
Stellantisジャパン株式会社は、FIAT PROFESSIONAL(フィアット プロフェッショナル)のベストセラー商用車DUCATO(デュカト)専用の販売ネットワークとして5社と正規販売代理店契約を締結した。デュカト専用の販売ネットワークは、Stellantisジャパンで既存の正規ディーラー1社、車両架装を専門とする法人4社、計5社にて発足する。
●文:月刊自家用車編集部
初期ターゲットは盛り上がりを見せるキャンピングカー市場
日本市場に初導入されるデュカトは、2020年に誕生40周年を迎え、2020年と2021年にはヨーロッパにおける小型商用車のベストセラーモデル。Stellantisジャパンは、日本の商用車市場にフィアット プロフェッショナル デュカトを導入することで、新たな選択肢を提供する。
法人名 | 代表者名(敬称略) | 本社所在地 |
株式会社ホワイトハウス | 木村 文夫 | 愛知県名古屋市 |
株式会社アールブイランド | 阿部 和英 | 茨城県常総市 |
株式会社岡モータース | 岡 宏治 | 香川県高松市 |
株式会社トイファクトリー | 藤井 昭文 | 岐阜県可児市 |
株式会社ナッツ | 荒木 賢治 | 福岡県遠賀郡 |
フィアット プロフェッショナル正規販売代理店となった上記5社は、今後、ショールーム並びにサービスワークショップをフィアット プロフェッショナルのCI基準に則って整備するほか、順次供給を受ける初期配車デュカトの架装を進め、来年2月に幕張メッセで行われる日本最大のキャンピングカーイベントである「ジャパン キャンピングカーショー2023」において、キャンピングカーを始めとする多彩な架装車両をお披露目する予定だ。
デュカトのラインナップと多用途性は業界のベンチマークとなっており、これまでフィアットの工場から出荷されたバリエーションの数は1万を超えている。 2022年モデルのデュカトとして日本に導入されるのは、下記3種類となる。
日本導入モデルのサイズ
•L2H2
全長5,413mm、全幅2,050mm、全高2,524mm、ホイールベース3,450mm
キャビンスペース:全長3,120mm
•L3H2
全長5,998mm、全幅2,050mm、全高2,524mm
ホイールベース4,035mm、キャビンスペース:全長3,705mm
•L3H3
全長5,998mm、全幅2,050mm、全高2,764mm
ホイールベース4,035mm、キャビンスペース:全長3,705mm
標準タイプ、ロングホイールベース版、ロングホイールベースに加えてさらにハイルーフ仕様となる、3つのバリエーションがある。L2H2およびL3H2の室内高は1,932mm、L3H3の室内高は2,172mm。3つのモデルともに、レジャー用レイアウト、商用利用のための効率的ウォークスルー・レイアウトの双方に対応する。
テクノロジーと車内の快適性
キーレスエントリー&ゴー機能により、キャビンおよび荷室ドアのロック/ロック解除やエンジンの始動はキーなしで行うことができ、電動パーキングブレーキの採用によって、すっきりとしたキャビンを実現。さらに、スマートフォンのワイヤレス充電が可能な専用コンパートメント、2つのUSB-Aポート、USB-Cに加え、電源コンセントも設置し快適性をアップさせている。
運転席および助手席には、キャプテンシートを採用。一体型ヘッドレスト、幅広のバックレスト、優れたサポート、ダブル・アームレストにより快適性を確保。キャンピングおよび商用の両方を念頭に設計されたシートは180度回転させることができ、車両後方へのアクセスを容易にしている。完全に後方を向いた状態からは、前後にスライドさせることができるため、キャンピングカーとしての使用時には、テーブルとの距離を調整することが可能だ。
革巻ステアリングホイールを備えたデュカトのインストルメントはフルデジタルで、その運転感覚は乗用車に近いものとなっている。レジャーで使用する場合も商用の際も、ドライバーと乗員に優しく、ストレスも軽減。フルデジタル・コックピットにより、多彩な情報や警告を明確かつ即座に表示することが可能で、各種設定オプションやUconnectインフォテインメント・システムとの接続も、柔軟性に富むものに仕上げられている。10.1インチ・タッチスクリーンを備えた先進のUconnectインターフェイス、ナビゲーションシステム、Apple CarPlay/Android Autoなども用意。
パフォーマンス
日本に導入される2022年モデルのデュカトは、最高出力180hp、最大トルク450Nmeで、優れた効率と高い耐久性・信頼性が特長の、第3世代のMulti Jet3ディーゼルエンジンを搭載。このエンジンには、スムーズな作動を特長とする9速オートマチック・トランスミッションを組み合わせている。日本におけるCVセグメントでは他に例を見ない、伝統の「オールフォワード」アーキテクチャーにより、最高の積載性、優れた乗員快適性と積載性を実現している。これにより、デュカトはきわめて使い勝手が良く、ドライバーに優しい車両となっている。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
よく読まれている記事
ひと目で把握できるわかりやすいデジタル表示で、車両の様々な情報を表示してくれる、高性能ランドメーターがリリースされた。ECサイト専売商品となるこのアイテムについて、詳しく見ていこう。 目次 1 ミラー[…]
バンコンのベース車として人気の白のトヨタ ハイエース。多種多様な架装があるが、この車の中をのぞくと、これはハイクラスなワンルームマンションの一室では! と思えるほど高級感。充実の装備がぎっしり詰まり、[…]
スズキは、軽商用車「エブリイ」に特別仕様車「Jリミテッド」を新たに設定し、8月20日から発売する。価格は183万5900〜198万9900円。 目次 1 専用デカールを貼ることで、仕事も遊びもこなすエ[…]
キャンピングカーはバンコンやキャブコン、トレーラーなど様々なタイプがあるが日本ならではキャンピングカーといえば軽キャンパー。ここでは軽トラックをベースとした軽キャブコンを紹介しよう。軽トラから一転、見[…]
クルマのメカニズム進化論 駆動系編(3)〜4輪駆動〜軍用やヘビーデューティな仕様が主だった4WDはレオーネの登場によって乗用市場が開拓された。その後、センターデフを採用したフルタイム方式のアウディの登[…]
最新の記事
- 【月刊自家用車10月号発売】新型デリカミニ衝撃登場!/新型エクストレイル大胆チェンジ!/新型ルークス&ekスペースの見どころ/最新注目モデル攻略大作戦/全国新車値引き生情報etc.
- イタリアの名匠ミケロッティの自信作。「絶賛されたシルエット」は世界を席巻。それなのに惜しまれつつ退場を強いられた理由とは?
- 日産 R35 GT-R「18年の歴史に幕」約4万8000台がデリバリー【最後の一台は日本のユーザーのもとへ】
- 「死角の悩み、これで解決」「ジャストフィット助かる」データシステム・車種別サイドミラーカメラのすゝめ【最新ステップワゴン&カローラクロス用が追加】
- 小さなボディに高性能を詰め込んだ、最新ボルボ「EX30クロスカントリー」日本上陸
- 1
- 2