
ダンロップのウインターマックス03はグリップ性能とともに効き目を長持ちさせることを重視。構造と材質からのアプローチによって、目指す性能の獲得を果たしている。
●文:月刊自家用車編集部
氷上性能を優先して開発
DUNLOP WINTER MAXX 03
サイズ(インチ): 13〜20
タイヤ幅:145〜275
扁平率(%): 35〜80
歴史が比較的浅いスタッドレスタイヤは、技術革新や性能向上が今なお盛んな分野だが、各社ともに基本性能の向上を果たして来た現在、特定の性能に着目する製品も登場している。ウインターマックス(WM)03もそのひとつ。
氷上/雪上/ウェット/ドライといった状況ごとの性能はトレードオフになるが、WM03は氷上性能を優先して開発。トータルバランス型のWM02に対し、WM03は氷上特化型と位置付けられ、冬タイヤに求められる多様な性能のうち、スタッドレスタイヤならではの氷上性能を特に重視しているのが特徴だ。
その代表的な技術がミクロの窪みを持つナノ凹凸ゴムだ。トレッド面の構造をクローズアップしてみると、微細なくぼみには傾斜がつけられている。水の逃げ場となるくぼみが、接地しながら押し出すように除水を促す仕組みとなっているのだ。これにより、接地面の除水性をさらに向上させ、高い氷上性能を獲得している。
厳しいアイスバーン対応が求められる地域など、最高の氷上性能を求めるドライバーの頼もしい味方になってくれる一本だ。
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