「これは汚い…」「見て見ぬフリしてた」特にエンブレム部分は汚れがヒドい。「ホントにキレイになるの?」効果的な方法を実践してみた結果…

いつも洗車はしているが、細かい部分まではチェックし切れていない、そんな方も多いのではないだろうか? 特に見落としがちな細部の汚れをキレイにすれば、愛車の印象もグッと変わる。そこで、見落としがちな部分とその汚れの対処法を解説していこう。

●写真/文:オートメカニック編集部

洗車は、ここで差がつく! 細部の仕上げを解説


クルマのボディは複数のパネルで構成されており、様々なパーツが組み付けられている。それらの各接続面には狭い隙間があり、たとえばルーフから流れ落ちてきた汚れ混じりの雨水がたまるなど、時間の経過と共に汚れが堆積することは避けられない。

年数が経過したクルマが洗車しても古びて見える主因はここに有り、堆積した汚れを丁寧に落とすことで新車時のメリハリのあるボディが蘇るのだ。

パーツの合わせ目に入り込んだ汚れ

コンビネーションランプとボディーとの合わせ目は、水垢やホコリなどが蓄積され、こびりついてしまいがちな部分。機械洗車などでも落としにくい場所の1つだ。

リヤコンビネーションランプとボディの隙間に溜まった汚れ。

こういった細部をキレイにするだけで、愛車の印象は大きく変わってくる。ランプの端とボディが接する面に生じたわずかな隙間にたまった汚れは、使い古しの歯ブラシが活躍してくれる。

クリーナーを噴き付けた後、汚れが溜まった隙間にブラシを入れて優しくこする。

パーツの合わせ目がキレイになるだけで、随分と印象は変わるもの。

クリーナーを噴き付け、歯ブラシで優しく擦り落とすことで、細かい部分の汚れもしっかりと落とすことができる。この作業だけでも、愛車の随分と印象は変わるはずだ。

ゴム系パーツにこびりついたカビ状の汚れ

ウインドウモールの下部にあるゴム系のパーツ付近には、ホコリや汚れとともに雨水が滞留するため、手入れを怠るとカビのような藻のような有機物が発生して、愛車の見た目の印象が悪くなってしまう。

ウインドウモールの下面にカビのようなものが発生…。これはヒドい。

こびりついたカビ状の汚れはウエスなどで拭き取ってもキレイには落ちてくれない。対処法としては、歯ブラシに液体クレンザーをつけて磨き落とすのが効果的だ。

磨き上げる際の注意点としては、歯ブラシの毛先がモールからはみ出さないようにすること。指先に神経を集中しつつ、強めのちからで擦り落としていく。一皮むけて地肌がモールの露出したところで、浸透性・保護潤滑剤で磨き上げれば、新車のような美しさが取り戻せるはず。

歯ブラシの毛先がモールからはみ出さないように磨き上げていく。

作業完了! 美しいツヤが取り戻せた。コツはゴム用の浸透性・保護潤滑剤で仕上げること。

エンブレム、ランプ類など凸部パーツ周囲の汚れの対処法

意外と見落としがちで、通常の洗車ではしっかりと汚れが落としきれない部分、それがエンブレム周辺だ。「いつかやろう…」と、見て見ぬふりをしている人も多いのではないだろうか? このエンブレム周りも、キレイにすると一気に印象が変わる部分だ。

通常の洗車では汚れを落とし切れないのがエンブレム周辺。放置しているとこのように黒ずんだ汚れが溜まりがち。「これは汚い…」と、思わずつぶやいてしまうほどだ。

エンブレム周りの汚れの正体は、主に水アカ。ヒドい場合は擦っても容易には落とせない。写真のように黒ずみが蓄積されると「ホントにキレイになるの?」と不安になるが、ご心配なく。まずは、市販の水アカクリーナーを用意して、全体にスプレーする。

汚れの正体は主に水アカ。水アカ落としのクリーナーの使用が効果的だ。

ここでも活躍するのは歯ブラシだ。エンブレムとボディの隙間に毛先を押し込むようにこすることで、汚れの正体である水アカをしっかりと落としていく。水アカクリーナーとの相乗効果で、黒い汚れがみるみると落ちていく…。

どす黒い汚れがどんどんと落ちていく。

歯ブラシで磨き終えた後。ビフォアと比較すると見違えるほどキレイに。

普段の洗車では見通しがちな細かい部分の汚れだが、カンタンな作業で確実に効果が得られることが今回の作業でわかった。放置すると、愛車にも良い影響はない。今回の記事を参考に、是非、細部の汚れもしっかりと落として、いつまでもきれいな愛車をキープして欲しい。

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。