【日産180SX Type II(1989)】ハッチゲートを持つファストバックフォルムの兄弟車・180SXは、本来は日産の最重要市場である北米に向けたモデル。180SXがかの地に投入された理由としては、2ドアのクーペでも遊び道具などをピックアップトラックの荷台よろしく放り込めるハッチバックが好まれることや、シルビアの低く小径のヘッドライトは当時の北米の安全基準に合致しなかったため。180SXのリトラクタブルヘッドライトは、じつはそれをクリアするための必然でもあったのだ。走りに利くボディ剛性の点では開口部の小さいシルビアのほうが有利だったが、両車は数少なくなったFRスポーツモデルとして、走り屋達から高く評価されたのだ。●全長×全幅×全高:4540×1690×1290mm ●ホイールベース:2475mm ●車両重量:1170kg ●乗車定員:4名 ●エンジン(CA18DET型):直列4気筒DOHC1809cc+インタークーラー付きターボ ●最高出力:175ps/6400rpm ●最大トルク:23.0kg-m/4000rpm ●最小回転半径:4.7m ●燃料タンク容量:60L ●トランスミッション:前進5段後進1段 ●サスペンション:(F)ストラット式独立懸架 (R)マルチリンク式独立懸架 ●タイヤ:(F/R)195/60R15 86H ◎新車当時格(東京地区):197万円