
夜間の運転では視界を確保することがとても大切。ハイビーム/ロービームを適切に使うことは自身の安全はもちろん、他のドライバーへの運転リスクにも直結します。しかし、いつハイビームを使用すべきかについて、タイミングに不安を感じているドライバーも多いのではないでしょうか。今回は、ハイビームの効果的な使用タイミングとロービームとの使い分けについてみていきます。
●文:Peacock Blue K.K.
ハイビームはいつ使用すればよい?
ハイビームはヘッドライトの一種で、正式名称を”走行用前照灯”といい、主に遠くの道路を広範囲に明るく照らすための設定です。道路交通法によって、夜間走行時のハイビーム使用が基本とされています。また自動車にはハイビームの他にロービームも備え付けられており、これは正式名称”すれ違い用前照灯”と言います。
それぞれの照射距離は法令によって規定されており、ロービームは前方40m、ハイビームは前方100mとなっています。では、ハイビームとロービームはどのように使い分ければよいのでしょうか。
まずハイビームは、遠くまで照らすことができるため視界が限られる暗い道路などでも使用が推奨されます。とくに山道や田舎道など街灯がほとんどない場所では、ハイビームの明るい光が前方の状況をよりはっきりと確認するのに役立ちます。
ハイビームは、夜間の運転で視覚を確保することにおいて効果抜群だ
しかしハイビームの光は非常に強いため、対向車が接近している場合や、前方にクルマが走行している場合は他のドライバーの視界を妨げないように、迅速にロービームに切り替える必要があります。実際に道路交通法では、対向車や前走車が存在する場合にはロービームを使用することと定められています。
また、霧が立ち込めている場合でもロービームの使用が推奨されています。霧が立ち込めている際に視界が悪い状態でハイビームを使用してしまうと、霧の粒子に光が乱反射してしまい、かえって視界が遮られてしまうためです。
夜間の走行時は、周囲の状況に合わせてハイビームとロービームを使い分けましょう。ちなみに最新のクルマには、運転の負担を軽減する”オートハイビーム”という便利な機能が装備されています。
安全な走行には、ハイビームとロービームの使い分けが重要になってくる
このシステムは、クルマのセンサーが周囲の照明環境や対向車の有無を自動的に検知し、ハイビームとロービームを適切に切り替えるというもの。これにより、ドライバーは切り替えの手間から解放され、より集中して安全な運転に専念できるのです。
特に長距離の夜間運転や疲労が蓄積しやすい状況では、このオートハイビーム機能の恩恵を大いに感じることができるはずです。
ハイビーム/ロービームの適切な使い分けは、夜間運転の安全性を大きく高めます。自身の安全を確保すると同時に、他のドライバーに配慮した運転を心掛けましょう。
また、オートハイビーム機能など便利な新機能を活用することもおすすめです。夜間運転におけるハイビームの適切な使い方を理解し、安全で楽しいドライブを実現しましょう
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