
こんにちは!普段は軽トラックとバイクに乗ってお出かけを楽しむライターの高木はるかです。
先日ワケあってホンダのN-WGNに乗る機会があったのですが、あまりの快適性にビックリ!この乗りやすさは是非お伝えしなければ…!!ということで、筆をとっています。
今回の記事では、筆者が驚いたN-WGNの使いやすさを3つのポイントにわけてご紹介します。
●文/写真:高木はるか ●まとめ:月刊自家用車編集部
乗ったのは ホンダ「N-WGN」
スタッドレスタイヤを履かせてもらったため、ホイールは社外品です。
お借りしたのはホンダ「N-WGN」のL Honda SENSING、つまり標準モデルです。
子犬の顔にも見えちゃうような可愛らしいデザインと、660cc自然吸気・駆動方式FWDという使いやすい仕様、そして信頼のおけるホンダの運転支援技術「Honda SENSING」を全てのタイプに搭載したことで人気を集めた「N-WGN」。
2022年に急アクセル抑制機能を追加するマイナーチェンジも施され、ますます乗りやすくなった1台です。
シートが広々快適!
「なんて広い車内空間なんでしょう!」運転席に乗り込んだ最初の1秒目からN-WGNへの驚きは始まりました。運転席に座ると、シフトレバーが座席の横ではなくインパネに取り付けられてひじ掛けが可動式、車外に出なくても運転席・助手席間の移動ができるような構造になっていました。
この構造は「ウォークスルー」と呼ばれているもので、現代の車ではそれほど珍しいものではありませんが、その中でもN-WGNは特にドライバーフレンドリーな仕上がり。
床面に段差がないため移動しやすく、またシフトレバーとの距離が絶妙&ハンドルの位置を調整できるため、どんな身長の方でも運転しやすいのです。
ちなみに、運転席・助手席ともにシートヒーターが付いている点も高ポイントです!
それでは後部座席はどうかというと、こちらもリラックスしやすい広々とした空間が広がっているではないですか。
写真奥は助手席を少し後ろに下げた状態。身長156cmの筆者であれば足元まで余裕の広さです!
「どうしてこんなに広く感じるの?」と不思議に思って観察してみたら、後部座席の床面までフラットに作られているんですね。ホンダ独自の「センタータンクレイアウト」によって実現しているのだそうです!
どの席もゆったりとした印象で、これなら大人が4人乗車しても窮屈に感じることはなさそうです。外から見るとコンパクトなのに、こんなに広々とした空間が実現できちゃうなんて…すごいっ!
充実の収納スペース
軽トラックオーナーである筆者ですが、個人的に車に必要としているポイントは…ズバリ「積載力」。そんな視点から見てみると、N-WGNが細やかな気配りで荷物の積みやすさをアップさせていることが伝わってきました。
バックドアを開けると現れる荷室の広さは、最大で高さ1,056mm×幅1,141mm×奥行572mm。(後部座席の位置によって変わります。)
備え付けのボード(耐荷重50kg)を使用することで2段にわけて棚のように使うこともできれば、ボードを跳ね上げて背の高い荷物を置いて使うこともできます。
ボードを降ろせば、荷室内を2段に区切ることができるんです。
このボードの地上高は、一般的なスーパーのカートの上段とほぼ同じ高さ。買い物後に屈んだり高く持ち上げたりすることなく荷物を積みかえられるので、力が弱い方や腰痛を抱える方にも優しいのです。
また、後部座席の肩口のレバーを引くだけで、背もたれを前に倒してほぼフラットにできるのも使いやすいポイント。
左右の座席を個々に倒すこともできれば、座席を一番前まで動かしてヘッドレストを取り外すことでさらに荷室を広げることもでき、実は商用車顔負けの積載力と応用力を隠し持っているのです。
また、細やかな気配りが感じられる各種収納は、商用車では絶対に敵わないものばかり。例えば助手席側のインパネにある小物置きスペースは広くて滑りにくく、置いたものを取り出しやすい形状。USBジャックからも近いため、スマホの充電をしても運転の邪魔になりません。
引き出し式のドリンクホルダー(助手席)や、足元の小物入れもあります。
運転席からすぐ手が届く箇所には、ハンドルの下の小物入れやハンドル右のドリンクホルダーなどがあり、運転中に使用するサングラスやお財布を置くのに便利ですね。
他にも、後部座席下に傘を置ける取り外し式の大型トレーを備えていたり、左右のドアにポケットやボトルホルダーを備えていたりと、スペースがある限り収納を取り付けてくれているような印象を受けました。
誰でも無理なく運転できる
ここまで様々なメリットをご紹介して来ましたが、N-WGNの一番の素晴らしさは「誰でも無理なく運転できる」という点にあるのではないでしょうか。
シートは身体を包み込むようなふっくらと厚みがあり、シートの上下・前後の位置調整ができるのはもちろん、ハンドル位置も前後・上下を調整することができます。
今回の試乗では身長156cmの筆者と身長175cmの夫が運転をしましたが、どちらもハンドル・シフトレバー・ペダルなどが丁度いい位置になるよう調整できました。
