
日産は、2024年1月に公開した「日産アリア NISMO」を発表するとともに、「日産アリア」のB6 e-4ORCE、B9 2WD、B9 e-4ORCE、B9 e-4ORCE プレミアを3月下旬より発売すると発表した。なお、「日産アリア NISMO」の発売は6月を予定している。価格は、「日産アリア NISMO」が842万9300円~944万1300円、「日産アリア」が659万100円~860万円。
●文:月刊自家用車編集部
東京オートサロン2024で披露された「アリア NISMO」
「日産アリア NISMO」は「日産アリア」e-4ORCEに、NISMO専用の加速チューニングを施し、元から備わっていた圧倒的な動力性能をさらに引き上げたEV NISMOのフラッグシップモデルだ。NISMOの性能コンセプトである「より速く、気持ち良く、安心して走れる車」に基づき、高い安定性と軽快さを実現し、走りの上質感が磨き上げられている。
B9 e-4ORCEをベースとしたモデルでは、最高出力を320kWまで向上させ、NISMO専用の加速チューニングを施したことにより、気持ちの良いパワフルな加速を実現。さらに、NISMOドライビングモードでは、アクセルを踏み込んだ際のレスポンスを最大化することで、NISMOでしか味わうことのできない俊敏な加速コントロールを感じられるという。また、幅広い温度域において安定した性能を維持するブレーキパッドや、素材から内部構造に至るまでこだわり抜いた「日産アリア NISMO」専用開発のタイヤ、軽量化とリム幅のワイド化を両立しながら空力性能にも貢献したデザインのホイールが採用され、シャシーにおいては、前後のサスペンションやスタビライザーに専用のチューニングを施し、スポーティーでありながらも、EVらしい滑らかで上質な走りが実現された。
電動駆動4輪制御技術をNISMO専用にチューニングした「NISMO tuned e-4ORCE」は、さまざまなシチュエーションにおいて高いトラクション性能を誇り、電動車ならではの爽快な旋回加速を実現している。ワインディングなどにおいても、スポーツカーのような高いライントレース性や思い通りのコーナリングが可能となった。
エクステリアは、「日産アリア」の上質さと、空力性能を向上させるNISMOらしいダイナミックなパフォーマンスを体現。NISMO専用のバンパー、リアスポイラー、ドア・サイドモールを採用し、洗練されたスタイリングでありながらも、空気抵抗の低減とダウンフォースの向上を高い次元で両立している。
NISMO専用バンパー
インテリアは、黒を基調とした中にスパイスの効いたレッドアクセントを配し、上質でスポーティーな空間となっている。スポーツ走行に合わせてホールド性とフィット感を高めた専用シートを採用し、車両との一体感を感じられる仕様で、NISMO専用BOSE Premium Sound System装着車でNISMOモードをオンにすると、フォーミュラEマシンのようなEVサウンドの演出により、高揚感のある走りが楽しめる。
ボディカラーは、NISMOステルスグレーに黒ルーフの2トーンをはじめとする、全6色が設定された。
「日産アリア」のグレード変更と発売再開
「日産アリア」は、力強い加速、滑らかな走り、EVならではの静粛性と、心地よい室内空間を兼ね備えたクロスオーバーEVで、お客さまのニーズに合わせて2種類のバッテリーサイズと2種類の駆動方式がラインアップされていた。今回、注文受付を一時停止していたB6 2WDグレードの注文受付を再開するとともに、B6 e-4ORCE、B9 2WD、B9 e-4ORCE、B9 e-4ORCE プレミアを発売する。
これまで好評だったB6 2WDは、通勤や買い物などの日常使いに加え、週末のドライブにも十分な航続距離を持つグレードで、B9 2WDは、よりロングドライブを楽しみたいユーザーにおすすめのグレードだ。さらに、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載した、B6 e-4ORCE、B9 e-4ORCEは、前後2基の高出力モーターと左右のブレーキを統合制御することで、4輪の駆動力を最適化し、あらゆるシーンや路面状況においてワクワクした走り、そして乗る人すべてに快適な乗り心地を提供する。
なお、B9 e-4ORCE プレミアグレードには、ロングドライブをサポートする先進運転支援システム「プロパイロット2.0」や、20インチ専用アルミホイール、本革シートをはじめとする、特別な装備が標準設定されている。
「日産アリア NISMO」全国希望小売価格(消費税込み)
駆動 | バッテリーサイズ | グレード | 価格 |
4WD (NISMO tuned e-4ORCE) | 66kWh | NISMO B6 e-4ORCE | 842万9300円 |
91kWh | NISMO B9 e-4ORCE | 944万1300円 |
「日産アリア」全国希望小売価格(消費税込み)
駆動 | バッテリーサイズ | グレード | 価格(円) |
2WD | 66kWh | B6 | 659万100円 |
91kWh | B9 | 738万2100円 | |
