KINTOは「KINTO FACTORY」にて、ユーザーがすでに乗っているクルマの走行安定性を向上させるトヨタ初のアップグレードアイテムとして、「士別(しべつ)フィン)」を発売した。本アイテムは、まず2015年発売のプリウスを対象として販売を開始し、順次車種を拡大させていくとしている。
●まとめ:月刊自家用車編集部
北海道・士別試験場を舞台に開発された「士別フィン」
「士別フィン」は、トヨタが、10年以上前の着想を出発点に、北海道の士別試験場にある広大なテストコースを舞台に5年にわたる研究を重ねた末に開発に至ったシート状のフィン(縦40mm、横80mm、厚さ3mm(台座部分を含めると4mm)ほど)で、車両の底面へこれを16枚貼り付けることにより、走行安定性のアップグレードを実現する。
走行中の車両には通常、「1Hz(=1秒に1回の周期)以下」という人間の知覚では捉えるのが難しいとされる緩慢な揺れが左右に発生し、妨げとなっており、「士別フィン」はこれを10分の1ほどに抑え、直進やカーブ、横風が吹く際など、あらゆるドライブシーンでの安定感をもたらす。上記のような緩慢な揺れに特化して最小限に抑制し、走行安定性を向上させるアップグレードアイテムはトヨタとして初めてとなる。
今回、この「士別フィン」を、まずは、2015年に発売の旧型プリウスを対象に販売を開始。価格は2万4750円(税込み・作業工賃を含む)とし、購入・サブスクリプションといった車両のご利用方法、新車・中古車を問わず、購入可能となっている。
アイテム名 | 士別フィン |
対象車種/グレード | 2015年12月発売の旧型プリウス Eグレードなどの一部仕様は対象外のため、詳しくは、KINTO FACTORYのWEBサイトの専用フォームに車台番号をご入力のうえご確認ください |
価格(税込み・作業工賃を含む) | 2万4750円 |
施工受付店舗の所在エリア | 東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、岐阜県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、長崎県 (詳細はこちら、今後エリアを拡大予定) |
手順 | ①KINTO FACTORYのWEBサイトにて申込み ②ご希望の販売店より電話もしくはメールにて入庫日の調整について連絡 ③既定の日時に該当の店舗へ車両を持ち込み ④施工 |
「KINTO FACTORY」では、「士別フィン」の今後の展開を加速させていくため、モニターとしてプリウスオーナーを募集している。対面でのインタビューなどを条件に、24年6月26日から7月10日の期間に応募したオーナーの中から、抽選で10名の方々に「士別フィン」を無料で施工するとしている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トヨタ)
走行シーンに合わせて角度が調整できる「可変ウイング」など6点のパーツで空力と操案を追求! プロトタイプとして登場した「GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)」。スーパー耐久シリーズをはじめとする[…]
車体後方に赤ヘッドの開発中直列4気筒2Lターボエンジンをマウント。もちろんモリゾウ氏もドライブして鍛え上げて“ドライバーファーストのクルマづくり”を実践 2025年のスーパー耐久シリーズ、おそらくST[…]
昨年のオートサロンで世界初公開した新開発 8 速 オートマチック 「GR-DAT」搭載の進化型「GRヤリス」を投入し、人とクルマを鍛える! 新開発 8 速 AT の「GR-DAT」搭載の「GRヤリス」[…]
旧車ファン絶賛のサービス! 70/80スープラ/AE86/ランクル40も対象モデルに 「GRヘリテージパーツプロジェクト」は、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というオーナーの思いに応えるべく、す[…]
サーキット活動で得た知見が注がれるリアルチューニングパーツ 今回発表されたGRパーツは、GRヤリス用とGR86用のパーツ。GRヤリス用は「GR機械式LSD(AT用)と「GRエンデュランスバンパーボルト[…]
人気記事ランキング(全体)
車種を選ばず取り付け可能。車内の雰囲気をアップグレード いつも見慣れたマイカーの車内、落ち着く一方で「ちょっと味気ないな…」と感じたことはないだろうか? かく言う筆者も、ちょっと変化が欲しいな、と思っ[…]
限られたスペースを有効活用することで、4名の就寝にも無理なく対応 広々ベットが上下に出現。旅もこなせる万能タイプ 東和モータース販売の限定モデルのインディ108は、ダイハツ ハイゼットトラックをベース[…]
熱い期待を受けて登場したスバル360の後継モデル 1969年8月にデビューした「R-2」のキャッチコピーは「ハードミニ」。やわらかい丸みを帯びたデザインは当時の軽自動車市場の中にあっても個性を感じさせ[…]
メルセデスの伝統モデル「SL」が新機軸を投入してデビュー 流麗なスタイリングと開放感あふれるオープントップボディをもつメルセデスベンツのSLクラスは、その誕生の経緯を遡ると、1952年にサーキットデビ[…]
ミッドシップスーパーカーに生まれ変わったC8コルベット モータースポーツ発祥の地・ヨーロッパは、レーシングカー(競技専用車)やスポーツカー(公道走行がメインの高性能車)を含むスーパーカーの本拠地であり[…]
最新の投稿記事(全体)
最新の電動技術とスマート技術を注入したミッドサイズセダン 「MAZDA6e」は、昨年4月の北京国際モーターショーで発表されたミッドサイズセダンの電動車「MAZDA EZ-6(マツダ・イージーシックス)[…]
淡いブルーグリーンが採用された、100台限定の特別なモデル 今回導入される「ジープ アベンジャー アルティチュード レイク」は、淡いブルーグリーンの特別色Lakeとブラックルーフを組み合わせた2トーン[…]
モデル名は、力強さと俊足イメージを兼ね備えた「インドの鹿」が由来 1958年に登場するやいなや空前のヒットモデルとして国民車のポジションに上り詰めたスバル360には、ほぼ平行して開発が進められた極めて[…]
スーパーGTでも使われたVELENOランプユニット ないなら作る。それも最新技術で! スーパーGT GT300クラスの52号車・Green Brave GR Supra GTのLEDヘッドライトユニッ[…]
雪上のモータースポーツでも真価を発揮のスタッドレスタイヤ 「シバタイヤといえばドリフト」と誰もが答えるであろうくらい、ドリフトと切っても切れない縁があるシバタイヤ。とくにドリフト走行技術を競うD1グラ[…]
- 1
- 2