●文:月刊自家用車編集部(ハラ)
【プロフィール】12年ぶりのビックチェンジで商品力を大幅に強化
MITSUBISHI
デリカD:5
発売日:2019年2月
価格帯:384万2640〜421万6320円(2019年2月当時)
3列シートを備えるミニバンながら、ミツビシ伝統の4WDシステムや堅牢なボディ構造(環状骨格)が採用されるなど、タフな路面にも対応できる独自のキャラクターが特徴。
2019年2月に登場した現行モデルは、2007年デビューした先代モデルの大幅改良モデルという位置付けになるが、パワートレーンを新開発2.3ℓディーゼルターボ+8速ATに変更したほか、新設計のサブフレームの採用で安定性や剛性感を向上。動力&燃費性能の向上に加えて、オンロードでの乗り心地や扱いやすさが高まっている。一般的なマイナーチェンジとは異なる次元の進化を遂げている。
機能装備に関しても、レーダークルーズコントロールや後側方車両検知警報システムを含む「e-Assist」を核としたドライバーの負担を軽減する機能が追加されたほか、内装まわりの質感向上や専用ナビゲーション(10.1型モニター)を採用。他社の最新ミニバンと互角に戦える内容が盛り込まれている。車内各部に徹底した静音対策が施されるなど、走行時の乗員快適性も大きく高まっていることも見逃せない美点といえるだろう。
【モデル変遷&グレード体系】ラグジュアリーな雰囲気を纏う、アーバンギアも用意
2019年2月に発売開始。ガソリン車は廃止され、全モデル、ディーゼルターボ車のみとなった。内装質感や装備水準が向上するなど、先代と比べる1ランク上のミニバンに仕上げられていることも特徴。
標準仕様車のほか、専用エアロタイプガーニッシュやアルミホイールを装着することでラグジュアリー性を強化したアーバンギアも用意されている。
2019年11月の一部改良では、「e-Assist」に誤発進抑制機能(前進時)を追加する機能強化を実施。アーバンギアの最上級グレードとして「P Edition」も追加。
2020年4月にアウトドアレジャーで映えるエクステリアデザインが与えられた特別仕様車「ジャスパー」を追加。
2020年12月の一部改良では、雨滴感応オートワイパーやオートライトコントロール機能などの機能強化が実施されている。
2021年12月の一部改良では、フロントグリルとポジションランプガーニッシュのカラー変更や撥水機能を付加したスエード調人工皮革「グランリュクス」を用いた新デザインシートが採用された。特別仕様車「ジャスパー」サイドデカールのデザインも変更されている。
【試乗インプレ】シャシー性能向上の恩恵は明らか。オンロードでも良質な走りが楽しめる
車体骨格やシャシーまわりの基本設計こそ先代から踏襲しているが、乗り心地はまるで別物。先代で気になることもあった曖昧な接地感や不要な揺れ、操縦感覚が大きく解消されており、路面からの突き上げも激減している。
2.3ℓディーゼルターボ(145PS/38.7kg・m)は先代の2.3ℓディーゼルターボ(148PS/36.7kg・m)よりも最高馬力は下回っているが、8速ATのおかげもあって変速効率が向上。巡航速度からの加速感や低回転域からの余力感も明らかに1枚上手で、街中のドライブでも実感できるほど、走りの質感が増している。
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