
独アウディAGは、最新世代(第三世代)となる次期「Q5 SUV」の概要を発表した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
最新プラットフォーム「PPC」 SUVモデルとして初めて採用
アウディのアッパーミドルSUV「Q5」は、2008年の発売以来、これまで15年以上にわたりヨーロッパのミッドサイズセグメントで活躍しているSUV。
ドイツ本国で発表された新型「Q5 SUV」は、アウディ最新のプレミアムプラットフォームコンバッション (PPC) をSUVモデルとして初採用されたほか、効率的な部分電動化内燃エンジンを搭載するなど、最新世代にふさわしい内容が与えられている。
パワートレーンは、効率性と動力性能に秀でる縦置きエンジンを採用。
ヨーロッパでは3つのエンジンバージョンが市場投入され、そのすべてのバリエーションがMHEV plusテクノロジーを搭載。短時間で最大18 kW(24 PS)の追加パワーを発揮する。トランスミッションは7速のSトロニックデュアルクラッチトランスミッションが組み合わされる。
パワートレーンは、アウディ最新のMHEV plusテクノロジーを採用
エントリーエンジンの2.0TFSIは、150kW(204PS)、340Nmの最大トルクを発揮。前輪駆動のほか、クワトロ四輪駆動も選択することが可能。
ディーゼルエンジンの2.0TDIは、150kW(204 PS)、400Nmのトルクを発揮。駆動方式はクワトロ四輪駆動のみ。
最上級のSQ5 SUVに搭載される3.0リットルV6TFSIは、270kW(367 PS)、最大トルクは550Nmを発揮。
いずれも導入されるすべてのモデルにMHEV plusテクノロジーが組み合わされるという。
このMHEV plusシステムは、48Vの電気システムを採用した新しいもので、電動のパワートレインジェネレーター(PTG)は、最大230Nmの追加駆動トルクと最大18kW(24hp)のパワーを生成。これにより、限られた範囲になるが、バッテリーEVのような純粋な電動による運転や駐車を可能としている。回生時には最大25 kWのエネルギーをバッテリーに回生する。
なお、新型Audi Q5のモデルライフサイクルの後半には、大容量バッテリーと外部充電オプションを備えたプラグインハイブリッドもラインアップする予定だ。
ほかにも新型は俊敏なハンドリングと快適性が高まるほか、ドライバーアシスタンスシステムも最新世代にジャンプアップ。
インテリアも新しいエレクトロニクスアーキテクチャに基づく完全にネットワーク化されたデジタルインテリアに進化を遂げる。Android Automotive OSをオペレーティングシステムとして採用したインフォテインメントシステムや、16個のスピーカーと685Wのパワーアンプで構成されるBang & Olufsenプレミアムサウンドシステムなどが装着される。
生産は、メキシコのサン ホセ チアパ工場が担当。2024年9月からドイツで注文可能になるスケジュールで、世界展開がスタート。ユーザーへの納車は2025年第1四半期を予定している。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(アウディ)
ドイツ・インゴルシュタットの本社工場で生産される初の電気自動車 アウディQ6 e-tronシリーズは、ポルシェとの共同開発から生まれた次世代電動SUV。卓越した走行性能に加え、最長672km(SQ6 […]
内燃機車用プラットフォームPPCを初採用した新世代アウディのキーモデル 現在アウディは、同社が掲げる電動化戦略に沿ってモデルレンジの再構築を行っているが、今回導入される新型A5シリーズは、従来のA4を[…]
インターフェイスの刷新で、商品力を大幅に強化 今回実施されるアップデートでは、全モデルに新しいインフォテインメントシステム「MIB3」を搭載。 このシステムは、アウディ独自のインフォテインメントシステ[…]
