
2023上海モーターショーで登場したレクサスが作った超高級ミニバン「LM」。本モデルで2代目となるが、レクサスらしく先進安全装備がフル搭載されている。気になるその中身は? 次期アルファード/ヴェルファイアにも搭載されるのか!?
●文:月刊自家用車編集部
進化したLexus Safety System +を新型RXに続き搭載。フロントドアにはeラッチシステムを初採用
フラッグシップミニバンらしく最先端の安全装備が満載されるレクサス新型「LM」。今回の2023上海モーターショーでお披露目されたプロトタイプ時点での情報になるが、ラグジュアリーSUVの新型「RX」に続き「Lexus Safety System +(レクサス・セーフティ・システム・プラス)」を採用する。
「Lexus Safety System +(レクサス・セーフティ・システム・プラス)」は、各種機能の性能が向上。「プリクラッシュセーフティ(PCS)」は、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーを採用。認識性能を高め、信頼性を確保することでPre-Collision警報、Pre-Collisionブレーキアシスト、Pre-Collisionブレーキの作動対象を拡大している。
全車速追従機能付きの「レーダークルーズコントロール」は、ドライバーモニターの注意喚起機能が有効となっている時に、ドライバーに注意喚起を行い、通常運行時における安全マージン確保に寄与する支援制御を行い、ドライバーが正常な状態に復帰したときに、安心して運転を再開できるようにする。
さらに、ドライバーの脇見運転等などをシステムが検知した場合、「レーンディパーチャーアラート(LDA)」が通常より早いタイミングで警報や車線逸脱抑制を作動するようになっている。
レーントレーシングアシスト(LTA)車線維持支援機能
加えて、「レーントレーシングアシスト(LTA)」制御中にドライバーが運転姿勢を大きく崩した場合、システムが運転継続が困難と判断してハザードランプの点滅などで周囲に知らせながら緩やかに減速し、車線内に停車するドライバー異常時対応システム を搭載した。停車後にはドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行って素早いドライバーの救命/救護も行う。
プロアクティブドライビングアシスト(PDA)側方間隔が近い歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する支援
そして運転リスクの先読みを行い、歩行者の横断や「飛び出してくるかもしれない」などという状況で、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリングとブレーキ操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」機能も含まれる。この機能は、先行する車との車間距離が近いときや、前方のカーブに対して自車の速度が速い状況では、緩やかに減速支援を行い、信号交差点への接近を検知した場合はウインカー操作に応じてあらかじめ減速支援を行うという優れもの。
快適な移動をアシストする「Lexus Teammate(レクサス・チームメイト)」の機能である「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」と、「アドバンストパーク(リモート機能付)」を採用し、ドアを閉める際の使い勝手の向上と静かでスムーズな操作性を実現するフロントドアにイージークローザーを組み合わせた「eラッチシステム」を採用。
安心降車アシスト(ドアオープン制御付)
ミニバン向け専用安全装備として、現行型ノア/ヴォクシーから採用された、後方からの自転車を含む接近車両を検知してドアミラーインジケーター、ブザー、メーターの表示および音声通知によってその車両の存在を乗員に知らせを行うとともに、ドアの開放をキャンセルする「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」をフロントドア、スライドドアの両方に装備する。
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