
クルマの運転中に喉の渇きを感じ、ドリンクホルダーに置いた飲み物に手を伸ばしたことがある人は多いのではないでしょうか。特に夏場は暑さとエアコンによる乾燥で、のどの渇きを強く感じることがあります。一見何気ない日常的な光景のように思えるかもしれませんが、そもそもこの行為は法律的に問題ないのでしょうか。
●文:月刊自家用車編集部(ピーコックブルー)
運転しながら飲み物を飲む行為ってNG?
スマホが原因の事故などが問題視されている昨今ですが、ながら運転の定義については、道路交通法71条5の5によって以下のように定められています。
「自動車や原動機付自転車を運転中は、停車時を除き、手で持つ必要のある携帯電話などの無線通話装置を使用してはいけない。ただし、緊急時の救護や公共安全維持のための通話は例外。また、車内のカーナビなどの画像表示装置に表示された画像を注視することも禁止」
つまり、ながら運転を禁止する法律には、飲食に関する内容は含まれていません。
とはいえ、運転中に飲み物を飲むという行為は、単なる片手運転以上に注意力を分散させるおそれがあり、事故のリスクを高める要因となるのは明らかです。
道路交通法第70条では、「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」と定められており、運転中に片手で飲み物を持ち、もう一方の手でハンドルを操作する状況はクルマの運転に支障をきたす可能性があるため、場合によっては違反となることがあります。
運転中の水分補給自体は何らかの違反になる可能性は低いが、片手運転になるということを念頭に置きたい。
ただし、片手運転そのものを明確に禁止する法律はなく、安全に運転できる状況であれば、飲み物を飲んでも即座に違反となる可能性は低いと言われています。
飲酒運転が厳しく取り締まられているのはご存知だと思いますが、アルコールを含まない飲み物であっても、運転に集中できない状況を作り出すという点では同様のリスクがあります。
急ブレーキや急ハンドル操作が必要な場合、飲み物を持っていることで判断が遅れる可能性もあります。
運転中は、わずかな対応の遅れが重大な事故につながることもあるため、出発前に水分補給をするなどし、なるべく運転中の飲食は避けましょう。
運転前や休憩中に水分補給をするなど、しっかり準備を整えてから運転をしましょう。
まだまだ暑い今の時期は、安全運転を意識しつつ、体調の変化に気をつけながらドライブを楽しむのがポイント。健康と安全を両立させ、充実したカーライフを送りたいものです。
純正ホルダーに設置できる邪魔にならないツインカップホルダー
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(暑さ対策)
大切なものは車内に残さないで! トヨタが実施した、車内での熱中症対策についての意識調査では、約98%の方が十分に車内での熱中症対策を行えていない事が判明した。 「自動車内でエアコンを切っても熱中症にな[…]
運転中のあの暑さを軽減 本製品は、シートに座った時の暑さや、背中の蒸れを解消してくれるアイテム。 USB給電で使い勝手も良く。車内の雰囲気を損なわないスタイリッシュな見た目も好印象。また、ファンが剥き[…]
運転中の背中が涼しい 買い物や用件を済ませて車に戻りシートに座ると、背中が汗で蒸れてしまう。誰しもこんな経験したことがあるのではないだろうか。 このヘッドレストに装着する後方送風機なら、首元から背中に[…]
ケーブルレスで使いやすい ケーブル不要「4連ファン爽快クッション」は、座面の中を風が通り抜けて、お尻が涼しく感じられる充電式USBシートクッション。 座面の奥部分にファンを4つ搭載しており、座面の中を[…]
人気記事ランキング(全体)
奥まで届く薄型設計で内窓掃除が快適に 近年の車はフロントガラスの傾斜が鋭角になり、従来の内窓ワイパーでは掃除しづらいケースが増えている。特にプリウスなど一部車種ではダッシュボード付近に大きなモニターや[…]
ポップアップルーフがもたらす圧倒的な開放感 まず注目したいのは、ポップアップルーフによって実現した最大2000mmという室内高。この高さがあることで、室内で立ったまま着替えたり、作業したりすることがで[…]
気になっていた折りたたみ式サンシェードを購入 近年の日本の夏の暑さは尋常ではない。今年も6月から猛暑日があったり、この先が思いやられる暑さが続いている…。 この高気温のせいで、駐車中の車内の温度はかな[…]
引っ張るだけでOK、瞬時にセット完了 ロール式サンシェードの最大の魅力は、その操作の簡単さにある。取り付けは非常にシンプルで、工具も必要なくサンバイザーに専用パーツを固定するだけ。その状態でロール部分[…]
2代目ローレルは、ケンメリスカイライン(4代目)とシャシーを共有する兄弟車だった 2代目のローレルは1972年の4月に発売されました。この頃のローレルの日産内の立ち位置は“高級GT”といった感じで、ス[…]
最新の投稿記事(全体)
夏の猛暑も怖くない、ロール式サンシェードが作る快適空間 夏のドライブで誰もが感じる悩みは、車内の暑さだ。炎天下に駐車すれば、シートやダッシュボード、ハンドルが触れないほど熱くなる。さらに紫外線による内[…]
暗所の映像も鮮明に記録。2つのカメラにSTARVIS技術搭載センサーを採用 ドライブレコーダーのトップブランド、コムテックが新たにリリースした新機種、ZDR-850Rは、前後2つのカメラで全方位を記録[…]
座るだけでクールダウン 夏のドライブが快適になる最新カーシート 夏の車内は、ただでさえ暑い。長時間の運転や渋滞に巻き込まれたとき、背中やお尻の蒸れが不快感を倍増させる。そんな夏の悩みを一気に解消するの[…]
大阪の商人らしい、「商いのうまさ」で誕生したコンパーノ コンパーノは、ダイハツが戦前から築き上げてきた商用車メーカーとしての地位から、乗用車市場へと本格的に参入する転機となった記念すべきシリーズモデル[…]
タウンエースベースが生む、扱いやすさと拡張性 「Plaything Ace SP」のベース車両は、トヨタ・タウンエース。取り回しの良さと荷室の広さを両立したミドルサイズバンで、日常使いでも不便を感じに[…]
- 1
- 2