想:B

現在、ガソリン車もハイブリッド車も受注を停止中。販売店サイドも「再開時期は分からない」という状態だが、秋以降に予想される一部改良時に合わせて受注が再開される可能性が高いだろう。

発売再開後は再び受注が殺到することが予想できるので、納車を急ぐならば予約販売で契約することも視野に入れたい状況だ。

ノア:モデル概要

手ごろなボディサイズと積載性を兼ね備えた扱いやすさで人気のミドルミニバン。兄弟車のヴォクシーよりも大人びたデザインを採用するなど、ファミリーユーザーを強く意識していることが特徴。

7年ぶりのフルモデルチェンジとなった現行型(4代目)は、先代からは基本的なデザインを踏襲しながらも、ボディサイズが若干大きくなり、全幅は1730mmの3ナンバーボディに進化。ただ、ホイールベースと最小回転半径は変更がなく、取り回し性能はほとんど変わっていない。

シャーシは、カローラ系にも採用されているGA-Cプラットフォームをミニバン向けに最適化。先代と比べると衝突安全性や操安性、キャビンユーティリティが大きく向上してる。

パワートレーンは、ガソリン車は2Lダイナミックフォースエンジン&ダイレクトシフトCVTの組み合わせ。ハイブリッド車は、先代と同じく1.8Lハイブリッドを搭載しているが、電動系ユニットが新設計され、さらに駆動用バッテリーも新開発のリチウム電池セルを採用することで出力は15%向上している。

最新世代のトヨタセーフティセンスが採用されるなど、安全&運転支援機能の充実も見どころのひとつ。全車速型ACC(アダプティブクルーズコントロール)や走行ライン制御型LKA(レーンキーピングアシストシステム)、LTA(レーントレーシングアシスト)のほか、歩行者の飛び出しなどリスクの先読みを行うプロアクティブドライビングアシストや、高速道路渋滞時に時速40km/h以下でのハンズオフ走行に対応するアドバンストドライブを採用するなど、トヨタ車、最高レベルの装備機能を搭載している(ヴォクシーも共通)。

ノア:スタイリング&パッケージ

【トヨタ ノア ハイブリッド S-Z 2WD(2022年1月モデル)】 ●全長×全幅×全高:4695×1730×1895mm ●ホイールベース:2850mm ●車両重量:1670kg ●乗車定員:7名 ●パワーユニット:1797cc直4DOHC(98ps/14.5kg-m)+モーター(70kW/185Nm) ●トランスミッション:電気式CVT ●WLTCモード総合燃費:23.0km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/デベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)/トーションビーム式(R) ●タイヤ:205/55R17 

基本的なシルエットは先代を踏襲するが、ボディサイズが1730mmとワイド化されたことで、全グレード3ナンバーボディを基本としている。標準ボディ車のほか、エアロボディ車も用意される。どちらも目を惹くのが、存在感十分のフロントグリル。開口部いっぱいに広がるデザインを採用したことで、迫力感も向上。カラー塗装はスモークメッキ+メッキの2トーンで、フロントから繋がるサイドウインドウグラフィックはリヤ側で跳ね上がるデザインを採用し、テールランプからリヤガーニッシュに続く連続感を持たせたイメージも特徴になる。テールランプは赤色レンズとなり、LEDを採用している。

ノア:インパネ内装&シート

インパネまわりは、インフォメーションパネルを7インチTFT液晶ディスプレイ採用のメーター内に集約し視認性を向上させ、メータークラスターを小型してすっきりとしたデザインを採用。

7人乗り仕様は、セカンドキャプテンシートを採用。クラス初となるオットマン機構とシートヒーターに加え、折りたたみ式大型サイドテーブルなどを装備している。シートスライドは超ロングスライド(スライド量745mm)にも対応。8人乗り仕様のセカンドシートは、3人かけベンチシートだが、7人乗り仕様にもオプションで2人かけベンチシートタイプが用意されている。

ノア:パワートレーン

1.8L直列4気筒DOHCエンジン(2ZR-FXE)を採用した新世代ハイブリッドシステムは、すべての電動モジュールを刷新。先代以上に力強い走りを楽しませてくれる。燃費もクラストップレベルのWLTCモード走行燃費23.4km/Lを達成している。4WD車には最新のハイブリッド技術を継承した新型E-Fourを採用。後輪駆動力を強化することで、走行安定性も向上している。

ノア:モデル変遷

[最新型] 2022年1月:標準ボディ車とエアロボディ車を設定

兄弟車のヴォクシーと同時に発売開始。パワートレーンは2Lガソリン車と1.8Lハイブリッド車を選択可能。駆動方式はFFと4WDを用意。グレードはガソリン車もハイブリッド車も5タイプ。通常ボディ車とグレード名にSが付くエアロボディ車の2系統が用意されている。当時の月販目標台数は8100台とされていた。

X/G/Zの3グレードは、外装加飾が少しおとなしめな標準車という位置づけ。写真はハイブリッドZ。

●ノア グレードバリエーション&価格
パワートレーングレード【トランスミッション】価格【2WD/4WD】
1986cc直4DOHC
170ps/20.6kg-m
X(7名乗り)【CVT】267万円/286万8000円
X(8名乗り)【CVT】267万円/286万8000円
G(7名乗り)【CVT】297万円/316万8000円
G(8名乗り)【CVT】297万円/316万8000円
Z(7名乗り)【CVT】324万円/343万8000円
S-G(7名乗り)【CVT】304万円/323万8000円
S-G(8名乗り)【CVT】304万円/323万8000円
S-Z(7名乗り)【CVT】332万円/351万8000円
1797cc直4DOHC
98ps/14.5kg-m
+
モーター(フロント)
70kW/185Nm
ハイブリッド X(7名乗り)【電気式無段変速】305万円(2WD)
ハイブリッド X(8名乗り)【電気式無段変速】305万円(2WD)
ハイブリッド G(7名乗り)【電気式無段変速】332万円(2WD)
ハイブリッド G(8名乗り)【電気式無段変速】332万円(2WD)
ハイブリッド Z(7名乗り)【電気式無段変速】359万円(2WD)
ハイブリッド S-G(7名乗り)【電気式無段変速】339万円(2WD)
ハイブリッド S-G(8名乗り)【電気式無段変速】339万円(2WD)
ハイブリッド S-Z(7名乗り)【電気式無段変速】367万円(2WD)
1797cc直4DOHC
98ps/14.5kg-m
+
モーター(フロント)
70kW/185Nm

モーター(リヤ)
30kW/84Nm
ハイブリッド X(7名乗り)【電気式無段変速】327万円(4WD)
ハイブリッド G(7名乗り)【電気式無段変速】354万円(4WD)
ハイブリッド Z(7名乗り)【電気式無段変速】381万円(4WD)
ハイブリッド S-G(7名乗り)【電気式無段変速】361万円(4WD)
ハイブリッド S-Z(7名乗り)【電気式無段変速】389万円(4WD)