
この冬、新車購入を考えているならば、勝負は年明けの1月がベスト。1月最初に実施される「初売り」セールは、良い条件が出る可能性が高く、積極的にディーラーを訪れるべきなのだ。ここでは2025初売りで人気を集めているトヨタ プリウスをピックアップ。最新の目標値引き額や攻略術をお伝えしよう。
●文:月刊自家用車編集部
プリウスの人気復活を狙った現行モデル、今でも月平均の登録台数は8000台前後をキープ
2023年に登場した5代目プリウスは、歴代モデル同様の優れた燃費性能に加えて、流麗なスタイリングと動的質感を高めた走りの魅力を武器にすることで、人気復活を狙ったハイブリッドセダン。発売から2年を経過したいまでも、月平均の登録台数は8000台前後をキープするなど販売は好調だ。
納期はようやく安定してきたが、好調なセールス実績を背景に値引きは渋め
- 車両本体目標値引き額:21万円
- 納期の目安:4~6か月
- リセール予想:C+
値引き額は思った以上に低く、商談の序盤の見積もりでは値引き5万円を提示するケースが目立つ。ただ、販売店サイドもこの値引きで買ってもらおうとは思っておらず、商談を進めると車両本体価格値引きでも12~13万円は出してくる。もちろん、本気の商談としてはこれから。他社にこれといったライバルモデルは存在していないが、同じトヨタのプリウスには強く反応する傾向がある。
攻略法としては、経営資本の異なるトヨタ販売店を複数回って、プリウス同士を競合させる攻め方が極めて効果的。競わせる販売店は多ければ多いほど効果的。この初売り商戦では、車両本体と付属品の値引き合計で25万円前後は狙ってみたい。一時期長かった納期も最近は安定しており、早ければ4か月で手元に届くだろう。
プリウス独自のアイコンである「モノフォルムシルエット」を引き継ぎながら、第2世代TNGAプラットフォームによるさらなる低重心化により、よりスタイリッシュなプロポーションへ生まれ変わった。
「アイランドアーキテクチャー」コンセプトにより、圧迫感のない広々とした空間と運転に集中しやすいコックピットを両立。インストルメントパネルには、トヨタ初採用の「イルミネーション通知システム」を設定。アンビエントライトとして室内を彩るだけでなく、トヨタセーフティセンスと連動する新機能をデザインに取り入れている。
ラゲッジ床面を最大限下げることで、広々としたスペースを確保。直線的な開口で、大きなスーツケースなども出し入れしやすい設計としたラゲッジスペースは、容量410Lを実現。さらに6:4分割可倒式リヤシートを倒せば、長尺物も積載可能。
動力性能が高い2Lハイブリッド車が鉄板の選択
1.8L車と2L車の価格差は45万円相当、それでも2L車を選ぶメリットがある
1.8Lハイブリッド車も選ぶことができるが、現行モデルで新たに追加された2Lハイブリッドの方が動力性能が秀でている。1.8L車と2L車の価格差はおおよそ45万円ほどと、それなりに差はあるが、現行プリウスは走りの良さも大きな魅力としている。手放す時のリセールにも大きな差が出るのは間違いないので、ここは出していい費用と考えたい。
ベーシック仕様のハイブリッドGでも実用装備は充実
ベストバイとしてオススメしたいのは、2Lハイブリッド車のエントリーグレードとなるハイブリッドG(320万円/FF)。運転席シートが上級ファブリック+マニュアル操作タイプで、ディスプレイオーディオのモニターも8インチサイズになるが、トヨタセーフティセンスなどのトヨタ自慢の実用機能はひと通り揃っている。先代よりも価格アップはしているのだが、注がれている内容からするとバーゲンプライスだ。
動力性能重視ならばプラグインハイブリッドG、バランスの良さが光る
セカンドベストとしては、2024年秋に追加されたプラグインハイブリッドG(390万円/FF)。強化されたパワートレーンの影響で、ハイブリッド車の上級グレードハイブリッドZ(370万円/FF)よりも20万円高くなるが、駆動モーター出力向上による動力性能の強化や、最大87kmの純電動走行&充電機能の追加による利便性向上を考えると、こちらの方が魅力的だ。
2.0Lハイブリッド/1.8Lハイブリッドともに最新「第5世代ハイブリッドシステム」を搭載。目玉の2.0Lハイブリッド車(Zグレード/Gグレード)は、低燃費(28.6km/L)を達成しつつ、システム最高出力は先代比で1.6倍となる144kW(196ps)を発揮。
現行モデルは、これまでの燃費優先から、モーターアシストの利点を活かしたドライバビリティの強化に力を入れたことも見逃せない。さらに強化された駆動モーターを搭載するプラグインハイブリッド車は、よりアクセル操作に機敏に反応する特性を手に入れたことで走りの魅力を際立たせている。
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