パワフルなクリーンディーゼルモデル「40 TDI quattro」を新設定 今回実施されるアップデートでは、新たに「40 TDI quattro」を新設定。搭載されるクリーンディーゼル2.0 TDIエ[…]
フロントマスクを中心にデザインディテールを大幅にアップデート 今回導入されるQ8/SQ8では、現行モデルとして初となる大幅アップデートを実施。2DのAudi ringsをはじめとする新しいCIを採用さ[…]
最新の関連記事(SUV)
バッテリーEVにも、スバルらしいアクティブイメージをプラス 発表された新型「トレイルシーカー」は、スバルのグローバルバッテリーEVとしては2番目に登場するe-SUVモデル。スバルとトヨタが、互いに強み[…]
最新技術の積極投入で、最先端のミドルSUVに進化 6代目となる新型フォレスターは、スバルの現行モデルが採用している最新技術と装備、デザインエッセンスを取り入れることでさらなる進化を実現。フルインナーフ[…]
BYDシリーズ第4弾となる新型クロスオーバーSUV 「BYD SEALION 7」は、高い評価を得ているEVセダン「BYD SEAL(ビーワイディー シール)」を基盤として設計されたSUV。 国内仕様[…]
荷台をまるごと交換するFTポーターエンデューロ 三菱のトライトンは、国内市場では珍しいピックアップトラックタイプの車両だ。また、SUVのように悪路走破性の高いため、アングラー(釣り人)からの注目度や人[…]
約30万円のパワーサイドステップを装着しても、価格アップは10万円に抑えた 今回導入される「ラングラー アンリミテッド サハラ パワーサイドステップ」は、「アンリミテッド サハラ」をベースモデルに、新[…]
人気記事ランキング(全体)
シートサイドのスペースを有効活用できるUSB付きポケット 車のシートサイドや、シートとコンソールにある隙間などはデッドスペースになっていることが多い。小銭などの小物を落としてしまうことも多く、一度落と[…]
ベース車両はスズキ エブリイワゴン 今回紹介する軽キャンパーのベースとなったのは、スズキの「エブリイワゴン」。コンパクトさと高い実用性で、キャンパーから注目を集めている車両だ。イベントで展示されていた[…]
ただものじゃない、激シブかっこいいプロボックス プロボックスは街でよく見かけるポピュラーな、トヨタの商用車のひとつ。そんな地味な、いかにもビジネス用途一点張りのプロボックスがSUV風の外観と、おしゃれ[…]
余裕のある室内空間を効率良く活用 ホンダのステップワゴンは、最大で8名が乗車可能な人気のミニバンで、現行モデルは初代から数えて6代目となっている。スタイリッシュなエクステリアデザインと、実用性の高さか[…]
世界で1台の車がつくれるStyle_iDの豊富なメニューでカスタマイズ ジャパンキャンピングカーショー2025のホワイトハウスのブースで展示されていた1台が、フリードクロスター HV メトロキャンパー[…]
最新の投稿記事(全体)
純正マットの上に敷くだけで、プラスα効果を実感 クルマのフロアマットって、車内の泥汚れなどを防いでくれる必需品だけど、汚れ防止だけじゃない進化したフロアマットがあるのをご存知? 実はこれ、エーモンから[…]
「アルピーヌ A110 R 70」:世界770台限定の「R」バージョン最終仕様 今年でブランド創立70周年となるアルピーヌ。今回実施されるラインナップ変更では、ブランド設立を記念した「アルピーヌ A1[…]
バッテリーEVにも、スバルらしいアクティブイメージをプラス 発表された新型「トレイルシーカー」は、スバルのグローバルバッテリーEVとしては2番目に登場するe-SUVモデル。スバルとトヨタが、互いに強み[…]
新商品を発売前に公開して消費者の興味を引きつける、効果的なマーケティングであるのは間違いない そもそもティザーとは、英語のTeaserで「焦(じ)らす」という意味がある。ここでいうティザー・キャンペー[…]
軽トラックTN360のボディを取り去ったフルオープンマルチパーパスカーだった ホンダZの誕生と時を同じくして鮮烈なデビューを飾ったのが、個性の塊とも言えるバモスホンダである。ベースとなっているのは、主[…]
- 1
- 2