
●文:月刊自家用車編集部
まさに大人の秘密基地。無骨なエクステリアデザインが魅力の「BR75-B」
トヨタのハイラックスをベースに、ダイレクトカーズ(神奈川県厚木市)が2023年に発表し2023グッドデザイン賞を受賞した異色のキャンピングカー、それが「BR75」だ。
BR75は、発表と同時に大きな注目を集めたキャンピングカーだが、ダイレクトカーズは新たに「BR75-B」をラインアップに加えた。
BR75シリーズのコンセプトは、“大人の秘密基地”。新モデル・BR75-Bもそのコンセプトに完全にマッチする、冒険心をくすぐられるようなキャンピングカーとなっている。
ダイレクトカーズは、BR75を「SUVアドベンチャーキャンパー」と称している。ハイラックスの持つ機動力/悪路走破性を活かすことで、これまでの一般的なキャンピングカーでは行くことができなかった場所へも旅することができる。
無骨なエクステリアとは対照的に、インテリアは旅先でも快適に過ごせるよう落ち着いた雰囲気に仕立てられていて、キャブコンタイプらしい充実の装備が並ぶ。
本格的なSUVとキャンピングカーを融合させた、新たなスタイルを体験できるキャンパーと言えるのかもしれない。
標準装備のポップアップルーフとリアエントランスで、室内スペースを有効活用
BR75-Bは、ハイラックスのセカンドシートをそのまま活用しており、乗車定員は5名。外に出なくてもセカンドシートからリビングスペースに移動することができるため、旅先で天気が悪い時等に助かりそうだ。
前モデルと同じように、BR75-Bもポップアップルーフが標準装備となっている。ルーフを上げれば、室内は大人が立って歩くことができるほどの広さがある。
対面モードでは、大型ダイネットテーブルを囲んで食事を楽しむことができ、両側にアクリル2重窓があることで、日中は光がよく入る明るいリビングスペースとなる。
上部両サイドには吊り下げ棚を設置。収納スペースもしっかり用意されている。
就寝スペースは、テーブルを取り外してシートの背もたれを移動すれば、下段ベッドが完成。バンク部分には、セミダルサイズの上段ベッドスペースがある。上下段ベッドで、就寝定員も5名となっている。
なお、エントランスはサイドからリアに変更となり、リアに用意されていたマルチルームはBR75-Bではなくなっている。そのぶん、45Lの冷蔵庫や電子レンジを置くことができるキャビネットが追加された。
オプションを追加すればさらに快適。さらなるアウトドア仕様に
標準装備でも十分にSUVアドベンチャーキャンパーと呼べるBR75-Bだが、さらに旅を快適にし、アウトドア仕様を高めるオプションが多数用意されている。
先に掲載したフロントグリルの画像は、オプションのタンドラフェイスキット/シュノーケルを搭載したもの。他にも夏時期の車旅で欠かせないクーラーや、冬時期のあるとうれしいFFヒーターもオプションで追加することが可能だ。
オプションでは、アウトドアシンクを追加することもできる。標準装備の外部出力コンセントはBR75-Bでも変わらずに用意されているため、自分のスタイルに合ったオプションを追加することで、徹底的に外で過ごす時間を堪能することができそうだ。
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