マツダは、フランスのルマン サルトサーキットで開催されるルマン24時間レース(以下、ルマン)100周年大会において、日本政府観光局(以下、JNTO)およびトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)/TOYOTA GAZOO Racingとともにテーマ展示「Japan. Endless Discovery.」を、6月6日から11日(現地時間)で開催する。
●文:月刊自家用車編集部
日本の風景や文化と組み合わせた「ル・マンガ」を掲出
テーマ展示「Japan. Endless Discovery.」は、訪日インバウンド観光の促進を図るJNTOの呼びかけを受けて、1991年のルマンにおいて日本車として初めて総合優勝したマツダと、現在日本の自動車メーカーとして唯一ルマンに参戦し5連覇中のトヨタが、ルマンへの感謝を込めて開催するもの。
本展示では、ルマンに挑戦するマツダおよびトヨタを、モータースポーツを描いた漫画「capeta(カペタ)」の作者である曽田正人(そだ・まさひと)氏が描き下ろし作品として漫画化、日本の風景や文化と組み合わせた「ル・マンガ」として掲出している。
ルマン100周年大会に際して曽田氏は、次のように述べている。
「物心ついたころからレースファンの自分にとって、毎年6月は特別です。これまでの名シーンを思い返し、ペンにリスペクトを込めて作画する時間は楽しいものでした。偉大なるル・マン24時間レース100周年。日本のメーカーとして初めてル・マンで優勝されたマツダ様。ル・マンを始め様々なモータースポーツで勝利され世界に貢献されているTOYOTA GAZOO Racing様。そして我々に感動を与えてくれるレーシングドライバーの皆様。ありがとうございます。日本のものづくりと諦めずにチャレンジする姿勢には、特に漫画家になってから大いに学ばせていただいています。カーボンニュートラル社会の実現、未来への新たな挑戦。この過酷なレースからきっと世界が開けると信じています。今年も全力で応援いたします。」
MX-30も参考出品
また、展示スペースでは、電動化技術や水素エネルギー、カーボンニュートラル燃料の活用など、多様なカーボンニュートラル技術に挑戦する両社のモータースポーツ活動を紹介。これとともにマツダは、最新の環境技術を採用したクルマとして、ロータリーエンジンを発電機として使用するPHEV「MAZDA MX-30 e-SKYACTIV R-EV(欧州仕様)」を参考出品している。
「Japan. Endless Discovery.」のオープニング式典において、マツダの松本浩幸(まつもと・ひろゆき)常務執行役員は次のように述べています。
「1991年のルマン総合優勝は今のマツダブランドの礎であり、長年のルマンへの挑戦を通じて培った『飽くなき挑戦』の精神は、すべてのマツダ社員の共通した価値観となっています。今回の展示では、カーボンニュートラルを実現する上で多様な選択肢があるというビジョンを、トヨタ様と一緒に表現しました。多くのお客様にご覧いただければ幸いです。」
マツダは、2050年カーボンニュートラル実現に挑戦するとともに、「ひと中心」の思想のもと人を研究し続け、人々の日常や移動することの感動体験を創造し、誰もが活き活きと暮らす「愉しさ」と「生きる歓び」を届けていくことを目指してまいります、とコメントしている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(モータースポーツ)
「モータースポーツの面白さを知って欲しい」 KINTOはモビリティサービスを提供する企業として、”一人ひとりの「移動」に「感動」を”というVISIONを掲げているが、今回2つの場所で実施開催されるモー[…]
「バーチャルからリアルへの道」を具現化する、レース界隈が注目しているイベントが、今年も開催 マツダは2022年から「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING」を通じて、モータースポーツをより身近[…]
#32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 Concept(液体水素エンジンGRカローラ) 液体水素ポンプの耐久性を向上。無交換で24時間の完走を目指す。さらに異形タンクの採用で航続距離[…]
