約20年間ベントレーを支えたW12エンジンがフィナーレへ

2024/10/21 10:58
ベントレーモーターズジャパン[PR TIMES]

※このページは、自動車関連企業等より配信されたパブリシティリリース記事をそのまま転載しております。掲載内容に関するお問い合わせ等につきましては、直接リリース配信元までお願いいたします。

W12エンジンを搭載する最後のモデルとして、限定16台のバトゥールコンバーチブルを生産

バトゥールコンバーチブル開発車2台がヨーロッパ全土で最終認証試験を開始
月に終了を発表後、16台のみ限定生産されるバトゥールコンバーチブルがW12エンジン搭載の最後の車両に
1年以上にわたる全車両の開発プログラムには、120の個別テストが行われる
ドイツからスペインまでの3,000km走行試験を皮切りに、Idiadaテストコースにて高速性能テストを実施予定
開発車両（新しい車両や技術を市場に投入する前にテストや評価を行うために作られた車両）はどちらもマリナーの顧客が選択できる仕様を反映しており、キャビンと外装のすべての表面にカスタムカラーと仕上げが施されている

W12エンジンを搭載したバトゥールコンバーチブルが最終認証テスト（製品が正式に市場に投入される前に行われる最終的な評価や検証）を開始しました。このモデルは、ベントレーのカスタム部門であり世界最古のコーチビルダーであるマリナーによって手掛けられました。バトゥールコンバーチブルは、マリナーのコーチビルドシリーズのバカラルバルケッタおよびバトゥールクーペに続く3番目の車種となります。わずか16台のみ限定生産されるバトゥールコンバーチブルは、W12エンジンを搭載したドロップトップグランドツアラーです。

ベントレーは今年W12エンジンの引退を発表しており、最後のエンジンは7月に生産ラインを離れました。16台限定のバトゥールコンバーチブルは、W12エンジンを搭載したフィナーレを飾る車両のとなり、750PSを発揮するこれまでで最も強力なエンジンを搭載しています。

検証活動（製品やシステムが設計や仕様通りに機能しているかどうかを確認すること）では、エンジンと車両全体の耐久性、環境適合性と日光シミュレーション、高速安定性、空力特性、騒音や振動、走行性能が行われます。ゴールドの「オルガンストップ」式通気口コントロールの表面仕上げの品質から、新しいW12エンジンのハードウェアおよびソフトウェアに至るまで、120以上の個別テストで徹底的にカバーされます。バトゥールコンバーチブル「カーゼロ」と「エンジニアリングカー」という2台のプレシリーズ車両を使用して、58週間以上にわたる車両検証が予定されています。

実世界でのテストキャンペーンは、ヨーロッパ5カ国を横断する3,000キロメートルに及ぶ大規模なドライブから始まりました。ドイツを出発し、イタリア、フランス、スペインを経由して、山岳地帯、高速道路、都市部を走行。途中、モナコで撮影のために一時停車した後、スペインのIdiadaに向かい、プライベートテストコースを使用した高速テストが開始されます。テストコースでは、バトゥールコンバーチブルがハンドリングトラックやさまざまな路面状況での耐久テストを開始し、高速走行や過酷な路面条件での評価が7週間にわたって行われます。これらのデータやフィードバックが活動中にすべて収集され、技術目標が達成されているかどうかを確認します。

◼️マリナー最高技術責任者ポール・ウィリアムズ氏コメント

エンジニアリング検証のための公道走行の目的は、実際の条件下で車両の性能、安全性、信頼性をテストすることです。これは、エンジニアがさまざまな環境、交通状況、天候条件下で車両がどのように動作するかを評価するために行われるので、テストコース以外の制御された試験環境では完全に再現できないものです。このテストでは、潜在的な問題を特定し、システム統合を確認し、規制基準やお客様の期待に応えるためにとても重要です。このプロジェクトの開始時点で、この車が究極のオープンエアグランドツアラーであることは明らかです。外装デザイン、エンジンパワー、そして手作業で作られたインテリアまで、すべての要素が妥協なく創り上げられています。

