![ジャパンカップ2022](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2024/04/IMG_E4202.jpg?v=1712298277)
先週の大阪杯で始まりを告げた春のG1シーズン。世代レベルが低いと言われていた4歳のベラジオオペラが勝利し、絶対王者のいない芝古馬路線は群雄割拠でますます楽しみに。そして日曜日は3歳牝馬の今後を占うG1『桜花賞』。仕事そっちのけで過去の勝利馬を調べているとそこには、あるクルマの名前が入った馬の名前が。ほかにもクルマの名前の付くG1勝利馬がたくさんいたので、クルマと一緒にご紹介! さらに(オマケとして)、月刊自家用車編集部きっての競馬マニア・Tが、2024年の桜花賞を大胆予想する!
●文:月刊自家用車編集部(T)
本記事では、過去に数あるクルマに関連したG1優勝馬の数頭を紹介しています。これら以外にもクルマに関連する馬がいましたら、お問い合わせフォームにてご連絡ください。
レガシーワールド
スバル レガシィ
画像は初代レガシィ ツーリングワゴン
レガシーは、1989年にスバルが前身となるレオーネからエンジンとプラットフォームを刷新し発売したモデル。特にステーションワゴンモデルが国内外で人気を集めた。
1991年8月に函館でデビュー。気性難の影響でなかなか勝利することはできなかったが、去勢後に本格化。菊花賞トライアルのセントライト記念ではライスシャワーを破り、その年の有馬記念ではトウカイテイオーの2着という成績を残した。翌年のAJCCでは1番人気に推されるも惜敗。その後、骨折のため京都大賞典を復帰戦とし、2着。ようやく迎えたジャパンカップでは河内洋を背に、逃げるメジロパーマーの2番手につけ直線で抜け出し勝利した。このジャパンカップがレガシーワールドの生涯最後の勝利となった。
主な勝ち鞍
ジャパンカップ(G1)
セントライト記念(G2)
サクラローレル
日産 ローレル
画像は初代ローレル
ローレルは1968年に「ハイオーナーカー」として登場。4ドアセダン、2ドアハードトップが設定され2003年まで生産された。
1994年1月に中山でデビュー。体質が弱く4歳からのスタートとなった。新馬戦では足元に不安がありながらも1番人気に推されたが9着。初勝利は不安な足元を考慮し転向した3戦目のダート戦で挙げている。この頃からは、足元も安定してきたため間隔を詰めて出走することができ、ダービートライアルの青葉賞では3着で入選したが、右後肢の球節炎が発症してしまいダービーの出走は叶わなかった。翌年は、金杯で重賞初勝利を達成。目黒記念2着、骨折明けの1996年の中山記念1着と本格化し、天皇賞春では1.7倍と圧倒的人気のナリタブライアンを破りG1初勝利を達成。その年の有馬記念も勝利しJRA年度代表馬に選出されている。
主な勝ち鞍
有馬記念(G1)
天皇賞春(G1)
キョウエイマーチ
日産 マーチ
画像は初代マーチ
マーチは1982年に「経済的で使いやすく、しかもしゃれたセンスと高品質感をあわせもった新時代のニューベ-シックカー」をコンセプトに発売。初代発売当初は若者から人気を博した。
1996年11月に阪神ダート1200m戦でデビュー。新馬戦を圧勝し、続く芝1600mの千両賞は3着。年明けの寒梅賞、エルフィンSを連勝し、桜花賞トライアルの報知杯4歳牝馬特別で初重賞勝利を収めた。迎えた桜花賞では1番人気に推され、18番という大外枠ながらも直線でG1馬メジロドーベルに4馬身差をつけ快勝した。その後は、G1を勝利することはできなかったが、ローズS、阪急杯などの重賞に勝利している。
主な勝ち鞍
桜花賞(G1)
関西TVローズS(G2)
サニーブライアン
日産 サニー
画像は初代ダットサン・サニー
1966年に初代はダットサン・サニーとして登場。ボディータイプが多いのが特徴で、2ドア/4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアライトバン、2ドアライトトラックが設定された。