4WD | 66kWh | B6 e-4ORCE | 719万5100円 |
91kWh | B9 e-4ORCE | 798万7100円 | |
91kWh | B9 e-4ORCE プレミア | 860万3100円 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新車)
デリカのDNA&魅力が軽モデルに凝縮 新型デリカミニは、デリカの名にふさわしいタフなデザインと、軽自動車の枠を超えた快適な走行性能、先進の安全技術を兼ね備えているスーパーハイト軽ワゴン。 コンセプトは[…]
構造用接着剤を延長し剛性を強化、より過酷な走行環境に対応 今回実施される改良では、スーパー耐久シリーズ参戦で得た学びを活かし、さらなる過酷な環境での走行に耐えるため、基本性能の向上に重点を置いている。[…]
走りへの期待を高める特別な内外装を採用 ヴェゼル e:HEV RSは、「URBAN SPORT VEZEL(アーバン スポーツ ヴェゼル)」をグランドコンセプトに、デザインと走りのスポーティーさを追求[…]
より精悍な佇まいが楽しめる、新たなパッケージオプション「M Sport Package Pro」 今回、X5とX6に追加される「M Sport Package Pro」は、Mハイグロス・シャドー・ライ[…]
豪華な装備で魅せるEクラスの最高峰 E 53は、 3.0 リッター直列 6 気筒ターボエンジンと電動モーターを組み合わせたシステムトータル出力 585PS(430kW)を発揮するプラグインハイブリッド[…]
最新の関連記事(日産)
乗用ミニバンの優れた居住性と走行性に車中泊のための快適機能をプラス メティオのラクネルシリーズはバンコンから軽キャンパーまで様々なタイプの人気モデルがそろうが、今回紹介するラクネル ステイ•スイートは[…]
日産が仕掛けた賭け。テクノロジーか、それとも感性か? 日産・Be-1」は1987年に発売されました。 時代はバブル景気が最高潮を迎える前で、右肩上がりで豊かになる日本の経済に誰もが浮かれていました。 […]
2025 NEW MODELは冒険心をくすぐる高規格バンコンだ 日産ピーズフィールドクラフトは、日産東京販売直営のキャンピングカープロショップで、日産車を知り尽くすキャンピングカー専門ディ[…]
サニーに代わるエントリーカーとして開発 日本が高度経済成長期に入って庶民にも“マイカー”が浸透し始めた1960年代には、日産を代表する大衆車の「サニー」が登場します。 この「サニー」は、ほぼ同時期に発[…]
年次改良で常に性能向上が図られた、高性能スポーツカーの代表モデル 2007年にデビューしたR35 GT-Rは、「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」というコンセプトを具現[…]
人気記事ランキング(全体)
見た目では用途がわかりにくい、意外性のあるカー用品 世の中には多種多様のカー用品があり、奇抜なものから思わずおっと唸ってしまうようなアイテムがたくさんある。カー用品のお店やECサイトでカーグッズを探っ[…]
コンパクトに収まるベース仕様 RS1+のベースとなるのは、スズキ・エブリイワゴン。標準設定としてベッドマット、カロッツェリアの楽ナビ、そして諸費用を含む構成になっている。軽キャンピングカーを求める人に[…]
大人が手にする秘密基地 N-VAN コンポの最大の魅力は、まるで子供の頃に夢見た秘密基地を現実にしたような空間にある。助手席側の大開口部とフラットな床が生み出す自由度は抜群で、サイドオーニングを展開す[…]
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
日本車が手本とした、美を優先する伊デザイン。その代表が117クーペ 日本において、商品のデザインが売れ行きを大きく左右することに最初に気づいたのは、松下電器器具製作所(後の松下電器産業、現パナソニック[…]
最新の投稿記事(全体)
デリカのDNA&魅力が軽モデルに凝縮 新型デリカミニは、デリカの名にふさわしいタフなデザインと、軽自動車の枠を超えた快適な走行性能、先進の安全技術を兼ね備えているスーパーハイト軽ワゴン。 コンセプトは[…]
構造用接着剤を延長し剛性を強化、より過酷な走行環境に対応 今回実施される改良では、スーパー耐久シリーズ参戦で得た学びを活かし、さらなる過酷な環境での走行に耐えるため、基本性能の向上に重点を置いている。[…]
走りへの期待を高める特別な内外装を採用 ヴェゼル e:HEV RSは、「URBAN SPORT VEZEL(アーバン スポーツ ヴェゼル)」をグランドコンセプトに、デザインと走りのスポーティーさを追求[…]
車内を快適に! カーエアコンの正しい使い方とは? 車内を快適な温度に保つために必要な、カーエアコンの正しい使い方を4つのポイントから見ていこう。 まずひとつ目のポイントは、カーエアコンの起動タイミング[…]
初期型 NA6CE(1989年) 未知の需要に果敢に挑戦して大ヒットを記録 初代ロードスターこと、「ユーノス・ロードスター(NA系)」が発売されたのは1989年です。年号が昭和から平成に切り替わった年[…]
- 1
- 2