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『東京オートサロン2025』のいすゞA&Sのブースに展示されていた、エルフミオをベースに仕立てた3台のカスタムトラック。いすゞ直系の用品メーカーの本気が注がれていたこともあって、業界関係者のみならず一般ユーザーからもかなりの熱視線を集めていた。その詳細と、カスタムトラックをアピールしていたブースコンパニオンを紹介しよう。
●文/写真:松永和浩(月刊自家用車編集部)
普通免許で運転できる小型トラック「エルフミオ」の可能性をアピール
免許制度が変わったこともあって、ドライバー不足が叫ばれているトラック界隈ですが、そんな業界の危機を救う存在として注目されているのが、普通免許で乗ることのできるトラック「いすゞ エルフミオ(ELFmio)」です。
ここで紹介する3台のカスタムトラックは、いすゞの純正用品の開発&販売を手がける「いすゞA&S」が、『東京オートサロン』でお披露目したモデルです。
「CROSS CONCEPT」は、RVテイストを注入したマルチトラック
まず1台目の「CROSS CONCEPT」と名付けられたトラックの荷台には、仕事も遊びも本気仕様のキャッチフレーズでもお馴染みのカスタムブランド「HARD CARGO」とコラボしたという、キャリアシステムがインストール。荷台上に組まれたゲージだけでも無骨なイメージでいい感じですが、トランクボックスなどのアタッチメントを取り付けるとイケてる雰囲気がアップ。
開発コンセプトとしては、平日は仕事の道具を積み込んで移動するビジネストラック、休日は遊び道具を積み込む趣味のレジャービーグルをイメージしたとのこと。展示されていたのはアウトドアレジャーを意識した仕様で、折りたたみバイクやポータブル電源などが収まり良く設置されていました。
エルフミオ CROSS CONCEPT
「ADVANCED CONCEPT」は、都会でもカッコよさを追求したビジネストラック
2台目は、都市部での配送をカッコよくこなせる仕様にカスタマイズされた「ADVANCED CONCEPT」。近未来感漂うエアロダイナミックなスタイルを目指したと謳うだけに、その燐とした佇まいはとてもクール。荷受けや配送先にこんなカッコいいトラックが来てくれたら、コンプライアンス的にドキドキしちゃう人も出てきちゃうかもしれないが、個人的にはぜんぜんマル。
ほかにもルーフスポイラーでカーゴボックスと一体的な流れを作ることで空気抵抗を軽減していたり、オーバーラップタイプのバンパースポイラーに補助灯を装備して視認性と安全性も確保されていたりなど、カスタムの方向性が見た目だけに寄っていないことも、直系用品メーカーらしいコダワリを感じました。
エルフミオ ADVANCED CONCEPT
エルフミオ ADVANCED CONCEPTのデジタルサイドミラー。最先端の技術を注入することで安全性を高めていることも大きなポイント。デジタルサイドミラーは、どうしても大きくなりがちなトラックのサイドミラーをデジタルカメラとすることで、横幅を縮小。狭い道でのぶつかるリスクを少なくすることで、ドライバーのストレス軽減にも貢献できるという。
エルフミオ ADVANCED CONCEPT
キャンピングカー専用の「Travio」は、今後注目を集めるのは確実
そして3台目として紹介するのが、エルフミオのキャンピングカー仕様となる「Travio」。普通免許で乗ることができるエルフミオだけに、キャンパー分野の広がりもかなり期待しているそうで、今後の動きにも注目してほしいとのこと。展示されていたモデルは、EXPEDITION STRIKERと名付けられた架装が加えられており、すでに受注も始まっているという。スタイリング的にもベース車のフォルムをさらに象徴的に引き立てる専用パーツが加わることで、タフな印象も上手に演出。既存のキャンパーモデルとは一味違う、存在感のある1台に仕立てられていました。
エルフミオTravio EXPEDITION STRIKE。
ブースコンパニオンがブランドアピール(水神きき/橘 京/早乙女るな)
そんなカスタマイズトラックを紹介しているブースコンパニオンも個性派ぞろい。
水神ききさんは2023年までスーパーGT GT300クラスのレースアンバサダー「Pacific Fairies」として活躍していました。自動車運転免許は準中型を取得しているほか、2輪も大型自動二輪免許を取得しています。
橘京さんは2024年のスーパーGT GT300のチャンピオン、88号車 VENTENY Lamborghini GT3を応援する「Pacific JLOC Angels」として活躍していました。また、雑誌グラビアなどにも進出しているなど、2025年は大きな成長が期待される逸材として注目されています。
早乙女るなさん
早乙女るなさんは、スーパーGT GT300クラスの22号車 アールキューズ AMG GT3を応援する「R’Qs twinkle」として、また、スーパー耐久ではST-Zクラス555号車を応援する「AUTOFACTORY」レースクイーンとして活躍していました。
レースアンバサダーとなる前は静岡県内活動するアイドルグループに属しており、アイドルとして活動していたそう。その時の経験から、レースアンバサダーとなった今でも、ファンサービスは神対応と評判になっています。
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