フォーミュラEは、エンジンはないけど激熱だった【フォーミュラーE東京e-Prix観戦記】

2024年3月30日に東京で開催されたフォーミュラE。日本初の公道レースということもあって、 岸田首相が来るほどの盛り上がり。そんなフォーミュラEを編集部員が観戦してきました。

●まとめ:月刊自家用車編集部

電気自動車のF1、フォーミュラEって?

フォーミュラEとは、FIA(国際自動車連盟)が主催するレースで唯一、電気自動車のみによって行われる世界最高峰のレース。全車が共通のバッテリーを積み、電費管理やマシンの出力を上げる「アタックモード」など独自のレギュレーションが魅力だ。

日本初の公道レース!東京e-Prix!

そんなフォーミュラEが東京で開催。しかも、一部公道を使うという日本初の試みとなった。コースは東京ビッグサイト周辺で、約2.6km。このコースを33周(当日はセーフティカー出動によるアディショナルでプラス2周の35周)走り、優勝者を決める。

普段見覚えのある道をフォーミュラーカー達が駆け抜けていく。

出場チームは11チーム。ポルシェやマセラティなどのメーカーが参戦する中、日本メーカーからは日産が「Nissan e-4ORCE 04」で参戦。

日産のマシン「Nissan e-4ORCE 04」

Nissan e-4ORCE 04のドライバー
左:サッシャ フェネストラズ 右:オリバー ローランド

大会への来場者数は2万人を超え、決勝スタート前には小池百合子都知事や岸田文雄首相が登場。また、F1ドライバーの角田裕毅も駆けつけるなど大注目のレースとなった。

日産 ローランドのポールポジションから決勝スタート

決勝は、予選でポールポジションを獲得した日産のローランドからスタート。

スタート直後の様子

レースの序盤から中盤までは、ローランドが首位をキープしレースを支配。最高出力が一定時間350kwにアップするが、走行ラインから外れてしまうリスクもある「アタックモード」を早い段階で使い切り、このまま逃げ切り勝ちの展開かと思いきや、エネルギーが後続勢より少ない状況に。

途中で2番手に下がりエネルギー温存をしつつ、終盤に巻き返し、優勝を狙う戦略を取るも、2回目の「アタックモード」を後続とのギャップが広がるまで使わなかったマセラティのマキシミリアン・ギュンターが抜かさせずに優勝。日産のローランドは惜しくも2位、予選で苦戦し、20番グリッドからスタートしたフェネストラズは11位という結果だった。

日産は初のホームレースで2位表彰台を獲得

日産は2位だったが、レースは見どころが盛り沢山。狭いコースで果敢に順位を上げようとするドライバー達の駆け引きや、「アタックモード」のタイミング。最終ラップのローランドとギュンターのサイドバイサイドなど、常に目が離せないレースだった。

2025年にも日本開催を目指しているようで、これからもフォーミュラEの動向に注目だ。

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