
実用性が高くて使い勝手のいいコンパクトミニバンはファミリーの強い味方。そんな人気のカテゴリーをライバルのシエンタとともに牽引してきたのが、今回注目するフリードです。デビューから6年が経過しましたが、その実力はまだまだクラストップレベルを維持。特別装備を盛り込んだブラックスタイル仕様車でその魅力をチェックしましょう!
●文:まるも亜希子 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:澤田和久
運転席から3列目までセンターウォークスルーで移動できる
ミニバンが欲しいけど、ボディサイズが大きいと運転が大変そう、自宅駐車場に入らない、というファミリーに人気なのが、5ナンバーサイズで3列シート7人乗りまであるフリードです。デビューから7年目ですが、6月には特別仕様車のブラックスタイルが登場。走りにこだわったモデューロXもあるなど、好みで豊富なキャラクターから選べるのも人気の理由。
見晴らしの良い運転席で、最小回転半径が5.2mと小回り性能も抜群。室内も天井が高くて広々。とくに6人乗りは、運転席から3列目までセンターウォークスルーで移動でき、子育て中の家族にはとても便利です。
また、スライドドアのステップは地上高39cmと低く、荷物や子どもを抱っこしたままでも乗り降りがラク。2列目シートのロングスライドで大人もゆったり座れ、着替えなど子どものお世話がしやすい空間です。3列目は跳ね上げ格納式で、操作が重く片手では無理なのが弱点ですが、低床の荷室は大きな荷物も積みやすく、2列目キャプテンシートタイプなら26インチ自転車も積める大容量です。
1.5ℓのガソリンとハイブリッドがあり、どちらも4WDを設定。冬のレジャーにも頼もしい走行性能を備えています。どちらかというと、街乗りメインで軽快で元気な走りならガソリン、静かで滑らかな走りが希望ならハイブリッドがオススメ。低燃費も期待できます。追従機能付きACCは30km/h以上での作動になりますが、先進の安全運転システム「ホンダセンシング」が全車標準装備なのも見逃せない点です。
主要諸元(フリード ハイブリッドG ブラックスタイル<FF・6人乗り ※特別仕様車>)
●登場年月(最新改良):’16年9月(’22年6月)
●価格帯:【フリード】227万5900~306万7900円、【フリード+】236万9400~308万4400円
●全長×全幅×全高(mm):4265×1695×1710 ●ホイールベース(mm):2740 ●車両重量(kg):1410 ●エンジン最高出力:110PS/6000rpm ●エンジン最大トルク:13.7kg・m/5000rpm ● モーター最高出力:22kW/1313-2000rpm ●モーター最大トルク:160Nm/0-1313rpm ●トランスミッション:7速DCT ●WLTCモード燃料消費率総合(km/ℓ):20.9【市街地モード:17.9、郊外モード:21.6、高速道路モード:22.0】●燃料タンク(ℓ):36(レギュラー) ●サスペンション前/後:マクファーソン式/車軸式 ●ブレーキ前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク ●最小回転半径(m):5.2 ●タイヤサイズ:185/65R15
フリードはここがいいね!
ここが○!
小回り抜群のボディサイズで3列目シートまでしっかり座れる広々空間
ここが×!
3列目シートの格納操作はやや重くて片手ではやりにくい
シートポジションやシートアレンジ
水平基調のインパネデザインはボディの見切りもよく、周囲の安全確認もしっかりできて安心。特徴的なアウトホイールメーターも視認性良好です。
センターウォークスルーができる2列目キャプテンシート仕様がオススメ。コンパクトミニバンとしては3列目の居住性も十分確保されていますよ。
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※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
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