
初代モデル登場から30年、ルノーの人気コンパクトカー「トウインゴ」の日本向けモデルが、2023年度をもっての生産終了が発表された。
●文:月刊自家用車編集部
コンパクトカーながら広い室内も人気
小型車を得意とするルノーが、1993年に発売した初代ルノートウインゴは、コンパクトカーに初めてモノフォルムのボディを取り入れた、エポックメーキングなモデルとして記憶されている。
愛らしいエクステリアデザイン、ポップなインテリアデザインが人気を集めただけでなく、コンパクトなボディからは想像のできない広い室内空間、スライドし折りたたみも可能なリアベンチシートなど、機能面や走行性能も高い評価を受け、14年もの間モデルチェンジをすることなく、長く人々に愛されたモデル。
2代目は、初代のコンセプトを受け継ぎつつも、時代に求められる多彩なニーズに応えた機能や装備を備えたモデルとして登場。GTモデルやRSモデルがラインナップされ、剌激的な走りが楽しめたのも、2代目ルノートウインゴの大きな特徴となっている。
初代ルノートウインゴやルノーサンクのデザインエッセンスを取り入れてデザインされた3代目となる現行車は、リヤエンジン・リヤドライブレイアウトを採用し、パリの狭い路地を苦も無く走れる小回り性能を持ち、きびきびとした活発な走りが楽しめるモデルとして、ヨーロッパのみならず、日本でも好評を得ていた。
このように、初代モデルの登場以来30年にわたり、人々の毎日の生活を彩ってきたルノートウインゴですが、日本向けモデルの生産が本年をもって、惜しまれつつも終了することとなった。
また、ルノートウインゴインテンスEDC、ルノートウインゴインテンスキャンバストップEDC、ルノートウインゴインテンスMTのスマートフォンミラーリング機能に、新たにApple CarPlay™対応ワイヤレスミラーリング機能を追加し、発売を開始している。
今回の発表と同時に、価格を改定もアナウンスされている。今回の価格改定は、仕様の変更に加え、原材料費、物流費等の高騰によるものとなっている。併せて、ボディカラーバリエーションの変更も発表された。カラーはブルードラジェ、ブランクオーツメタリック、ルージュフラムメタリック、グリリュネールメタリック。
新価格
車種名 | 現行価格 | 新価格 |
ルノートウインゴインテンスEDC | ¥2,550,000 | ¥2,590,000 |
ルノートウインゴインテンスキャンバストップEDC | ¥2,700,000 | ¥2,740,000 |
ルノートウインゴインテンスMT | ¥2,410,000 | ¥2,500,000 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ルノー)
ビッグマイナーで商品力を強化。国産ライバルがひしめく超激戦区に殴り込み ルノー・キャプチャーは2013年に初代モデルが誕生し、2019年に現行の2代目モデルが登場している。全長4.3mほどのBセグメン[…]
「エスプリ アルピーヌ」と「テクノ」の2グレードを新設定 今回導入される新型キャプチャーは、内外装加飾とパワーユニットを刷新。グレード構成は新たに「エスプリ アルピーヌ」と「テクノ」の2タイプが用意さ[…]
姉妹誌「ルアーマガジン」とコラボして、北陸の名釣り場へ! 月刊自家用車編集部のデスクは、姉妹紙である釣り雑誌『ルアーマガジン(以下ルアマガ)』編集部の隣にある。かなり至近距離にあるため、誰が何を話して[…]
4月20日(日)に富士スピードウェイで実施 4月20日(日)に富士スピードウェイで実施される「ルノー・アルピーヌデイ in MFF 2025」は、ルノーオーナーとアルピーヌオーナーが一同に集まり、オー[…]
古の名スポーツカーが、100%電動EVとして現代に復活 「ルノー5(サンク)ターボ 3E」は、1980年代にラリーで活躍した小型ミッドシップモデルの「ルノー5ターボ」「ルノー 5ターボ2」が、100%[…]
人気記事ランキング(全体)
「未来の国からやって来た」挑戦的なキャッチフレーズも話題 初代の「A20/30系セリカ」は1970年に登場しました。ちょうどこの時期は、モータリゼーション先進国の欧米に追い付けという気概で貪欲に技術を[…]
アウトドアに最適化された外観 まず目を引くのは、アウトドアギアのような無骨さと機能美を感じさせるエクステリアだ。純正の商用車然とした表情は完全に姿を消し、精悍なライトカスタムやリフトアップ、アンダーガ[…]
一年中快適。冷暖房完備の“住める”軽キャンパー これまでの軽キャンパーに対する常識は、スペースや装備の制限を前提とした“妥協の産物”という印象が拭えなかった。しかしこの「TAIZA PRO」は、そんな[…]
サイドソファとスライドベッドがもたらす“ゆとりの居住空間” 「BASE CAMP Cross」のインテリアでまず印象的なのは、左側に設けられたL字型のサイドソファと、そのソファと組み合わせるように設計[…]
前輪ディスクブレーキ装備やトレッド拡大で、高速走行に対応 オーナーカー時代に向けて提案したスタイリングが時代を先取りしすぎたのか、世間の無理解と保守性に翻弄されてしまった4代目クラウン(MS60系)。[…]
最新の投稿記事(全体)
3年ぶりの総合優勝を目指し、3台体制で参戦 今年で30回目を迎えるAXCRは、例年の約2000kmから約2500kmへと総走行距離が延長され、競技期間も8日間に延びるなど、例年以上に過酷な設定で競われ[…]
鉄粉やドロ、油などの汚れが蓄積されがちなホイール 普段の洗車で、ある程度洗えていると思っていても、実は、汚れを見落としがちなのがホイールだ。最近は、複雑な形状のものも多く、なかなか細部まで洗浄しにくい[…]
アウトドアに最適化された外観 まず目を引くのは、アウトドアギアのような無骨さと機能美を感じさせるエクステリアだ。純正の商用車然とした表情は完全に姿を消し、精悍なライトカスタムやリフトアップ、アンダーガ[…]
「未来の国からやって来た」挑戦的なキャッチフレーズも話題 初代の「A20/30系セリカ」は1970年に登場しました。ちょうどこの時期は、モータリゼーション先進国の欧米に追い付けという気概で貪欲に技術を[…]
スノーピークが特別出展「キャンパーの食卓」も登場 スターキャンプは、1991年から続く三菱自動車が主催する名物オートキャンプイベント。これまで1万組以上の家族が参加し、自然の尊さを学びながら、家族や仲[…]
- 1
- 2