1996年10月に東京でデビュー。新馬戦で逃げ切り勝ちを収めると500万円以下の百日草特別に出走し、5着。続く府中3歳ステークスは7着と、翌年のジュニアCまでは2勝目を挙げることができなかった。ジュニアCの2か月後に行われた皐月賞トライアル報知杯弥生賞では、3着に入選し皐月賞の優先出走権を得た。皐月賞では大外18番枠11番人気となったが、人気馬が差し・追い込み脚質だったこともあり、展開が向き、逃げ切り勝利したが「フロック(まぐれ)」という評価が大半であった。その後は、ダービーに直行。皐月賞を勝っていたにもかかわらず6番人気と、微妙な評価であったがスローの単騎逃げの展開となり、ダービーも勝利。レース後のインタビューにて主戦騎手の大西直宏は「1番人気はいらないから1着だけ欲しい」という言葉を残した。なお、サニーブライアンはこのダービーで引退し、通算勝利の4勝中2勝がG1という成績を残している。
主な勝ち鞍
皐月賞(G1)
日本ダービー(G1)
タイキシャトル
ホンダ シャトル
シャトルは2015年にフィット シャトルの後継として登場。趣味やレジャーを楽しむユーザー層がターゲットで、運転しやすい5ナンバーサイズのステーションワゴンとして2022年まで生産された。
1997年4月に東京でデビュー。ゲート試験に2度落ちてしまい、4歳からのデビューとなった。足元に不安があったため、初戦はダート1600m未勝利戦。2着に4馬身差をつけて初勝利を飾った。続く500万下条件戦もダートで出走すると快勝。足元も安定してきたため芝の菖蒲Sに出走し勝利。デビューから3か月で3勝を挙げた。翌月の菩提樹Sではクビ差でテンザンストームに敗れるも、ユニコーンS、スワンSとダート、芝の両方の重賞を勝利している。G1初勝利となったその年のマイルチャンピオンシップは2番人気3.8倍で出走。キョウエイマーチやサイレンススズカなどの強豪相手に、あっさりと直線で突き抜け、初G1制覇となった。G1初制覇から1か月後にスプリンターズSも勝利。デビューからわずか8か月でG1 2勝という成績を残した。翌年は5月の京王杯スプリングCを勝利すると、安田記念、フランスのジャック・ル・マロワ、マイルチャンピオンシップを3連勝。G1 勝利数を5勝とした。引退レースとなった12月のスプリンターズSは単勝1.1倍という圧倒的人気で出走するも、タイム差なしの3着に敗れた。この敗因について藤沢調教師は「調整の段階から馬が走るのを嫌がっていた」と振り返っている。
主な勝ち鞍
マイルチャンピオンシップ(G1)
安田記念(G1)
ジャック・ル・マロワ(G1)
スプリンターズS(G1)
アストンマーチャン
アストンマーチン
画像はDB5
アストンマーチンは、イギリスを代表する高級スポーツカーメーカー。代表車種にはボンドカーとして使用されたDB5などがある。
2006年7月に小倉でデビュー。新馬戦は出遅れてしまい2着だったが、次走の未勝利戦を1番人気で勝利すると、小倉2歳S、KBSファンタジーSを連勝。その年の阪神ジュベナイルFは1番人気1.6倍に支持されるも後のダービー馬ウオッカにクビ差で敗れ2着だった。次走のフィリーズレビューでは単勝1.1倍に応え、快勝。本番の桜花賞では2番人気に推されたが、1着のダイワスカーレットに1秒以上離され7着。その後はオークスには出走せずに、短距離へと路線変更した。桜花賞から5か月後のTV西日本北九州記念では、6着と敗れたが、次走のスプリンターズSにてG1初勝利を飾った。
主な勝ち鞍
スプリンターズS(G1)
フィリーズレビュー(G2)
ジャガーメイル
ジャガー
画像はXJ50
ジャガーはイギリスの高級車メーカー。イギリス王室御用達の自動車メーカーで、代表車種にはXJ50などがある。
2007年9月の中山でデビュー。デビュー戦の未勝利戦で6番人気ながらも勝利し、3歳時は4戦2勝という成績だった。翌年5月の1000万下条件戦を勝利すると、1600万下条件特別戦も2連勝。重賞初出走となるアルゼンチン共和国杯では2着に入選し、着実に力をつけていった。また、その年の香港ヴァーズにも遠征し3着となっている。G1初勝利は2010年の天皇賞春。クレイグ・ウィリアムズが騎乗し、直線で抜け出したマイネルキッツを差し切り勝利した。この勝利は、外国人騎手初の天皇賞勝利となった。
