65年間にわたってモデルチェンジされなかったVWビートル。しかし、最初期と最終型ではこんなに雰囲気が違うのです。
●文/まとめ:ストリートVWs編集部
1938年から2003年まで、65年間にわたってモデルチェンジされなかったVWビートル。単一モデルの生産台数21,529,464台という記録が破られることはないだろう。
しかし長い歴史のなかでマイナーチェンジは無数に行われており、年代ごとの特徴を生んでいる。特にこれからビートルを購入したいという方には愛車選びの大切な知識となる、大まかな違いを見てみよう。
1967年式まで低年式
1968年式から高年式
ビートルのスタイルをざっくり2つに分けると、1967年を境に「低年式」と「高年式」になる。すでに50年以上も昔の1968年式(昭和43年式)が高年式と呼ばれるのも、長い歴史を持つワーゲンならではだ。
パッと目に入る両者の違いはヘッドライトとバンパー。それに伴ってボディパネルも変更され互換性のない箇所が多く、65年間の歴史上で雰囲気が最も大きく変わったマイナーチェンジなのだ。
リアウィンドーやテールランプも違う
チョコレート色のビートルは1951年製。スプリットウィンドーと呼ばれる2分割のリアウィンドーを持つ。白いビートルはドイツ生産の最終型である1978年式。リアウィンドーやテールランプも大きくなった。これらも年式ごとに変わる大きな特徴なので、今後の記事でさらに解説していく。
同じに見えるワーゲンの年式を断定することも可能だ。
他にも細かな違いがたくさんあるが、ヘッドライト、バンパー、リアウィンドー、テールランプの違いがわかれば、もうマニアになったも同然だ。
いっきにマイナーチェンジせず、部分的に少しづつ進化していくのも空冷VWの特徴。ディテールの違いを覚えていくと、たとえば「ヘッドライトが垂直なのにバンパーがかまぼこ断面だから1967年式だ!」という具合に年式が特定できるようになる。
同じようで各年式に特徴がある。それも空冷VWビートルの奥深いところだ。
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