運転支援のシステムには「Honda SENSING」が入っているため、どんなシチュエーションでも安心です。夜道でも作動する衝突軽減ブレーキや、バック駐車がスムーズになるパーキングセンサーは、安全運転へのプレッシャーを軽減してくれます。
また、誤発進抑制機能や後方誤発進抑制機能は誤って急発進することを防いでくれるため、近年ニュースで見られる悲しい事故を起こさないためのひとつの方法と言えるでしょう。
高速道路などでは車線維持支援システム・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールを利用することもでき、長時間の運転の疲労を軽減。気軽に「遠出をしてみようかな」と、フットワークが軽くなること間違いありません。
一定の速度と車線を保って走れるため、リラックスして高速道路を走行できました。(ハンドルの手放しはNGです)
生活に寄り添うクルマ
今回N-WGNを運転してみて一貫して感じたのは、すべての機能が「生活に寄り添っている」こと。買い物、人の送迎、ドライブ、遠出など、どんなシーンを想定しても使いやすさが感じられます。
ギラギラし過ぎない愛嬌のある穏やかなデザインも、身構えずに済むので使い勝手◎。どんなシーンでもリラックスして運転を楽しめるN-WGNの中には、どんな人にでもおすすめできる理想の生活空間が広がっていたのでした。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(試乗インプレ)
通称「8.5」へ進化。最新ゴルフが突きつける不変の価値 2021年に日本導入された8代目ゴルフは、2024年にマイナーチェンジを実施。内外装や機能装備が大刷新されたことで、通称「8.5」とも呼ばれてい[…]
実用段階に近づいたと感じさせる走りの質感 トヨタが水素エンジンを搭載したカローラクロスの試作車を公開し、試乗する機会を得た。水素燃料で走るクルマはこれまでも触れてきたが、今回の車両は”実用にかなり近づ[…]
佳き時代のGの面影は、BEV時代になっても陰りなし クルマの世界で近未来といえば、BEVがそのイメージリーダーであることに異論はないだろう。市販されている多くのBEVが、未来的あるいはサイバー時代を想[…]
日本導入第5弾モデルは、初のPHEVモデル BYDの日本導入モデルとして5番目となる「シーライオン6」は、12月1日より販売が開始された。BYDとしては日本市場で初めてとなるプラグインハイブリッドのミ[…]
なぜ新型ルークスはこれほど売れたのか? 初期受注で2万2000台ものセールスを記録するなど、幸先の良いスタートを切った新型ルークス。小洒落た内外装や先進装備の充実が評価されたのは間違いないが、それ以上[…]
人気記事ランキング(全体)
日本の道路事情にジャストフィット? ランドクルーザーFJ ランドクルーザーFJの車名を聞くと、かつてラインナップされていたFJクルーザーを想起させる。実際、ゴツめの外装デザイン処理やフロントグリルの造[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
暖房は燃費ゼロ、という思い込みが無駄を生む 冬の暖房はエンジンの排熱を使うため、燃費に影響しにくいと言われる。そのため、暖房操作について深く考えたことがない人も多いはずだ。ただし、この認識を鵜呑みにし[…]
通称「8.5」へ進化。最新ゴルフが突きつける不変の価値 2021年に日本導入された8代目ゴルフは、2024年にマイナーチェンジを実施。内外装や機能装備が大刷新されたことで、通称「8.5」とも呼ばれてい[…]
これは走るタイニーハウス? 美しい家具が機能的に設えられたくつろぎのスペース 岡モータースは香川県高松市を拠点にキャンピングカーの製造•販売を展開。同社の人気軽キャンパーがミニチュアクルーズシリーズで[…]
最新の投稿記事(全体)
人気モデルXC40の魅力をさらに高めた! 本モデルは、XC40の新エントリーグレードである「Essential B3」をベースとした初の特別限定車。標準モデルにはない特別装備を付加することで、快適性と[…]
モデリスタTOKYO AUTO SALON 2026会場イメージ図 ブランドの象徴として位置づけられるコンセプトモデル MODELLISTAは、TOKYO AUTO SALON 2026への出展にあた[…]
2026年1月1日(木)から一部グレードの価格を改定 ルノー・ジャポンは原材料費や物流費などの高騰を受け、2026年1月1日(木)より「ルノー キャプチャー」および「ルノー アルカナ」の一部グレードの[…]
Team GAZOOから始まった「もっといいクルマづくり」 GRのルーツは2007年、当時マスタードライバーを務めていた成瀬 弘氏と、副社長であった豊田 章男氏(現・代表取締役会長)が立ち上げた「Te[…]
- 1
- 2

























