BMW M社は現地時間の6月22日にBMW「M3ツーリング」を発表した。シリーズ初のステーションワゴンモデルとなり、3L直列6気筒Mツインパワー・ターボ・テクノロジー搭載のエンジンは最高出力510hp、最大トルク650Nmを発生する。8速Mステップトロニック・トランスミッション、M xDrive全輪駆動システムを搭載したハイパーステーションワゴンだ。
●文:月刊自家用車編集部
0~100 km/h 加速は 3.6 秒で0~200 km/h 加速は12.9 秒のハイパーステーションワゴン
3L直列6気筒ターボエンジンは、3つのギアシフトプログラムを備え、8速Mステップトロニック・トランスミッションはステアリングホイールのシフトパドルで操作可能となっている。エンジンのパワーは、M xDrive全輪駆動システムとリア・アクスルのアクティブMディファレンシャルを介して路面に伝達し、必要に応じて4輪にパワーを配分することでトラクションを最適化し、俊敏性と方向安定性を向上させる。0~100 km/h 加速は 3.6 秒で0~200 km/h 加速は12.9 秒となっている。Mドライバーズパッケージを選択すると、電子制御による最高速度が250km/hから280km/hに引き上げられる。
4WDの基本設定に加えて、セットアップメニューで4WDのスポーツモードの選択も可能だ。DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)をオフにすると、純粋な後輪駆動である2WDモードを有効にすることもできる。
エクステリアはM3セダンに準じたM特有のデザインキューを採用。垂直に配置されたフレームレスのBMWキドニーグリル、大型のサイドエアインテーク、力強く彫りの深いホイールアーチ、大きく張り出したサイドスカートは、フロントとリアのエプロン取り付け部とともに、光沢ブラックで車体全体を覆っている。
フロントシートには、メモリー機能およびシートヒーター付きの電動調整式Mスポーツ・シートとメリノレザートリムが標準装備される。オプションで用意されるMカーボンバケットシートは、モータースポーツを感じさせ、運転席と助手席に装備。シート・クッションとバックレストの構造要素にカーボン繊維強化プラスチック(CFRP)を使用し、サイド・ボルスターとヘッドレストの下に切り込みを入れることで、標準のMスポーツシートと比較して9.6kgの軽量化が図られている。
新型M3ツーリングは6月に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでワールドプレミアされる予定で、2022年11月に生産開始。ドイツ本国では2022年9月から受注が開始される。BMW M3ツーリングは、BMW M3セダンとともにBMWグループ・ミュンヘン工場で生産される予定だ。
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