日産自動車は19日、「キックス」をマイナーチェンジし、同日より全国一斉に発売すると発表した。
●文:月刊自家用車編集部
第2世代e-POWERを搭載
e-POWERならではの力強い加速や高い静粛性やアクティブで先進的なエクステリア、運転のしやすいコンパクトなボディ&広い室内空間などで好評のキックスだが、待望のマイナーチェンジが発表された。
今回のマイナーチェンジでは、新たに力強さ・なめらかさ・静かさを進化させた第2世代e-POWERを搭載するとともに、モーターならではの高速、高精度な駆動力制御により意のままの走りを実現する4WDモデルを追加した。さらに、深みのある落ち着いたブラウンの内装などが特徴である「スタイルエディション」を新グレードとして追加されている。
パワフルな加速と静粛性を実現
モーター出力を約5%、最大トルクを約7%向上させた第2世代e-POWERを搭載し、よりパワフルな走りを実現。また、低速走行時のエンジン始動頻度を低減させたことにより、静粛性が向上している。さらに、アクセル操作だけで加減速をコントロールできるe-Pedal Stepの操作性がなめらかに進化し、運転操作がより快適に感じられる仕様に仕上げられている。
SPORTやECOモードを選択時にもBレンジへ切り替えが可能となり、下り坂など強い減速が必要な場面でも、より安心できる仕様となっている。加えて、WLTC モードで23.0km/L と、約6.4%の燃費向上も実現している。
オンロードでも楽しめる4WDモデルは、走りの質感向上も期待できる
今回、2WDに加え、4輪の駆動力を電気の力で緻密に制御する電動4輪駆動システム「e-POWER 4WD」モデルも用意された。悪路や雪道の走破性に力を発揮するとともに、ワインディングでは思いのままのコーナリングも可能。オンロードでも楽しめる走行性能を獲得している。
プロパイロットもさらに進化。充実の安全装備にも注目
「インテリジェントアラウンドビューモニター」や「インテリジェントルームミラー」などの先進技術装備を上位グレードに標準装備。また、コンパクトSUV 初となる、「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を全グレード標準装備している。車両前方に搭載したミリ波レーダーが、2台前を走る車両の車間や相対速度を検知し、危険と判断した場合には、表示とアラームで注意を促し、衝突などの危険な場面の回避をサポートしてくれる。
内装デザインや質感を向上。新カラーも選択可能
センターコンソールとシフトレバーのデザインを一新し、先進的で質の高い内装を実現。ツートーンインテリアエディションには、現行のオレンジタンに加え、新たにベージュを追加している。
今回設定した新グレードの「スタイルエディション」は、落ち着きのある深いブラウンを基調とする内装、ダーククローム調のグリルフィニッシャーなど、内外装ともにシックな装いとなっている。価格は279万8400円〜328万1300円。
オーテック仕様も最新モデルへ
また、日産モータースポーツ&カスタマイズも同日、「キックス」をベースとしたカスタムカー、キックス「AUTECH」のマイナーチェンジを発表した。
「AUTECH」は、多種多様なカスタムカーづくりで蓄積してきた伝統のクラフトマンシップを継承し、スポーティでありながら高級感漂うスタイリングを伸長させたブランドだ。
素材などの細部にもこだわりを持つユーザーに向けた、プレミアムスポーティをコンセプトとし、「AUTECH」ブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の「海」と「空」のイメージから想起したブルーをブランドのアイコニックカラーとしている。
今回のマイナーチェンジでは、エクステリアにおいて、LEDリヤコンビネーションランプと一体型デザインのバックドアフィニッシャーを、新たに採用。またインテリアでは、センターコンソールとシフトレバーのデザインを一新。センターコンソールには「AUTECH」ブランドを象徴するブルーステッチを施し、同じくブルーステッチを施しているシートやインストパッド、ステアリングとともに、より上質でエレガントな室内空間作り上げた。
さらにベース車と同様に、新たに力強さ・なめらかさ・静かさを進化させた第2世代e-POWERを搭載、4WDモデルも追加している。価格は318万5600円〜344万8500円。
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