
日産自動車株式会社は、イギリス現地時間の9月25日に2030年までに欧州に投入する新型車はすべてEVとする目標を発表した。イギリスに車両のデザインや設計、生産の機能を持つ欧州日産は、電動化とクロスオーバーという日産ブランドのコアとなる特性を活かしたEVへの転換を推進。カーボンニュートラルの実現を目指す、としている。
●文:月刊自家用車編集部
登場した新EVコンセプト「コンセプト 20-23」は、ヨーロッパのデザインセンター設立20周年記念車
EVコンセプト「コンセプト20-23」は、ロンドンのパディントンに所在するデザインセンター設立20周年を記念し製作されたモデル。今回、ロンドン中心部にあるNDEに隣接する運河のボートデッキにて公開された。
日産自動車の社長兼CEO内田 誠氏自らが日産デザインヨーロッパ(NDE)を訪問。今回発表にあたり、「EVは究極のモビリティ ソリューションです。すでに100万人以上のお客さまが日産のEVを手にし、その楽しさをご体感いただいています。自然エネルギーを動力源とするEVの普及は、当社の長期ビジョンである「Nissan Ambition 2030」中核であるカーボンニュートラルを達成するための鍵となります。日産は、欧州で2030年までに完全なEVへの切り替えを進めていきます」とコメントしている。
「コンセプト20-23」は、日産のフォーミュラE参戦やオンライン シミュレーター レーシング、そして日産の伝統的で大胆なハッチバックからインスピレーションされたとしている。その大胆なハッチバックとは、1987年から1992年にかけて販売されたパイクカーシリーズの「Be-1」、「パオ」、「フィガロ」、「エスカルゴ」であり、これらの人目を引く遊び心に、21世紀らしいトーンを加えている。
車名は、日産デザインヨーロッパ(NDE)のロンドンでの歴史と日産の伝統的なナンバー「23(ニッサン)」、そして「2023年」であることになぞらえて名づけられたという。
今回の発表と同時に自動運転に関する新たな研究開発を開始したことも公表された。日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)は、イギリス政府の支援を受け、住宅地や地方の道路にフォーカスした「evolvAD」と呼ばれる英国最新の自動運転に関する実証研究を同センターの近郊で実施している。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(日産)
濡れ物・汚れ物も気にしない。唯一無二の「防水マルチルーム」 イゾラ最大の特徴とも言えるのが、車両後部に備えられた「防水マルチルーム」だ。これはレクビィ独自の装備であり、実用新案登録もされている。アウト[…]
まずは、旧車で一番人気の「ハコスカ」の燃費はどのぐらい? まずは旧車界のトップアイドル、「ハコスカ」の燃費から見ていきましょう。 ちなみに、ハコスカから後に発売された中上級クラスの日産車のエンジンは、[…]
救急車ベースという新発想──バンコンの常識を超える室内高 「ヤアズ」のベース車両は、日産NV350キャラバンのスーパーハイルーフ・スーパーロング・ワイドボディ仕様。もともとは救急車として使用される特別[…]
ワゴンのように使えるキャンピングカー Camper-Rの最大の特長は、キャンピングカーでありながらワゴン車のような自然な使い勝手を持つ点にある。乗車定員は5名で、セカンドシートには柔らかなボディホール[…]
カーボンニュートラルの実験場としてのスーパー耐久 スーパー耐久シリーズでは、メーカーの技術開発車両による参戦のためにST-Qクラスが設けられている。これまでもGRスープラや日産フェアレディZ(RZ34[…]
最新の関連記事(EV)
「MEB」を採用する、ID.ファミリーの第2弾モデル 今回導入される「ID.Buzz」は、長年「ワーゲンバス」の愛称で親しまれてきたフォルクスワーゲン「Type 2」のヘリテージを継承しつつ、最新の電[…]
機能が生み出す官能的なフォルム アルピーヌ A390のデザインは、ひと目でアルピーヌとわかるアイデンティティと、空力性能の徹底的な追求が見事に融合している。全長4615mmの伸びやかなボディは、同社の[…]
ベース車はホンダ N-VAN e: ! 大空間が魅力のEV軽キャンパーだ 今回紹介する軽キャンピングカーは岡モータース(香川県高松市)のオリジナルモデル、ミニチュアシマウザーCP。ジャパン[…]
中国市場で活躍が見込まれる新エネルギー車(NEV)第一弾モデル 中国で展開される新型EVセダンN7は、日産が2027年夏までに中国で発売を予定している9車種の新エネルギー車(NEV)の第一弾モデル。タ[…]
好評の特別装備を追加した買い得な限定モデル 今回発売される「Grateful PINK」シリーズは、小型ハッチバックEV「BYD DOLPHIN」をベースに、カーボン調のインテリアトリムや電動テールゲ[…]
人気記事ランキング(全体)
馬車の時代から採用されていたサスペンション サスペンションを日本語にした懸架装置という言葉が長く使われていた。その名のとおり、初期のサスペンションは車輪を車体から吊すものととらえられていたのだ。 サス[…]
ファミリーカーの顔と、キャンパーの実力を両立 「デッキワン」は、単なる車中泊用のクルマではない。平日はファミリーカーとして活躍し、週末はアウトドアフィールドで「動くリビング」に早変わりする。選べるルー[…]
快適装備で本気のアウトドアを。走破力と居住性を両立した「デリカMV」という選択 三菱のオールラウンドミニバン「デリカD:5」をベースに、快適な車中泊を可能にする専用装備を架装したこのモデルは、“遊びの[…]
使い勝手と快適性を両立した室内空間 名前の「アーレ」はドイツ語で“すべて”を意味する言葉。その名に違わず、このモデルには、軽キャンパーに求められるほとんどすべての装備が標準で備わっている。電子レンジや[…]
一旦気づいてしまうと、目について仕方がないワイパーの水滴のスジ残り。 雨の日が多いこの季節。梅雨前線、ゲリラ豪雨、不安定な空模様……そんな天気の中、クルマを走らせていて気になったのが、ワイパーを使用し[…]
最新の投稿記事(全体)
未来のモビリティを体感できる、コンテンツを用意 Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー)は、日本自動車工業会が主催する、モビリティ産業に関する最新の技術やデザインを紹介する見[…]
濡れ物・汚れ物も気にしない。唯一無二の「防水マルチルーム」 イゾラ最大の特徴とも言えるのが、車両後部に備えられた「防水マルチルーム」だ。これはレクビィ独自の装備であり、実用新案登録もされている。アウト[…]
可愛らしいワーゲンバスを、現代風にオマージュ 試乗したのは、ロングホイールベースモデルの「ID.Buzz Pro Long Wheelbase」。全長4965mm、全幅1985mm、全高1925mmと[…]
フロントガラスの油膜を除去して良好な視界を確保 普段の走行で、フロントガラスには油分が付着する。これは、排気ガスなどが原因で、避けがたい現象だ。蓄積されていくと、ウォッシャー液などでは簡単には落ちず、[…]
規制の逆風の中、速さを誇ったREスポーツ 2ローターのロータリーエンジン(RE)を積んだコスモスポーツを世に送り出して以降、マツダはロータリー車のバリエーションを増やし、1970年代を「ロータリゼーシ[…]
- 1
- 2