主な勝ち鞍
天皇賞春(G1)
オクトーバーS(1600万下)
サトノクラウン
トヨタ クラウン
画像は初代トヨペット・クラウン
クラウンは1955年に日本初の純国産車として登場した。トヨタのみならず日本を代表するクルマとして現在も生産され、高級車として認知されている。
2014年10月に東京でデビュー。新馬戦で初勝利を挙げると、続く東京スポーツ杯2歳S、弥生賞と重賞を連勝。クラシックに向けてサトノクラウンには注目が集まったが、1番人気で迎えた皐月賞は6着、3番人気だったダービーは3着とクラシックで勝つことはできなかった。また、その年の天皇賞秋にも出走したが17着と大敗している。翌年の始動戦となった京都記念は6番人気での出走となったが、2着に3馬身差つけて勝利。その後は、香港のQE2世C、宝塚記念、天皇賞秋に出走するも、掲示板に乗ることもなく敗れた。G1を勝利するべく、サトノクラウンは再び香港に遠征。香港ヴァーズに4番人気で出走すると、直線で抜け出した1番人気のハイランドリールを差し切り、初G1勝利を達成した。G1 2勝目となった2017年の宝塚記念では、キタサンブラックが単勝1.4倍と人気を集める中、サトノクラウンは3番人気で出走。先行勢が苦戦する中、後方に位置を取ると、直線でゴールドアクターとの叩き合いを制し、勝利した。
主な勝ち鞍
宝塚記念(G1)
香港ヴァーズ(G1)
ステルヴィオ
アルファロメオ ステルヴィオ
ステルヴィオはクロスオーバーSUVとして発売されたモデル。日本市場には2018年に導入され、2024年にも改良モデルが発売されている。
2017年6月に東京でデビュー。新馬戦を2番人気で勝利すると、続くコスモス賞でも勝利を挙げた。サウジアラビアRC 2着、朝日フューチュリティSは2着と惜敗が続いたが、翌年のスプリングSでは、1番人気に応え重賞初勝利を達成。2番人気で出走した皐月賞は4着、6番人気の日本ダービーは8着とクラシックでは好成績を残せなかった。4か月の休養後、秋始動戦の毎日王冠に出走しアエロリットの2着となる。次走はマイルチャンピオンシップに出走。ルメールからビュイックに乗り替わり、普段よりも比較的前目の位置でのレースとなった。直線で前年覇者のペルシアンナイトとの競り合いを制し、初G1勝利を達成した。
主な勝ち鞍
マイルチャンピオンシップ(G1)
フジTVスプリングスS(G2)
この記事は、過去に数あるクルマに関連したG1優勝馬の数頭を紹介しています。これら以外にもクルマに関連する馬がいましたら、お問い合わせフォームにてご連絡ください。
〈特別付録〉ところで、競馬好き編集部員Tによる桜花賞ガチ予想!
日曜日は桜花賞ということで、競馬好き編集部員Tのガチ予想を公開!(今年は未だに1的中のみ!)
◎ ステレンボッシュ
阪神JFではアスコリピチェーノにクビ差で負けたが、直線の位置取りの差。調教も前走より動いており、モレイラが騎乗するということもプラス。
〇 ライトバック
前走のドルフィンSは、比較的前目の位置から上がり33.9を繰り出しスウィープフィートに勝利。今回も坂井瑠星が継続騎乗し、恐らく先行策をとってくるだろう。有力馬は差し、追い込み脚質が多いので展開が向けば。
▲ アスコリピチェーノ
想定1番人気の今回は、阪神JFと違いマークが激しく、好ポジションを取るのは難しいと予想。ただ、持ち前の能力は高いので3番手評価。
△ コラソンビート
京王杯2歳Sをレコード勝ちしており能力は確か。ただ、決め手に欠けるので前残りの馬場なら。
△ チェルヴィニア
前走のアルテミスSは3番手から上がり33.3を繰り出し、2着を2馬身近く突き放し勝利。今回は大外18番で評価を落としたが、枠順発表までは筆者の本命だった。
☆ イフェイオン
前走はフェアリーステークスを外枠から勝利。差しも先行もできるので、不気味な存在。ちなみに2冠牝馬スターズオンアースはフェアリーステークス2着で桜花賞を勝っている。
※馬券は自己責任で!
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