最後のW12グランドツアラー

バトゥールコンバーチブルは、クーペ型モデルから引き継がれた革新的なデザインをさらに発展させ、最終的にベントレーの未来の車両デザインへと導くものとなります。これは、マリナーによって手がけられ、繊細な手作業で作られたバカラルバルケッタやバトゥールクーペに続くモデルです。マリナーが長年培ってきた伝統を守りながら、個々の要望に合わせた独自の車両を作り続けています。また、750 PSを発揮し、手作業で組み立てられた6.0リッターツインターボチャージャーエンジンは、過去20年間にわたりベントレーの成功を支えてきました。W12エンジンの中で最も強力なバージョンをバトゥールコンバーチブルへ搭載し、W12エンジンのフィナーレを迎えます。

さらに、コンバーチブルのルーフは、ハードトップに代わる現代的で触覚的な美しさを提供します。断熱材、シーリングシステムの改良、音響処理の組み合わせにより、快適で包み込むような環境が作られています。このシステムは、19秒以内に展開または格納することができ、車は最高50km/hの速度で走行しながら操作が可能です。ボタン一つで、豪華なクーペからオープントップのグランドツアラーへと変貌します。

マリナーのデザインチームは、専用に作られたマリナービジュアライザーを使用して、お客様とともにバトゥールコンバーチブルのデザインを共同制作します。このビジュアライザーでは、車のあらゆる部分をカスタマイズし、色や表面仕上げを選択することができます。無限に提供されるユニークな素材のサンプルがプロセスに質感を与え、お客様がデザインした個性的な車が完成します。

バトゥールコンバーチブルカーゼロ

他のマリナーのコーチビルド車両と同様に、バトゥールコンバーチブルも無限にカスタマイズ可能です。車の外装とキャビンのすべての表面の色や仕上げなど細部に至るまで選択することができます。エンジニアリング開発車両であるバトゥールコンバーチブルカーゼロも、細部へのこだわりを持って作られています。外装の塗装は、ヴァーミリオングロスとヴァーミリオンサテンのデュオトーンという特注カラーで、現代的なボディラインに鮮やかな色彩を与えています。ボディワークは、フロントスプリッター、サイドスカート、リアディフューザーに使われた高光沢カーボンファイバーで引き締められています。車のフロントには、芸術的なグリルが特徴となっており、メインのマトリックスはグロスダークチタンで仕上げられ、コントラストをつけたシェブロンはセンターのベルーガカラーから外側にかけてヴァーミリオングロスカラーへとグラデーションパターンでデザインされています。ボンネットの「エンドレスライン」は、グロスダークチタンの塗装で仕上げられ、22インチホイールも同様にグロスとサテンブラックチタンのスポークにヴァーミリオングロスのアクセントが施されています。

2台目の開発車両である「エンジニアリングカー」は、まったく異なる仕様を持っています。ミッドナイトエメラルドの外装は、高光沢のカーボンファイバー製ボディキットとサテンダークチタン仕上げのボンネットのブライトウェア、下部バンパーメッシュが特徴です。ホイールはトライトーンで、サテンダークチタンのボディに、グロスポーポイズのアクセントフェイス、グロスマンダリンのピンストライプが施されています。また、サテンダークチタンとマンダリンの組み合わせにグロスベルーガを加え、フロントグリルへの三色のグラデーションフェードを演出しています。キャビンは外装を反映し、カンブリアングリーンとポーポイズのレザーにマンダリンのステッチとパイピングがアクセントとして施されています。さらに、機械加工されたチタニウムのオルガンストップとブルズアイベントが取り入れられています。ウッドベニアはマリナーの精美な「ギターフェード」で、キャビンの幅に沿って色がグロスベルーガから高光沢のカーボンファイバー、再びグロスベルーガへと徐々に変化し、W12エンジンのレーザーエッチングされたオーディオシグネチャーで仕上げられています。