【人気モデル 購入最前線】トヨタ カローラクロス編(2022年6月)

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

トヨタ
カローラクロス

グレード&価格
・1.8ℓガソリン車
【140PS/17.3kg・m、WLTC総合モード燃費:14.4km/ℓ】

FF4WD
G “X”199万9000円
G224万円
S240万円
Z264万円

・1.8ℓハイブリッド車
【98PS/14.5kg・m(エンジン)+53kW/163Nm(モーター)、WLTC総合モード燃費:24.2〜26.2km/ℓ】※4WD車のリヤモーターは3.9kW/55Nmを出力

FF4WD(E-Four)
HYBRID G259万円279万9000円
HYBRID S275万円295万9000円
HYBRID Z299万円319万9000円

車両本体目標値引き額:26万円
納期の目安:5か月(ガソリン車)13か月以上(ハイブリッド車)
リセール予想:B

【パワートレーン選び】ハイブリッド車に比べると、ガソリン車はやや物足りない

性能を比較するとハイブリッド車が優っているのは他モデルと同じだが、カローラクロスは他モデル以上に性能差が大きく感じてしまう。

例を挙げれば、1クラス下のヤリスクロスは、ガソリン車もハイブリッド車も最新設計のダイナミックフォースエンジンを搭載しているのだが、カローラクロスのガソリン車は1世代以上設計が古い1.8ℓエンジンを搭載。動力性能はもちろん、燃費性能もかなり見劣りしてしまう。

ハイブリッド車に搭載されるTHS Ⅱも“最新世代”とはいえないものだが、プリウスなどでも高い評価を得ている完成度の高いシステムで、一般的に使う分には十分すぎる性能を持っている。ちなみに同等グレード同士でガソリン車とハイブリッド車を比較すると、その価格差は35万円ほど。少々痛い価格差だが性能差を考えれば出してもいい出費だ。

また、ガソリン車はFF仕様しか設定されていないこともポイントのひとつ。ハイブリッド車の4WDに搭載されるE-Fourの駆動モーターは簡易型になるため出力は控えめだが、雪道やダートで違いを実感できる。20万円強の価格差はあるが、4WDが必要なユーザーならば出す価値はある。

ハイブリッド車とガソリン車の価格差は約35万円になるが、燃費性能はかなりの開きがある。ハイブリッド車が価格差に見合う性能を持つのは間違いない。

【グレード選び】実用性とコスパのバランスがいいG系がオススメ

ガソリン車に設定されるG”X”は、トヨタセーフティセンスやディスプレイオーディオ(7インチ)こそ装着しているが、ホイールがスチールホイールとなりパーキングサポートブレーキやバックガイドモニター、スマートエントリーなどが省かれる。実用機能に徹したキャラで200万円を切る価格設定は魅力だが、装備面では少々物足りなさが否めない。さらにガソリン車しか選べないのもネックだ。

ハイブリッド車でも選べるG/S/Zの3グレードの中で、最もコスパが良いのはベーシックなG。ホイールこそスチールのままだが、G”X”で省かれていた機能装備(パーキングサポートブレーキ、バックガイドモニター、スマートエントリー)が標準装備となる。価格はG”X”比(ガソリン車の場合)で約24万高になるが、実用車“カローラ”のコスパの良さを最も満喫できるグレードだ。

中級グレードのSは、ホイールがアルミ、メインメーターがアナログ式から発光するオプティトロン式になるなどのアップデートが図られるが、Gに比べ約15万円高くなる価格が気になる。

上級グレードのZはガソリン車が264万円、ハイブリッド車が299万円(FF)とカローラとしては価格もそれなりに高くなるが、Bi-BeamLEDヘッドランプ、運転席パワーシート、ハンズフリーパワーバックドアなどの装備が追加される。

コスパに優れるGと装備充実のZに比べると、中級グレードのSは価格と装備のバランスがやや中途半端に感じてしまう。

車載ITのディスプレイオーディオは、全グレードに7インチモニター仕様が標準装備されるが、SとGはメーカーOPで9インチモニター仕様に変更することができる。


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