
台数限定で販売されたスポーツカー。実際に販売された数はわずか19台という、IMPUL Z LIMITED EDITION(ベース車両は日産 フェアレディZ)。その実写が、とあるイベントで展示されていたのだが…。なぜ、そこに置かれていたのかをブースの人に聞いてみると、意外な返答が。
●写真/文:月刊自家用車編集部
釣り具の大型展示会「釣りフェス2025」で見かけた超レア車
さる2025年1月17〜29日、パシフィコ横浜で釣り具の大型展示会が開催された。このイベントは、毎年行われており、最新の釣り具の展示や人気のアングラー(釣り人)によるトークショーなどで、会場は熱気に包まれる。
釣りフェス2025の会場。
出展メーカーの大半は釣り具メーカーなのだが、釣りに関連したキャンピングカーなど車両の展示も多数見受けられるのが最近の傾向と言えるだろう。そんな中、釣りとはあまり親和性のなさそうなスポーツカーが展示されていたので、ブースの人にその詳細をうかがった。
SDGマリンブースで展示されていたIMPUL Z LIMITED EDITION
展示されていたは、SDGマリンのブースで、同社は主に、バス釣り用のボート(バスボート)の販売やメンテナンスを手掛けている。ブースでは、大型のボートなどが展示されていたのだが、その横に、置かれていたのが、日産フェアレディZをベースに、IMPULが手掛けたコンプリートモデル「IMPUL Z LIMITED EDITION」だ。
日産のスポーツカー、フェアレディZをベースにした「IMPUL Z LIMITED EDITION」
ときには悪路を走行し、また荷物も大量に必要な釣りというアクティビティと、ゴリゴリのスポーツカーとの親和性はかなり低いと思えるのだが…。なぜ、ここに展示されているのか?
実は、SDG株式会社は、モータースポーツにも積極的に参加しており、二輪のレースチームのサポートなども行っている。そして、2024年12月には、スーパーGT500クラスに参戦するホシノレーシング(TEAM IMPUL)とのオフィシャルスポンサー契約の締結を発表した。
それに伴って、今回の釣りフェス2025のSDGマリンブースに、IMPUL Z LIMITED EDITIONが展示されていたのである。なお、この車両は19台限定で販売され、すべてに1〜19のシリアルナンバーが記載されている。
展示されていたIMPUL Z LIMITED EDITIONのシリアルナンバー。00/19となっている。
しかし、展示されていた車両のシリアルナンバーは00/19。つまり、市販されたモデルには存在しない、幻のモデルだ。一般販売されたのは19台だが、実際には20台制作され、そのうちの1台はイベント等での展示などに使用されているということになるのだろう。
釣り目当ての来場者にも大人気だったIMPUL Z LIMITED EDITION
車高の高いSUVや荷物が大量に積めるワンボックスカーに混じって、車高の低い迫力のあるスポーツカーはかなり目立っており、来場者も記念撮影おこなったり、車両をまじまじと眺めたりと、注目度はかなり高い様子だった。
IMPUL Z LIMITED EDITIONの概要
19台限定のカーボンエアロパーツを身に纏った「IMPULハイパフォーマンスパーツ」フルスペックのコンプリートカー。フロントアンダースポイラーのセンターにはリミテッドバージョンの証としてナンバーが表示されたロゴブレートが搭載される。
【装着パーツ一覧】
IMPUL Z LIMITED EDITIONの装着パーツ一覧表。同社WEBサイトでは、税込4,070,000円(取り付け工賃込)とアナウンスされている。
SDGのサポートを受けた、スーパーGT500クラスに参戦するホシノレーシング(TEAM IMPUL)の、今年の活躍に注目したい。
IMPUL Z LIMITED EDITIONの写真ギャラリー
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
一年中快適。冷暖房完備の“住める”軽キャンパー これまでの軽キャンパーに対する常識は、スペースや装備の制限を前提とした“妥協の産物”という印象が拭えなかった。しかしこの「TAIZA PRO」は、そんな[…]
サイドソファとスライドベッドがもたらす“ゆとりの居住空間” 「BASE CAMP Cross」のインテリアでまず印象的なのは、左側に設けられたL字型のサイドソファと、そのソファと組み合わせるように設計[…]
ベッド展開不要の快適な生活空間 全長5380mm、全幅1880mm、全高2380mmという大型バンコンでありながら、その中身は大人二人、あるいは二人+ペットでの旅にフォーカスされている。7名乗車・大人[…]
アウトドアに最適化された外観 まず目を引くのは、アウトドアギアのような無骨さと機能美を感じさせるエクステリアだ。純正の商用車然とした表情は完全に姿を消し、精悍なライトカスタムやリフトアップ、アンダーガ[…]
「未来の国からやって来た」挑戦的なキャッチフレーズも話題 初代の「A20/30系セリカ」は1970年に登場しました。ちょうどこの時期は、モータリゼーション先進国の欧米に追い付けという気概で貪欲に技術を[…]
最新の投稿記事(全体)
3年ぶりの総合優勝を目指し、3台体制で参戦 今年で30回目を迎えるAXCRは、例年の約2000kmから約2500kmへと総走行距離が延長され、競技期間も8日間に延びるなど、例年以上に過酷な設定で競われ[…]
鉄粉やドロ、油などの汚れが蓄積されがちなホイール 普段の洗車で、ある程度洗えていると思っていても、実は、汚れを見落としがちなのがホイールだ。最近は、複雑な形状のものも多く、なかなか細部まで洗浄しにくい[…]
アウトドアに最適化された外観 まず目を引くのは、アウトドアギアのような無骨さと機能美を感じさせるエクステリアだ。純正の商用車然とした表情は完全に姿を消し、精悍なライトカスタムやリフトアップ、アンダーガ[…]
「未来の国からやって来た」挑戦的なキャッチフレーズも話題 初代の「A20/30系セリカ」は1970年に登場しました。ちょうどこの時期は、モータリゼーション先進国の欧米に追い付けという気概で貪欲に技術を[…]
スノーピークが特別出展「キャンパーの食卓」も登場 スターキャンプは、1991年から続く三菱自動車が主催する名物オートキャンプイベント。これまで1万組以上の家族が参加し、自然の尊さを学びながら、家族や仲[…]