
株式会社Vectoraneは、同社が展開するサブブランド・Filoが開発した超小型純水器「PICO」が、クラウドファンディングサイト『Makuake』で公開されたことを発表した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
家庭の水道の蛇口に繋ぐだけで、不純物を除去した純水が使える
洗車時の水洗いでは、水道水に含まれる不純物(ミネラルなど)がボディ表面に残留することで悩んでいるユーザーも多い。
ボディディティーリングのプロショップでは、水から不純物を除去した「純水」を使用することで、ボディ塗装を洗った時に生じる乾燥時の水シミ問題を解決しているのだが、今回紹介する純水器「PICO」は、水道に繋いだホースと接続することで純水を使用することできるアイテム。
水道水から純水を作る過程において、ポイントとなるのは、同社の特許技術「マルチチューブシステム」を採用していること。
従来製品では1つのタンクで不純物の除去を行っていたが、このPICOでは4つのタンクに水が通る構造を採用。従来製品よりもフィルター1Lあたりの除去性能が向上している。家庭レベルで使用している水道水の蛇口に接続すれば、簡単に純水を精製することができるという。
純水への精製方法もシンプル。4つのタンクを水が通ることで不純物を吸収する仕組み。簡単に「不純物ゼロの超純水」を作り出すことができるという。
設置&使用に特別な器具や電源は必要はないということもポイント。純水器を安定した水平な場所に設置し、水道蛇口→純水器→ホースリール(スリムホース推奨)もしくは高圧洗浄機の順で接続するだけ。
また、タンクやボトルなどに大きめの機材を使用(交換)しないことで、軽量かつコンパクトサイズを実現していることも売りのひとつになっている。
製品1台で700Lの純水の精製が可能
気になる純水の精製能力は、水道水の地域や水質など使用環境で違いは出てくるそうだが、PICO1台で700Lの精製が可能とのこと。これは標準的な洗車の工程をすべて純水で行った場合(30Lを想定)は約23回、すずきのみを純水で行った場合(10Lを想定)は約70回の作業で純水を使用することができるという。
従来の洗車では、洗い流したあとに速やかに拭き取りしないと、カルキなどの残留物で水シミが発生してしまうケースがあるが、不純物を除去した純水ならば、そんなリスクを極限まで抑えることができるという。
Makuakeでは、すでに目標金額(20万円)を大幅に突破する応募が殺到している模様。ユーザーへの提供は2025年6月を予定。タンクの交換を想定しない製品になるが、手軽に純水を試してみたいと願うユーザーにとっては、面白そうなアイテムだろう。
小型設計で収納場所にも困らず、電源いらずの簡単設置が可能。家庭の水道水をプロ仕様の純水にできることが魅力だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(カー用品)
コーティング車対応のシャンプーの人気が上昇中 クルマの年代、オーナーの世代を問わず、クルマ好きなら誰もが必ず行い、そして探求する瞬間がある「洗車」の世界。日々、最善の方法を模索しているユーザーも多いこ[…]
給油の際に気付いた、フタにある突起… マイカーのことなら、全て知っているつもりでいても、実は、見落としている機能というもの、意外と存在する。知っていればちょっと便利な機能を紹介しよう。 消防法の規制緩[…]
低域から超高域まで情報量豊かに表現するハイレゾ音源再生にも対応したエントリーモデル パイオニアのカロッツェリア・カスタムフィットスピーカーは、純正スピーカーからの交換を前提としたカースピーカーで、車室[…]
フロントカメラ一体モデルをラインナップに追加 ドライブレコーダーの装着率増加に伴い、ミニバンやワゴン車など後方視界が狭い車種で、後方を確認しやすいデジタルミラー型のニーズが高まっている。パイオニアは、[…]
今年2月に開催された「Modulo THANKS DAY」の1カット。 モデューロと無限の熱き共演が実現 「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」は、ホンダアクセスが手掛けるホンダ純正の[…]
最新の関連記事(洗車)
コーティング車対応のシャンプーの人気が上昇中 クルマの年代、オーナーの世代を問わず、クルマ好きなら誰もが必ず行い、そして探求する瞬間がある「洗車」の世界。日々、最善の方法を模索しているユーザーも多いこ[…]
どこでも洗車できる電動洗車バケツ。充電式の電動ポンプを内蔵 折り畳み式電動洗車バケツ「G-MSWH01-SET1」は、充電式の電動ポンプを内蔵しており、水栓からの給水が一切不要で、バケツ型の12L大容[…]
水道水の不純物を除去! 簡単設置の水シミZERO 普段の洗車で、自宅の水道水を利用するカーオーナーは多いと思われる。しかし、水道水には、地域によって差はあるものの、塩素やミネラル、カルシウムなどの、車[…]
カーメイトの人気シリーズ「ゼロワイパー」 カーメイトが展開するゼロワイパーは、フロントウィンドウに施工することで、雨天時でもクリアな視界を確保できる撥水コート剤だ。このシリーズには、フィルムタイプもラ[…]
コンパクトでもパワフル!車好きに嬉しい電動エアダスター2タイプ登場 車の手入れや掃除を快適にしてくれる、新しいツールが登場した。エレコムが新発売した「電動エアダスター」は、コンパクトサイズながら驚くほ[…]
人気記事ランキング(全体)
給油の際に気付いた、フタにある突起… マイカーのことなら、全て知っているつもりでいても、実は、見落としている機能というもの、意外と存在する。知っていればちょっと便利な機能を紹介しよう。 消防法の規制緩[…]
日常の延長にある「もうひとつの居場所」 ハイエースなど一般車両ベースのキャンピングカーの人気が高まっている理由は、「特別な装備を持ちながら、普段の生活にも溶け込む」ことにある。このモデルもまさにその代[…]
家族で出かけたくなる「軽」な自由空間 週末に川遊びや登山、キャンプなどで思い切り遊んだあと、そのままクルマで一晩を過ごす――。そんなシーンを想定して生まれた軽キャンパーがある。限られたボディサイズの中[…]
なぜ消えた?排気温センサー激減のナゾ 排気温度センサーは、触媒の温度を検知し、触媒が危険な高温に達したときに排気温度警告灯を点灯させるためのセンサーだ。このセンサーは、いつのまにか触媒マフラーから消滅[…]
自動車整備の現場では、かなり昔から利用されているリペア法 金属パーツの補修材として整備現場ではかなり昔から、アルミ粉を配合したパテ状の2液混合型エポキシ系補修材が利用されている。 最も名が通っているの[…]
最新の投稿記事(全体)
リビングのような空間と先進運転支援技術で受注好調。ハイウェイスターに人気が集中 新型「ルークス」は、外観に「かどまる四角」をモチーフとしたデザインと、日本の伝統建築にインスピレーションを得た新たな2ト[…]
世界中から支持されるランドクルーザー、その人気は永遠なり! もともとランドクルーザーは、単なる移動手段ではなく、人々の命を預かる「道具車」として、特に僻地や未開の地で切実なニーズに応え続けてきた歴史を[…]
高い環境意識のもとに生まれたスタイリッシュなEV ボルボ史上最も小さなEVとして、2023年11月に日本導入されたのがEX30だ。 サイズでいえば全長4235×全幅1835×全高1550㎜なので、日本[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
電動SUVが“旅の相棒”になる、新しいカタチ アウトランダーPHEVをベースにした「イーポップ」は、電動SUVの持つ走破性と静粛性をそのままに、快適な旅の空間をプラスしたキャンピングカーだ。最大の特徴[…]
- 1
- 2