
愛知県・長久手市にあるトヨタ博物館による、旧車・名車の祭典「クラシックカー・フェスティバル」が今年も愛・地球博記念公園で開催された。35回めとなる本イベントにプライベート参加したのでその模様をお届けしたい。
●撮影/文:月刊自家用車編集部
テーマは「日本のクルマ文化の発展」。貴重な名車が公道をパレード
多くの歴史的車両を保有するトヨタ博物館が、年に一度開催するビッグイベント「トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル」が、去る2025年4月20日に、愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で開催された。
第35回トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバルの会場。
当日はやや曇りがちの天気だったが、多くの自動車愛好家やファミリーが会場を訪れ、珍しい車両のパレードや走行後の展示などを見学し、思い思いにイベントを楽しんだ。
日米欧の個人オーナー所蔵の車両、100台以上が公道を走行
当日のメインイベントは、日本やアメリカ、ヨーロッパのオーナーが持ち込んだ車両の走行パレードで、トヨタ博物館をスタートして約14kmを走行し、愛・地球博記念公園に到着。先導は、トヨタ 2000GTロードスターがつとめた。
走行披露会に参加したトヨペット クラウン RS21型。
走行後は会場にて車両が展示され、お気に入りの車を近くで見学する機会にも恵まれた。また、展示車両のオーナーとコミュニケーションを取ることもでき、車文化にたっぷり触れることができた1日となった。
クラシックカーを通じ、自動車を文化として広く認知されることを目指す
今回のイベントは、メーカーの垣根を超えた様々な車両が展示されていたため、クラシックカーを通じて時代の空気感や技術に進化など、より幅広いジャンルの車から感じ取れた。これは、単なるクラシックカーの祭典という趣旨ではなく、自動車文化がスポーツや芸術などと同様に認知され、多くの人に楽しんでもらうというコンセプトによるものだからだろう。
企画展示ゾーンでは「日本のクルマ文化の発展」をテーマに13台の車両を展示
イベント会場内では、トヨタ博物館及び、国内自動車メーカー6社が所蔵する、13台の車両を展示するゾーンが設けられ、多くの来場者が関心を寄せていた。では、実際に企画展示ゾーンに展示されていた車両の一部を紹介しよう。
【トヨタ 2000GT ロードスター(1967年)】
トヨタ 2000GT ロードスター(1967年)
【レクサス LFA スパイダー(2012年)】
レクサス LFA スパイダー(2012年)
【ニッサン スカイライン2000GT(1970年)】
ニッサン スカイライン2000GT(1970年)
【ホンダ プレリュード(1978年)】
ホンダ プレリュード(1978年)
【マツダ ロードペーサーAP(1975年)】
マツダ ロードペーサーAP(1975年)
【パブリカ コンバーチブル UP10S(1965年)】
パブリカ コンバーチブル UP10S(1965年)
今回、筆者は初めて参加したトヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル。マニアックな来場者が多いのかと思いきや、小さなお子さん連れのファミリーの姿も見られ、幅広い層の来場者が見受けられたのが印象的だった。単なるクラシックカーの祭典という枠にとどまらず、自動車の歴史や時代の雰囲気、そして技術の進歩などをトータルで体験できる、まさに、自動車文化の醸成と継承というテーマに沿ったイベントだったと実感できた。
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