ニュルブルクリンク耐久シリーズで、圧倒的な強さを誇る横浜ゴム陣営に、有力チームが仲間入り 横浜ゴムは、世界有数のタイヤメーカーがしのぎを削ることで知られるニュル24時間に参戦するチームを長年に渡ってサ[…]
ファンにとって堪らない、栄光のF1マシンを常設展示 今回鈴鹿サーキット内に開設されるレーシングギャラリーは、これまでホンダが培ったモータースポーツの歩みとレース活動で磨いてきた技術を体感できる施設。黒[…]
最新の関連記事(マツダ)
1:トヨタ マークII/チェイサー/クレスタ[X70] デビュー:1984年8月 ボディカラーは”スーパーホワイト”ほぼ一択”だ。ワインレッドの内装に、柔らかなシート表皮。どこか昭和のスナックを思い起[…]
一部改良で、安全機能と利便性向上も図られる 今回実施される商品改良では、レトロモダンの世界観にスポーティさを融合した特別仕様車「Retro Sports Edition(レトロスポーツエディション)」[…]
CX-3:モデル概要 CX-3は、2015年に発売されたマツダのコンパクトSUV。デミオをベースに開発され、マツダのSUV群の中では一番小さいサイズとなっているが、1.5L級のコンパクトSUVとしては[…]
「走り」と「プレミアム」 マツダらしい魅力が詰まったSUVが揃う 日本国内での発売が始まった「CX-80」。マツダにおけるSUVラージ商品群の第2弾モデルであり、CX-3からはじまるマツダのSUVカテ[…]
CX-60:モデル概要 CX-60は、FRプラットフォームのプレミアムSUV。マツダの「魂動デザイン」や「人馬一体」をさらにブラッシュアップし、新開発された縦置きプラットフォームを採用。パワートレーン[…]
人気記事ランキング(全体)
ナメたナットを切って外すツール 角をナメてしまったナットは、外れたとしても再利用することは難しい。であれば、壊してして外す、という選択肢もある。それを可能とするツールが「ナットブレーカー」だ。ナットを[…]
ベース車はスズキ・エブリイワゴン/キャビン 2mini Frozoo(マリナRV) ベースとなる車両はスズキ・エブリイワゴン。釣りやキャンプなどアウトドア趣味のユーザーに人気が高い軽バンコンは、キャン[…]
タイヤに被せるだけの簡単取り付け 降雪地帯やアウトドアレジャー好きの方であれば、スタッドレスタイヤは当然用意するもの。しかし「稀に雪に見舞われる」程度の地域であれば、場所をとり、交換の手間がある上に”[…]
ベース車両はダイハツのアトレー ベースとなる車両はダイハツのアトレー。燃費が良く小回りの効く軽自動車でありながら、車内スペースが広く、多くの荷物も積み込める人気の車。キャンピングカーイベントではベース[…]
アルファードがベースのキャンピングカー(グランドモーター) ベースとなる車両は広々とした高級感あふれるミニバン・アルファード。キャンピングカーとしてだけでなく、世間でよく見かける超人気車種だ。サイズが[…]
最新の投稿記事(全体)
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
ベース車両は日産のNV200バネット ベースとなる車両は日産のNV200バネット。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、キャラバンより小ぶりなため、運転しやすく駐車スペースで悩むことも少ない。4[…]
特別仕立てのラジエターグリル&フェンダーで、〝AMG〟イメージをアピール 今回導入される「Mercedes-AMG CLE 53 4MATIC+ Cabriolet 」は、AMG専用デザインを採用した[…]
フロンクスに標準装備される純正メモリーナビシステムに対応 データシステムの「TV-KIT/TV-NAVIKIT」シリーズは、装着することにで走行中でも純正ナビのテレビ視聴や、ナビ操作も可能になるユーテ[…]
三角表示板とオサラバできる、ありがたい新世代の停止表示器材 エーモンから発売されている「パープルセーバー」は、〝三角表示板〟の代わりに使用できる停止表示器材。三角表示板は畳んだ状態でもラゲッジ内で大き[…]
- 1
- 2