トヨタ カムリ・走りの質感でも勝負できる、新世代ミドルセダン【国産車カタログ】

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

【プロフィール】パワートレーンはハイブリッドのみ。TNGA技術も惜しみなく投入

トヨタ
カムリ
発売日:2017年7月

価格:329万4000〜419万5800円(2017年7月当時)

10代目となる現行カムリは2017年7月にデビュー。広いキャビンや扱いやすい運転感覚などの、歴代モデルの美点は受け継ぎつつも、トヨタ最新技術が注がれたことで、クルマとしての基本性能が大きく向上している。

なかでも重心高を下げた新開発のGA-Kプラットフォームや、最大熱効率41%と高出力を両立する新エンジンなど、基本メカニズムの大半をTNGA由来の最新技術に刷新したことで、走行性能が大進化していることが特徴だ。

北米モデルは直4&V6ガソリン車もラインナップされているが、国内仕様車のパワートレーンはハイブリッド車のみ。2.5ℓ直4DOHCエンジン(178PS/22.5kg・m)+モーター(88kW/202Nm)のTHS Ⅱを採用する。トランスミッションは電気式無段変速機ながらマニュアル感覚でシフトチェンジができるシーケンシャルシフトマチックを備える。デビュー直後から安全運転支援機能のトヨタセーフティセンスも標準装着(Toyota Safety Sense P)するなど、機能装備の充実もポイントのひとつ。

プリウスとクラウンの間を埋めるミドルセダンで歴代モデルは実用性の高さを売りとしていたが、後に上級スポーティグレード「WS」を国内にも投入するなど、シリーズを通して走りの上質さをアピールしていることも特徴になっている。

TNGAに基づいた低重心シルエットが特徴。撮影車は初期モデルのGレザーパッケージ車。 [写真タップで拡大]

インパネは中央のコンソールにナビモニターを配置する、オーソドックスなT字タイプ。撮影車は初期モデルのGレザーパッケージ車。 [写真タップで拡大]

前席はもちろん、後席も十分な余裕を確保。乗員快適性に配慮した設計も見所。撮影車はWSレザーパッケージ車。 [写真タップで拡大]

【モデル変遷&グレード体系】2018年にWSモデルを追加。細かな改良で商品力もキープ

2017年7月にフルモデルチェンジを実施。国内向けはハイブリッド専用モデルとして投入されている。グレード構成はベーシックなGと機能装備を強化したXの2つに加えて、Xに本革シートやナビシステムを標準装着したX“レザーパッケージ”が設定されている。初の本格TNGAセダン+ハイブリッド専売車という理由もあって、発売1か月で1万1500台(月販目標台数は2400台)もの受注を記録。好調なスタートを切っている。

2018年8月に一部改良を実施。オート電動格納式ドアミラーやインテリジェントクリアランスソナーなどが標準装備となった。さらに新規設定グレードとして、プレミアム&スポーティを売りとするWSを追加。北米で人気のスポーツ仕様の流れを汲むWSには、フロントグリル&リヤスポイラーなどの専用エアロパーツやブラックアルミホイール、インテリアも専用シートやパドルシフトなどで差別化が図られたほか、独自のサスペンションチューニングも与えられている。

2019年9月に一部改良を実施。全グレードに電気式4WDシステムのE-Four車を設定。さらに車載ITを従来のナビシステムから、ディスプレイオーディオ(DA)に変更し、通信ユニットのDCMが標準装備された。ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックオートブレーキなどの安全装備も強化されている。

2020年8月に一部改良を実施。クリアランスソナーの標準装備化とブラインドスポットモニターの装着設定が変更。さらにカムリ誕生40周年を記念する特別仕様車「WS“Black Edition」が発売された。

2021年2月に一部改良を実施。標準車、WS車ともにフロントリフトを含むスタイリングとインパネデザインの変更が加えられた。機能面もトヨタセーフティセンスにLTAやドライバー異常時対応アシストなどの新機能を追加。ディスプレイオーディオのモニターサイズ変更(8インチ→9インチ)も実施されている。

2018年に追加されたWS。専用意匠の内外装が与えられ、標準車との差別化が図られている。 [写真タップで拡大]

【試乗インプレ】最新シャシーの採用で走りの質感は大きくパワーアップ

カムリに搭載される2.5ℓハイブリッドは、THS Ⅱとしては比較的新しい時期に開発されたシステム。大排気量エンジンならではの動力性能の余裕もさることながら、初期のTHS Ⅱ車で指摘されていたラバーバンドフィールも克服するなど、ハイブリッド車のイメージを一新。電動走行の使い方も巧みで、WLTC総合モード燃費は24.3km/ℓ〜を記録。実燃費でも20km/ℓは期待できる優れた燃費性能を持つ。

標準車とWS車で少しキャラは異なるが、GA-Kプラットフォームの採用に伴うシャシー性能向上もあって、上級モデルらしい滑らかで落ち着いた走りが楽しめる。サスチューンの違いもあって若干ハンドリング特性はWS車の方がキレがあるが、ドライバーの意志を忠実に汲み取る運転感覚はどちらを選んでも体感できる。標準車とWS車の選び分は、見た目の好みで選んでしまって問題ない。

洗練された2.5ℓハイブリッドと卓越したシャシー性能により、良質な走りを手に入れた。先代カムリと比べると1世代以上の進化を感じることができる。 [写真タップで拡大]


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