ドイツ現地時間8月25日、メルセデス・ベンツはデュッセルドルフで開催されたキャラバンサロンにて、キャンピングキットであるマルコポーロ・モジュールを搭載した小型ミニバン「Tクラス」を公開した。
●文:月刊自家用車編集部
ベッドユニットを標準装備し、オプションでキッチンも追加可能
小型ミニバン「Tクラス」は、2022年4月にドイツ本国でワールドプレミアした両側スライドドアを採用する小型ミニバンだ。5人乗りの全長4498mm、全幅1859mm、全高1811mmというボディサイズの標準ボディのほか、今後は3列7人乗りのロングホイールベース仕様も追加される予定となっている。
搭載されるパワートレーンは、最高出力102hp/最大トルク200Nmの1.3L直4ガソリンと最高出力131hp/最大トルク240Nmの1.3L直4ガソリン、最高出力95hp/最大トルク260Nmの1.5L直4ディーゼルと最高出力116hp/最大トルク270Nmの1.5L直4ディーゼルと4タイプをラインナップし、トランスミッションは6速マニュアルに加えて、7速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を用意している。
今回公開されたマルコポーロ・モジュールは、ベッドユニットを標準装備し、オプションでリアにキッチンユニットを取り付けることができ、2022年末からメルセデス・ベンツの直営店およびディーラーで提供される予定となっている。
標準装備のベッドユニットは、2m×1.15mの寝室スペースを確保し、2名分のスペースが用意される。厚さ10cmの極厚マットレスを採用し、使用時には、ベッドフレームを前方に引き出し、マットレスを折りたたむことができる。走行中は、マットレスを折りたたんだフレームをトランクに収納。リアシートはそのまま使用することができる。
さらに、すべての窓ガラスにブラックアウト・エレメントを装備し、ガラスとフレームの間に防虫網を組み込んだベンチレーション・グリルを標準装備するなど、高いレベルの快適性を確保している。
オプションのキッチンユニットは、プッシュトゥーオープン&ソフトクローズ機構を採用した引き出しをベースとし、12Lの水タンクを備えたシンク、15Lの冷蔵庫、必要に応じて簡単に取り外せるガスカートリッジ式クッカーなどを装備する。引き出しには、カトラリーや食器、食材を収納できるスペースがあり、2脚のキャンピングチェアとテーブルも搭載している。このテーブルは2種類の足が付属しており、屋外での使用はもちろん、新型Tクラスのセンターコンソールの後ろに設置することも可能だ。
このマルコポーロ・モジュールは、2人で作業する必要があるが、数ステップで脱着することができるという。普段使いの車からマイクロキャンパーへの切り替えは、わずか数分で完了とのこと。さらにモジュール全体がスタイリッシュでクリーンなデザインとアンスラサイトの色で統一されており、メルセデス・ベンツのスモールバンの上質なインテリアにシームレスに溶け込む仕上がりとなっている。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
よく読まれている記事
給油の際に、給油口のフタの裏にある突起のようなものに気づいたことはないだろうか? 実はコレ、とても便利な機能をもっているので、次回の給油で是非活用してみてほしい。 目次 1 知っているようで、実は見落[…]
パンクなどの応急処置の際に利用する車載ジャッキ。飽くまでも緊急用で、メンテナンスでの使用はNG。この、便利ではあるが、使い方を間違えると事故の原因にもなるツールの、正しい使い方と、絶対にやってはいけな[…]
冬は車内の温度が極端に低くなるため、適切に車内を温める必要がありますが、そんなとき頼りになるのがカーエアコン。しかし、正しい使い方を知らずに利用すると、逆に快適さを損なってしまうこともあります。今回は[…]
「ETC2030年問題」という言葉、聞いたことがありますか? 2030年までにセキリュティシステム規格の大幅変更により、現在使われているETC車載機器の一部が使えなくなってしまうという問題です。「20[…]
普段クルマに乗っているときに遭遇する問題のひとつとして、フロントガラスが曇ってしまうことが挙げられます。この現象は単なる不便さを超え、視界が制限されて交通事故につながる可能性もあります。ガラスの曇りは[…]
最新の記事
- 1
- 2